3.10 競技場内の用具〈3.14〉

(a)攻撃側プレーヤーは、自チームの攻撃中には、グラブ、その他の用具を競技場内からダッグアウトに持ち帰らなければならない。フェア地域とファウル地域とを問わず、競技場内には何物も残しておいてはならない。
(b)シフトを取るために、野手の守備位置を示す、いかなる印も競技場内につけてはならない。

<3.10 第3版解説 グランド内に何物も置いてはいけない

 攻撃側プレーヤーは、自チームの攻撃中には、グラブ、その他の用具を競技場内からダッグアウトに持ち帰らなければならない。フェア地域とファウル地域とを問わず、競技場内には何物も残しておいてはならない。(3.10(a))
 2018 年(OBRは2017年)の改正により、規則3.10の見出しが「競技場内からの用具の除去」から「競技場内の用具」に変更され、それまでの本文が(a)項となり、新たに次の(b)項が追加された。
 (b) シフトを取るために、野手の守備位置を示す、いかなる印も競技場内につけてはならない。
 数年前からMLBでは極端な守備シフトが目に付くようになっていた。例えば、強打の左打者が打席に立つと一・二塁間に3人の内野手が位置するなどである。日本でも「王シフト」や「松井シフト」と言われる守備体系がとられたこともある。
 この規定は、2016年にMLBのある球団が、変則的な守備位置にレーザーなどを活用してマークをつけていたことが明るみになったようで、これを禁止するために新設された。

 規則書には、本項に違反した場合のペナルティの規定はないが、競技場内(ダッグアウトの縁を含む)に置かれた用具等にボールが当たったときはボールデッドとし、審判員は、もし用具等にボールが当たらなかったら競技はどのような状態になっていたかを判断して、ボールデッド後の処置をとる。(6.01(d)、6.01(b))