試合の目的1.01~1.06

1.01〈1.01〉野球は、囲いのある競技場で、監督が指揮する9人のプレーヤーから成る二つ のチームの間で、1人ないし数人の審判員の権限のもとに、本規則に従って行なわれる競 技である。

1.02〈5.04〉攻撃側は、まず打者が走者となり、走者となれば進塁して得点することに努 める。

1.03〈5.05〉守備側は、相手の打者が走者となることを防ぎ、走者となった場合は、その 進塁を最小限にとどめるように努める。

1.04〈5.06〉打者が走者となり、正規にすべての塁に触れたときは、そのチームに1点が記 録される。

1.05〈1.02〉各チームは、相手チームより多くの得点を記録して、勝つことを目的とする。

1.06〈1.03〉正式試合が終わったとき、本規則によって記録した得点の多い方が、その試 合の勝者となる。

<第3版解説 フェアプレイ より>

 2009年よりアマチュア野球界挙げて、「キャッチャーミットを動かすな!」キャンペーンを展開している。
 キャッチャーミットを動かすとはどういうことか、それはキャッチャーが投球を受けたとききわどい球、あるいはボールの球をストライクにとってほしいとの思いで、捕球後にミットを左右または上下に意図的に動かすものである。この行為は球審の目をごまかそうとするアンフェアな行為であり、審判員を侮辱する行為に当たる。特に、国際大会においては、この行為は「判定を行う」球審を侮辱する行為として厳しく非難され、ややもすれば球審の心情を害し、かえって不利な判定を招く原因ともなっている。
 審判講習会で投球判定の練習をするときに、インストラクターが口酸っぱく繰り返して言うのが、「トラッキング」である。「トラッキング」とは、ストライク・ボールの判定をするときに顔を動かさず、目だけで投球を追って、(捕球された)ミットを見ながら判定をしなさいということである。したがって、ミットを動かされたのでは、安定した判定を続ける上で、球審にとっては阻害要因となって、判定のばらつきの原因を作ってしまう。

 このキャンペーンで止めさせようとしている行為は次のとおりである。
(1) 捕手が投球を受けたときに意図的にボールをストライクに見せようとミットを動かす行為
(2) 捕手が自分でストライク、ボールを判断するかのように、球審がコールする前にすぐミットを動かして返球態勢に入る行為(判定するのは球審の仕事)
(3) 球審のボールの宣告にあたかも抗議するかのように、しばらくミットをその場に置いておく行為
 このような行為はアンフェアなので、審判員が気付いたらその都度キャッチャーに注意して止めさせるよう指導をする。

 この「ミットを動かすな運動」にアマチュア野球界全体で取り組んできたが、まだまだ徹底されているとは言えない現状があることや、2017年3月に行われた2017 WORLD BASEBALL CLASSIC において、日本戦の球審を担当した複数の外国人審判員から、日本の捕手がミットを動かしているとの指摘があったことなどを踏まえ、2018年2 月、アマチュア野球規則委員会は、マナーアップ、フェアプレイの両面から上記の(1)から(3)の行為を慎むよう、再度通達した。
 余談になるが、国際大会において日本の審判員が、外国人審判員からたびたび次のような指摘を受けたことをお伝えしておく。
 『日本のキャッチャーは、なぜミットを動かすのだ。我々をだまそうとしているのか。しかし、ジャッジはしやすい。きわどいコースのときは、彼(捕手) がミットを動かしたら、自己申告のとおりにボールとコールすればいい。』