3.01 ボール〈1.09〉

ボールはコルク、ゴムまたはこれに類する材料の小さい芯に糸を巻きつけ、白色の馬皮または牛皮2片でこれを包み、頑丈に縫い合わせて作る。重量は5㌉ないし5¼㌉(141.7㌘~148.8㌘)、周囲は9㌅ないし9¼㌅(22.9㌢~23.5㌢)とする。

【注1】我が国では牛皮のものを用いる。

【軟式注】軟式野球ボールは、外周はゴム製で、M号、B号、C号、D号、H号の5種類がある。M号は一般用、B、C、D号は少年用のいずれも中空ボールで、H号は一般用の充填物の入ったボールである。

ボールの標準は次のとおりである。(反発は150㌢の高さから大理石板に落として測る)
M号の20%圧縮荷重は、ボール直径を20%つぶしたときの力を測る。

■   直 径      重 量      反 発  20%圧縮荷重

M号 71.5㍉~72.5㍉ 136.2㌘~139.8㌘ 70㌢~90㌢ 32㌕~40㌕

B号 69.5㍉~70.5㍉ 133.2㌘~136.8㌘ 80.0㌢~100.0㌢

C号 67.5㍉~68.5㍉ 126.2㌘~129.8㌘ 65.0㌢~85.0㌢

D号 64.0㍉~65.0㍉ 105.0㌘~110.0㌘ 65.0㌢~85.0㌢

H号 71.5㍉~72.5㍉ 141.2㌘~144.8㌘ 50.0㌢~70.0㌢

〈3.02〉プレーヤーが、土、ロジン、パラフィン、甘草、サンドペーパー、エメリーペーパー、その他のもので、ボールを故意に汚すことは禁じられる。

ペナルティ 審判員は、そのボールの返還を求め、反則した者を試合から除く。

さらに、反則者は自動的に以後10試合の出場停止となる。ボールを傷つけた投手に関しては6.02(c)(2)~(6)、6.02(d)参照。

【注2】アマチュア野球では、このペナルティを適用せず・審判員が・その反則者に注意して、そのボールの返還を求めるにとどめるが、その後も、故意に同様の行為を繰り返した場合には、試合から除く。

【原注】〈5.02原注〉ボールが試合中、部分的にはがれた場合は、そのプレイが完了するまで、ボールインプレイの状態は続く。

<3.01 第3版解説 試合球 より【抜粋】>

規則3.01に、ボールはコルク、ゴムまたはこれに類する材料の小さい芯に糸を巻きつけ、白色の馬皮または牛皮2片でこれを包み、頑丈に縫い合わせて作る。

重量は5オンスないし5¼オンス(141.7グラム~148.8グラム)、周囲は9インチないし9¼インチ(22.9センチ~23.5センチ)とする、と決められている。

ひと頃、飛ぶボール、飛ばないボールということが話題になり、2005年(平成17年)9月、アマチュア野球各団体と硬式野球ボール製造・販売業者との間で「硬式野球ボールの規格に関する合意書」が締結され、公認球の基準が決められ、現在に至っている。

〈合意書の内容は次のとおり〉

1)ゴム芯の反発性能について

ゴム芯の反発性能を4mの高さから大理石の板の上に落とす自然落下方式で、跳ね返りの高さを190cm±10cmとする。なお、条件は室内の常温、常湿とする。

2)縫い糸

ボールの表皮の牛革の縫い合わせ糸は綿糸を使用することとし、糸番手16番10本撚りの太さを基本とする。

3)販売と使用の開始

前2項該当硬式野球ボールの販売開始は06年10月1日からとする。また硬式野球ボール使用各競技団体は07年シーズンインから同該当球を使用球とする。      

上記のとおり、新規格球(〝飛ばないボール〟)は2007年(平成19年)から使用されている。

反発力に関しては、アマチュア野球では、1962年基準を継承して、これまで13フィート4インチ(約4m)の高さからコンクリート上の厚さ4インチ(約10cm)の大理石の板の上に落として、反発が4フィート7インチ(124cm)から5フィート(152cm)までくらいのものを認めてきた。ただ、検査装置は、神宮球場および中沢佐伯記念会館にあるだけで、東京六大学および高野連の選抜および夏の大会ではすべての納品球が検査されるものの、ほとんどは公認メーカーの納品するボールを公認球としてみなしているのが実態といえる。

一方、わが国プロ野球ではどうかというと、「プロ野球試合使用球に関する規則」というのがあって、それによると、日本車両検査協会に設置されたボール反発係数測定器で検査、平均反発係数が0.4034~0.4234の範囲に収まるものを合格としている。反発係数とは、時速100キロのボールが鉄板にぶつかって50キロのスピードで跳ね返ってきた場合、反発係数は0.5となる。平均反発係数とは、検査日において、同日に開催される6球場で使用される統一試合球(未使用球)から、「1球場=1ダース」を抽出し、計測した全72球の反発係数の平均値を示す。

なお、プロ野球では、2011年度から従来球より飛距離が約1メートル落ちる、低反発という〝国際基準〟に近づけたボールを「統一球」として採用することを決定した。

<3.01 第3版解説 ボールを故意に汚す より

プレーヤーが、土、ロジン、パラフィン等でボールを故意に汚すことは禁じられている(3.01)。この場合、アマチュア野球では、反則者に注意を与え、そのボールの返還を求めるにとどめるが、なお故意にくり返された場合には、その反則者を試合から除く。(3.01[注2])

なお、投手がボールを傷つけることに関しては、Ⅶ-28「ボールに異物をつける;ボールを傷つける」(規則6.02(c)(2)~(6))を参照。