6.01 妨害・オブストラクション・本塁での衝突プレイ

a 打者または走者の妨害
b 守備側の権利優先
c 捕手の妨害
d 競技場内に入ることを公認された人の妨害
e 観衆の妨害
f コーチおよび審判員の妨害
g スクイズプレイまたは本盗の妨害
h オブストラクション
i 本塁での衝突プレイ
j 併殺を試みる塁へのスライディング

(a)〈7.09〉打者または走者の妨害

次の場合は、打者または走者によるインターフェアとなる。

(1) 捕手に捕球されていない第3ストライクの後、打者走者が投球を処理しようとしている捕手を明らかに妨げた場合。
打者走者はアウトになり、ボールデッドとなって、他の走者は投手の投球当時占有していた塁に戻る。

【原注】投球が、捕手または審判員に触れて進路が変わり、その後に打者走者に触れた場合は、打者走者が投球を処理しようとしている捕手を明らかに妨げたと審判員が判断しない限り、妨害とはみなされない。

【注】① 第3ストライクの宣告を受けただけでまだアウトになっていないか、または四球の宣告を受けて一塁へ進むべき打者走者が、三塁からの走者に対する捕手の守備動作を明らかに妨害した場合は、その打者走者をアウトとし、三塁からの走者は、投手の投球当時占有していた三塁へ帰らせる。その他の各走者も、同様に帰塁させる。

② 第3ストライクの宣告を受けて5.09(a}(2)または同(3)でアウトになった打者が、三塁走者に対する捕手の守備動作を明らかに妨害したときは、6.01(a)(5)によって三塁から走ってきた走者もアウトにする。

③ ②の場合で、重盗を防ごうとする捕手の守備動作を明らかに妨害したときは、その対象となった走者をアウトとして、他の走者は妨害発生の瞬間にすでに占有していた塁へ帰らせる。もしも、捕手の守備動作がどの走者に対してなされたかが明らかでない場合には、本塁に近い走者をアウトにする。(6.Ola5〔注〕参照)

(2) 打者または走者が、まだファウルと決まらないままファウル地域を動いている打球の進路を、どんな方法であろうとも、故意に狂わせた場合。(5.09a9参照)

(3) 0アウトまたは1アウトで、走者三塁のとき、打者が本塁における野手のプレイを妨げた場合。
この場合、走者がアウトになるが、2アウト後の場合は打者がアウトになる。(5.09b8、6.03a3参照)

【注】本項は、5.09(b)(8)と異なる文字を用いているにすぎないから、ただ離塁しているにすぎない三塁走者をアウトにしょうとする捕手のプレイを打者が妨げた場合などには、適用されない。

(4) 1人または2人以上の攻撃側メンバーが、走者が達しようとする塁に接近して立つか、あるいは、その塁の付近に集合して守備側を妨げるか、惑乱させるか、ことさらに守備を困難にした場合、その走者は、味方のメンバーが相手の守備を妨害(インターフェア)したものとしてアウトを宣告される。

(5) アウトになったばかりの打者または走者、あるいは得点したばかりの走者が、味方の走者に対する野手の次の行動を阻止するか、あるいは妨げた場合は、その走者は、味方のプレーヤーが相手の守備を妨害(インターフェア)したものとして、アウトを宣告される。(5.09a13参照)

【原注】打者または走者が、アウトになった後走り続けてもその行為だけでは、野手を惑乱したり、邪魔したり、またはさえぎったものとはみなされない。

【注】本項を適用するにあたって、2人または3人の走者がいる場合、妨げられた守備動作が直接1人の走者に対して行なわれようとしていたことが判明しているときは、その走者をアウトにし、どの走者に対して守備が行なわれようとしていたか判定しにくいときは、本塁に最も近い走者をアウトにする。

前掲によって1人の走者に対してアウトを宣告したときは、ボールデッドとなり、他の走者は守備妨害の行なわれた瞬間すでに占有していた塁に帰らせる。

ただし、打球を直接処理した野手が打者走者に対して守備を行なわず、他の走者に対して行なおうとした守備が妨害された場合には、その走者をアウトにし、その他の走者は、投手の投球当時占有していた塁へ戻らせる。しかし打者走者だけは、再びバッタースボックスに帰せないから、一塁の占有を許す。

なお、打者が走者となって一塁へ進んだために、走者に一塁を明け渡す義務が生じたときは、その走者を二塁へ進ませるたとえば、0アウト満塁のとき、打者が遊ゴロして、三塁からの走者がフォースアウトされ、その際、その走者が、捕手がさらに三塁にボールを送ってダブルプレイを企てようとするのを、突きとばして妨害したような場合、その走者と三塁に向かった走者とはアウトになるが、打者に一塁が与えられるので、一塁の走者は二塁に進むことが許されるような場合がそれである。

(6) 走者が、明らかに併殺を行なわせまいとして故意に打球を妨げるか、または打球を処理している野手を妨害したと審判員が判断したとき、審判員は、その妨害をした走者にアウトを宣告するとともに、味方のプレーヤーが相手の守備を妨害したものとして打者走者に対してもアウトを宣告する。この場合、ボールデッドとなって他の走者は進塁することも得点することもできない。

(7) 打者走者が、明らかに併殺を行なわせまいとして故意に打球を妨げるか、または打球を処理している野手を妨害したと審判員が判断したとき、審判員は打者走者に妨害によるアウトを宣告するとともに、どこで併殺が行なわれようとしていたかには関係なく、本塁に最も近い走者に対してもアウトを宣告する。

この場合、ボールデッドとなって他の走者は進塁することはできない。

(8) 三塁または一塁のベースコーチが、走者に触れるか、または支えるかして、走者の三塁または一塁への帰塁、あるいはそれらの離塁を、肉体的に援助したと審判員が認めた場合。

(9) 走者三塁のとき、ベースコーチが自己のボックスを離れて、なんらかの動作で野手の送球を誘発した場合。

(10) 走者が打球を処理しようとしている野手を避けなかったか、あるいは送球を故意に妨げた場合。

ただし、2人以上の野手が接近して、打球を処理しようとしており、走者がそのうち1人か2人以上の野手に接触したときには、審判員は、それらの野手のうちから、本項の適用を受けるのに最もふさわしい位置にあった野手を1人決定して、その野手に触れた場合に限ってアウトを宣告する。(5.09b3参照)

【原注】捕手が打球を処理しようとしているときに、捕手と一塁へ向かう打者走者とが接触した場合は、守備妨害も走塁妨害もなかったものとみなされて、何も宣告されない。打球を処理しようとしている野手による走塁妨害は、非常に悪質で乱暴な場合にだけ宣告されるべきである。たとえば、打球を処理しようとしているからといって、走者を故意につまずかせるようなことをすれば、オブストラクションが宣告される。

捕手が打球を処理しようとしているのに、《他の野手(投手を含む)》が、一塁へ向かう打者走者を妨害したらオブストラクションが宣告されるべきで、打者走者には一塁が与えられる。

(11) 野手(投手を含む)に触れていないフェアボールが、フェア地域で走者に触れた場合。

ただし、走者がフェアボールに触れても、

(A) いったん内野手(投手を含む)に触れたフェアボールに触れた場合

(B) 1人の内野手(投手を除く)に触れないでその股間または側方を通過したフェアボールに、すぐその後方で触れても、この打球に対して、他のいずれの内野手も守備する機会がない場合には、審判員は走者が打球に触れたという理由でアウトを宣告してはならない。

しかし、内野手が守備する機会を失った打球(内野手に触れたかどうかを問わない)でも、走者が故意にその打球をけったと審判員が認めれば、その走者は、妨害(インターフェア)をしたという理由でアウトの宣告を受けなければならない。(5.06c6、5.09b7参照)

インターフェアに対するペナルティ 走者はアウトとなり、ボールデッドとなる。

〈2.44a〉審判員が打者、打者走者または走者に妨害によるアウトを宣告した場合には、他のすべての走者は、妨害発生の瞬間にすでに占有していたと審判員が判断する塁まで戻らなければならない。ただし、本規則で別に規定した場合を除く。

〈2.44a原注〉打者走者が一塁に到達しないうちに妨害が発生したときは、すべての走者は投手の投球当時占有していた塁に戻らなければならない。

ただし、0アウトまたは1アウトのとき、本塁でのプレイで走者が得点した後、打者走者がスリーフットレーンの外を走って守備妨害でアウトが宣告されても、その走者はそのままセーフが認められて、得点は記録される。

【注】前記の〝打者走者が一塁に到達しないうち〟以下の段は、プレイが介在した後に妨害が発生した場合には適用しない。

【原注1】〈7.08b原注1〉打球(フェアボールとファウルボールとの区別なく)を処理しようとしている野手の妨げになったと審判員によって認められた走者は、それが故意であったか故意でなかったかの区別なく、アウトになる。

しかし、正規に占有を許された塁についていた走者が、フェア地域とファウル地域との区別なく守備の妨げになった場合、審判員がその妨害を故意と判断したときを除いて、その走者はアウトにはならない。審判員が、その妨害を故意と宣告した場合には次のペナルティを科す。

0アウトまたは1アウトのときは、その走者と打者とにアウトを、2アウト後のときは、打者にアウトを宣告する。

【問】1アウト走者三塁のとき、三塁に触れている走者が、三塁横に上がったファウルフライを捕らえようとする三塁手の守備の妨げになったので、三塁手は捕球できなかった。いかに処置すべきか

【答】その走者が故意に守備を妨げたと審判員が認めればその走者と打者にアウトを宣告する。

【原注2】〈7.08b原注2〉三塁本塁間で挟撃された走者が妨害によってアウトを宣告された場合には、後位の走者はその妨害行為発生以前に、たとえ三塁を占めることがあっても、その占有は許されず二塁に帰らなければならないまた、二塁三塁間で挟撃された走者が妨害によってアウトになった場合も同様、後位の走者は一塁に帰らなければならない。妨害が発生した場合にはいずれの走者も進塁できないこと、および走者は正規に次塁に進塁するまでは元の塁を占有しているものとみなされることがその理由である。

【注】走者一・三塁のとき三塁走者が三塁本塁間で挟撃され、妨害によってアウトを宣告された場合、一塁走者がその妨害行為発生以前に二塁を占めておれば、一塁走者には二塁の占有が許される。

6.01a 3版解説 攻撃側の妨害 より>

攻撃側の妨害とは、攻撃側プレーヤーが、プレイをしようとしている野手を妨げたり、遮ったり、じゃましたり、混乱させる行為をいう。走者が打球を処理しようとしている野手を避けなかったり、あるいは打球に対してプレイをしようとしている野手を妨害した場合、走者は妨害によるアウトを宣告される。(定義44(a))

規則にあるとおり、打球処理の行為中は野手が保護されている。さらに、打球を処理したあとのプレイの行為中もまた保護されている。もし、野手が打球を処理した後、しかし送球の前に、走者が野手を妨害した場合、走者は妨害によりアウトが宣告される。また、打球に対してプレイをしょうとしている野手を妨害したとみなされれば、走者は故意と否とを問わずアウトが宣告される。(5.09(b)(3)、同[注1])

タッグ行為が行われているときに、野手と走者が接触することがあるが、走者は手または腕を使って明らかに悪質またはスポーツマンらしくない行為を行ってはならない。たとえば、つかんだり、ひっぱったり、故意にボールを叩いたり、蹴ったり、必要以上に腕を用いたりして、進塁とは関係のない故意の妨害をしてはいけない。もし、故意の妨害行為が併殺を防ぐために行われたと審判員が判断した場合は、打者走者もアウトになる。(6.01(a)(6))

走者または打者走者が、打球を処理しようとしている一人または複数の野手と接触した場合、審判員はもともとどの野手がこの規則の適用を受けるのかを決定し、その野手以外の野手と接触したからといって走者にアウトを宣告してはならない。(6.01(a)(10))

審判員が打者、打者走者または走者に妨害によるアウトを宣告した場合には、他のすべての走者は、妨害発生の瞬間にすでに正規に占有していたと審判員が判断する塁まで戻らなければならない。ただし、規則で別途規定した場合を除く。(6.01(a)インターフェアに対するペナルティ)

例題:三本間のランダウンプレイ中に、三塁走者が妨害でアウトを宣告された。このとき、二塁走者はすでに三塁に立っていた。

―――三塁に立っていた走者を二塁に戻す。その理由は、三塁ベースの正規の占有権はランダウン中の走者にあるからである。後続の走者は妨害発生のときに三塁に正規に達したことにはならないから、正規の占有塁である二塁に戻らねばならない。

(6.01(a)インターフェアに対するペナルティ[原注2])

例題:三本間のランダウンプレイ中、三塁走者が妨害でアウトを宣告されたとき、一塁走者は二塁に達していた。

――― 一塁走者の二塁占有を認める。その理由は、すべての走者は、妨害発生の瞬間に正規に占有していた塁に戻るからである。(6.01(a)インターフェアに対するペナルティ[原注2][注])

<6.01a 第3版解説 故意の妨害 より>

走者または打者走者が併殺を行わせまいとして、打球または打球を処理しようとしている野手を妨害したときは、さらに罰則を付加するため規則6.01(a)(6)および(7)が追加された。

走者が塁に触れようとするよりもむしろ、ベースラインを離れて明らかに併殺プレイのピボットマンを倒そうとするような巧妙かつ不当な、スポーツマンらしくない行為に対して攻撃側に罰則を適用するため規則5.09(a)(13)が追加された。

併殺を阻止するために、走者が、送球を捕ろうとしたり、または送球しようとしている野手を故意に妨害したと、審判員が判断したときは、走者に妨害によるアウトを宣告するとともに、またチームメートによる妨害で打者走者にもアウトを宣告する。

2017年度の改正(OBRは2016年改正)で、規則6.01(j)が追加された。

(j) 併殺を試みる塁へのスライディング

走者が併殺を成立させないために、〝正しいスライディング〟をせずに、野手に接触したり、接触しようとすれば、本条によりインターフェアとなる。

本条における〝正しいスライディング〟とは、次のとおりである。走者が、

(1) ベースに到達する前からスライディングを始め(先に地面に触れる)、

(2) 手や足でベースに到達しようとし、

(3) スライディング終了後は(本塁を除き)ベース上にとどまろうとし、

(4) 野手に接触しようとして走路を変更することなく、ベースに達するように滑り込む。

〝正しいスライディング〟をした走者は、そのスライディングで野手に接触したとしても、本条によりインターフェアとはならない。また、走者の正規の走路に野手が入ってきたために、走者が野手に接触したとしてもインターフェアにはならない。

前記にかかわらず、走者がロールブロックをしたり、意図的に野手の膝や送球する腕、上半身より高く足を上げて野手に接触したり、接触しようとすれば、〝正しいスライディング〟とはならない。

走者が本項に違反したと審判員が判断した場合、走者と打者走者にアウトを宣告する。その走者がすでにアウトになっている場合については、守備側がプレイを試みようとしている走者にアウトが宣告される。

[注]我が国では、所属する団体の規定に従う。

2015年のMLBポストシーズン、ナ・リーグの地区シリーズ、ドジャース対メッツの第2戦。メッツが2対1でリードの7回裏ドジャースの攻撃、ワンアウト一・三塁、打者が二塁ゴロを打った。メッッは4-6-3のダブルプレイを試みたが、一塁走者が遊撃手に激しく接触し(一塁走者はアウトの判定、三塁走者が生還して同点)、遊撃手は右足を骨折し、その後の試合も欠場した。

このプレイでは、遊撃手が骨折して退場したこと、MLB機構がこのプレイを重く見て、一塁走者を第3戦、第4戦の出場停止処分としたことに加え、チャレンジによるビデオ確認の結果、遊撃手がボールをキャッチする前にベースから離れていたことが明らかになり、判定が覆って一塁走者がセーフとされたため、いろいろ議論された。

走者が併殺を免れようとしたり、アウトになった打者や走者が野手のプレイを妨げた場合の規定としては、これまでも5.09(a)(13)[原注]や、6.01(a)(5)に定めがあったが、上記のプレイがきっかけとなり、新しい規定が追加された。

この改正では、具体的にどのようなスライディングが〝正しいスライディング〟で(原文では“bona fide slide”)、規則違反となるスライディングがどのようなものかを示した。本文中の“ロールブロック(rollblock)”という言葉は、「身体を回転させながら野手に接触しようとする行為」と訳せばイメージできると思われる。

この、いわゆる“併殺崩し”のプレイでは、本塁での衝突プレイ(6.01(i))と同様、過去に多くの選手が回復に多くの時間を要するような負傷を負っている。ルールの厳格な適用によって、これ以上の犠牲者を出さないように願いたいものだ。

なお、アマチュア野球では、2013年に制定した危険防止ルール(アマチュア内規⑩)を引き続き適用していくことになるため、新たな[注]も加えられた。

例題:規則5.09(a)(13)、5.09(b)(3)、6.01(a)(5)、6.01(j)、アマチュア内規⑩参照

(1)ノーアウト満塁でショートゴロ。ダブルプレイが予想される状況で、二塁走者は、まさにショートが二塁に送球しようとしたとき、故意にショートにぶつかっていった。

――― 二塁走者は明らかにダブルプレイを防ぐ目的で故意に野手を妨害しているので、二塁走者はもちろん打者走者もアウトとなる。走者は、一・三塁に戻る。

(2)ノーアウト走者一・三塁。打者はショートゴロ、このとき一塁走者は盗塁していた。ダブルプレイが予想される状況で、一塁走者は、ショートからの送球を二塁上で待っていた二塁手にぶつかっていった。(5.09(a)(13))

――― 一塁走者は明らかにダブルプレイを防ぐ目的で故意に野手を妨害しているので、一塁走者はもちろん打者走者もアウトになる。三塁走者は三塁に戻る。

(3)ノーアウト満塁でショートゴロ。ショートからの送球で一塁走者は二塁で封殺。二塁手がまさに一塁へ送球しようとしたとき、一塁走者は故意にベースラインからはずれ、二塁手にぶつかった。

――― 走者は明らかにダブルプレイを防ぐ目的で故意に野手を妨害しているので、打者走者も走者の妨害行為でアウトが宣告される。走者は、二塁、三塁にそれぞれ戻る。このケースで、走者が二塁でアウトにならなかった場合(たとえば野手のオフ・ザ・バッグ)でかつ走者が例題のように故意に妨害したような場合、その場合でもその走者および打者走者ともにアウトが宣告される。

(4)ノーアウト走者一塁でセカンドゴロ。二塁手は走者にタッグしょうとした。ところが、走者は二塁手がプレイできないよう、故意に二塁手のグラブをはたいたり、二塁手に抱きついたりしたと、審判員が判断した。

――― 走者は明らかにダブルプレイを防ぐ目的で故意に野手を妨害したので、一塁走者および打者走者ともアウトが宣告される。

妨害行為かどうか、審判員は走者にその意図があったかどうかで判断する。もし審判員が、走者が明らかに併殺を防ぐ意図で野手を妨害したと判断すれば、その走者と打者走者をアウトにする。そうでない場合は、走者だけがアウトになる。しかし、すでにアウトになった走者が守備を妨害した場合は、対象となった走者にアウトを宣告する。(6.01(a)(5))

したがって、前ページの例題(3)のケースで、ショートからの送球を受けた二塁手が、一塁は間に合わないと考えて、三塁をオーバーランした二塁走者をアウトにするため三塁に送球しようとしていたとき、すでにアウトになっている一塁走者に妨害された場合、守備の対象であった(三塁にいる)二塁走者がアウトを宣告される。

6.01a 3版解説 四球を得た打者走者が捕手の送球動作を妨害 より>

四球を得た打者走者が捕手の送球動作を明らかに妨害した場合(打者の妨害ではなく打者走者の妨害)、妨害した打者走者をアウトにして(この時点でボールデッド)、走者を投球当時の塁に戻す。(6.01(a)(1)[注])

例題:ワンアウト走者二塁、打者のカウント3ボール0ストライク、次の投球がボールとなって打者は四球を得る。このとき、二塁走者が三塁に盗塁、しかし四球を得た打者走者が捕手の送球動作を明らかに妨害したため、打者走者にはインターフェアが宣告された。妨害にもかかわらず、捕手はそのまま三塁に送球し二塁走者を三塁でアウトにした。この場合、三塁でのアウトを認め妨害はなかったものとみなすのか。

――― 打者走者の妨害であり、アウトになれば妨害がなかったものとみなす処置は打者の妨害のときに適用されるものであることから、このケースは妨害した打者走者をアウトにして(この時点でボールデッド)、走者を投球当時の塁に戻す。ツーアウト走者二塁で試合再開する。

6.01a 3版解説 振り逃げのあとの打者走者の妨害 より>

「第3ストライクの後、打者走者が投球を処理しようとしている捕手の守備を明らかに妨害した場合」、打者走者はアウトになり、ボールデッドとなって、他の走者は投手の投球当時占有していた塁に戻る。(6.01(a)(1)[注])

例題:一塁ベースが空いているかまたはツーアウトの場合。第3ストライクの宣告を受けたが捕球されなかった(振り逃げのケース)。打者走者が、捕手によって捕球されなかった投球を、蹴ったり、触れたり、あるいは他の方法で進路を変えた(故意ではない)。そのため捕手はプレイをすることができなかった。

――― これがホームプレートの周辺で起きた場合はそのままボールインプレイである。しかし、打者走者が数歩走って一塁線上で発生した場合(打者走者は避ける時間があったとみなす)、インターフェアが宣告され、打者走者はアウトとなり、走者は投球当時の塁に戻る。2014年度の改正で「明らかに」という言葉が追加になった。「明らかに」ということは、だれが見ても「明らかに」ということだが、たとえば打者走者に故意性がかなり認められる場合とか、あるいは打者走者が投球または投球を処理しようとしている捕手を邪魔しないよう避ける時間があった(あるいは避けられた)と判断される場合が、「明らかに」に相当すると考えられる。あくまで審判員の判断だが、“出会い頭”的あるいは偶然の場合は明らかな妨害とは言えない。

また、規則6.01(a)(1)[原注]に、「投球が、捕手または審判員に触れて進路が変わり、その後に打者走者に触れた場合は、打者走者が投球を処理しようとしている捕手を明らかに妨げたと審判員が判断しない限り、妨害とはみなされない。」が追加になった。

なお、振り逃げではないケース(ツーアウト以前で一塁に走者がいる)のときに、打者が勘違いして一塁へ走り出したとき、捕手がはじいたボールに打者が触れた場合は、ボールデッドにして、走者を投球当時の塁に戻す。

参考までに、このケースを整理すると次のようになる。

6.01a 3版解説 ファウルボールの進路を故意に狂わせた場合 より>

打者または走者がいかなる方法であろうとまだファウルと決まらないままファウル地域を動いている打球の進路を故意に狂わせた場合、打者または走者はアウトとなる。(6.01(a)(2))

ファウルボールを拾い上げたり、触れたこと自体は、ボールの進路を狂わせたことにはならなくても、もし触れなければフェアになっていたかもしれないと審判員が判断すれば、審判員は進路を狂わせた行為とみなす。

攻撃側チームのいずれもファウルボールを拾い上げたり、その他何らかの方法でファウルボールに触れないほうが良い。一塁または三塁コーチャーがベースを通過した後のファウルボールを拾い上げて審判員に返すことは構わないが、フェアの可能性のあるボールにはコーチャーは触れるべきではない。(5.09(a)(9))

フェア地域に入って来そうな打球を打者または走者が、故意に打球の進路を狂わせた場合は、打者または走者はアウトを宣告される。打球がそのままファウル地域を進みそうな場合には、ファウルボールとなる。これらはいずれも審判員の判断による。

規則6.01(a)(2)の走者の妨害事例を整理すると以下のようになる。

 

6.01a 3版解説 得点したばかりの走者の妨害 より>

規則6.01(a)(5) アウトになったばかりの打者または走者、あるいは得点したばかりの走者が、味方の走者に対する野手の次の行動を阻止するか、あるいは妨げた場合は、その走者は、味方のプレーヤーが相手の守備を妨害したものとして、アウトを宣告される。

例題1:ワンアウト走者三塁。打者が投手左前に当たり損ねのゴロを打った。投手はそれを捕って本塁に突っ込んできた三塁走者をアウトにしようと本塁に送球した。しかし、走者はうまくスライディングして本塁はセーフ。その後、捕手は一塁へ転送しようとしたが、その走者に足を払われ、送球することができなかった。この場合の審判員の処置は?

――― 規則6.01(a)(5) の「得点したばかりの走者」の妨害に当たり、守備の対象になった打者走者がアウトを宣告され、得点1、ツーアウト走者なしで試合再開となる。

例題2:ツーアウト走者三塁で、前記と同じように、投手は本塁に送球した。セーフ。その後、その走者が捕手の足を払ったため、捕手は一塁に送球することができなかった。この場合の審判員の処置は?

――― 例題1と異なり、ツーアウトの場合は状況が変わってくる。本塁を踏んだ三塁走者は、まだ「得点したばかりの走者」とはいえず、厳密には「仮に得点したばかりの走者」となり、「得点したばかりの走者の妨害」ではなく、「味方のプレーヤーの妨害」によって、打者走者にアウトが宣告される。したがって、ツーアウトで、打者走者が一塁に達するまでのアウトだから、規則5.08(a)[例外]および同(1)によって、得点は記録されないことになる。

例題3:走者二・三塁で、打者がレフト前にヒット。二塁走者も三塁を回って本塁に突っ込んできた。ところが、先に生還していた三塁走者が、走者にスライディングの指示などを与えるために本塁ベース付近にいて、二塁走者に対する捕手の守備の邪魔をした。

――― 得点したばかりの走者の妨害となって、守備の対象になった二塁走者はアウトを宣告される。    

6.01a 3版解説 走者が打球を拾い上げる(ホークルールの誕生) より>

1957年、シンシナティ・レッズの攻撃、走者一・二塁でハプニングが起きた。打者ウォーリー・ポストの打ったゴロを二塁走者ドーン・ホークがすくいあげるとすぐ後方にいたミルウォーキーのジョニー・ローガン遊撃手にトスした。ローガンは確実にその打球を処理できたし、一塁走者ガス・ベルをアウトにし、ダブルプレイも可能であった。二塁塁審のフランコ・セコリは、規則7.08(f)(当時、現5.09(b)(7))により二塁走者のホークをアウトにした。その当時、「フェアの打球が内野手に触れるか、内野手を通過するよりも前にフェア地域で走者に触れたときは走者アウトで、打者には一塁が与えられる。」というルールしかなかった。打者のポストには安打が記録され、一塁走者のベルは二塁に進んだ。

この1週間後、「ダブルプレイを阻止しようとする意図が明らかで、走者が自ら進んで故意に打球を妨害したと審判員が判断したときは、審判員はその走者に対して妨害によるアウトを宣告するとともに、その走者のすぐ後の走者に対してもチームメートの行為によるアウトを宣告しなければならない。この場合、進塁も得点も許されない。」という特別措置が発表された。この特別措置は大リーグ内規の形をとっていたが、この後も同じことが繰り返されたため1964年に正式に規則書に加えられた。これが“ホークルール”と言われる。規則書では、打者走者をアウトにすると変わっていた。(6.01(a)(6))

6.01a 3版解説 ベースコーチの肉体的援助 より>

三塁または一塁ベースコーチが、走者に触れるか、または支えるかして、走者の三塁または一塁への帰塁、あるいはそれらの離塁を、肉体的に援助したと審判員が認めた場合、(守備の対象であった)走者の守備妨害として、その走者にはアウトが宣告される。(6.01(a)(8))

1972年までは、走者に対してプレイが行われている場合という条件付きだったが、1973年からはプレイがあったか否かに関係なく、援助そのものが罰せられるようになった。

塁に複数の走者がいる場合、1走者に対するベースコーチの肉体的援助があったとき、その走者に対して送球されるなど直接プレイが行われていた場合は、即ボールデッドとするが、直接プレイが行われていない場合には、即ボールデッドとするのではなく、すべてのプレイが落ち着いてからタイムをかけ、その後に審判員は肉体的援助のあった走者をアウトにするなどして適切な処置をとる。ただし、ツーアウト後にベースコーチの肉体的援助があった場合には、即アウトにする。なお、即ボールデッドにしないケースでは、アンパイアリングとして、オブストラクション(2)項のように、肉体的援助があったことを示すために右手で小さくポイントしておくことが望ましい。

例題1:走者三塁で、打者が一塁ゴロを打った。一塁手は本塁に送球し、三・本間でランダウンが始まった。打者は一塁手が一塁ベースを踏んだ、したがって自分はアウトだと思って、走るのを止めたが、一塁ベースコーチが、その打者走者を押して一塁に触れさせた。

――― このケースは、肉体的援助があった打者走者に対して直接プレイが行われていないので、即ボールデッドにするのではなく、三・本間でのランダウンプレイが落ち着いてから、審判員はタイムをかけ、肉体的援助のあった一塁走者をアウトにする。これは、直接プレイが行われていないのに(よそでプレイが行われている)、即ボールデッドにしてプレイを止めてしまうのは不自然だとの考え方による。

例題2:ノーアウト走者二塁。打者がレフト前にヒット。二塁走者が三塁を回ったところで三塁ベースコーチの肉体的援助があった。レフトからの送球は、7-2-4と渡って、打者走者を二塁でアウトにしようとした。

――― この場合、二塁走者に直接プレイが行われていたのか、あるいはそうではなく、プレイを流してしまうのか(つまり打者走者に対する二塁でのアウトまたはセーフのプレイを生かす)といった議論がある。しかし、事例のように、送球が走者の方に向かってきていたとすれば、その走者に対して直接プレイが行われていたと解するのが妥当と考える。

したがって、このケースは、即ボールデッドとなって二塁走者はアウト、打者走者は一塁に戻るというのが正しい処置となる。

一方、走者二塁。打者がレフト前にヒットを打った。二塁走者が三塁を回ったところで三塁ベースコーチの肉体的援助があった。レフトは、本塁にではなく、打者走者をアウトにしようと二塁に送球したような場合、打者走者は二塁でアウトになるかセーフになるか、そのままプレイを流す。プレイが落ち着いた後に、タイムをかけ、二塁走者に肉体的援助でアウトを宣告する。

6.01a 3版解説 ベースコーチ以外の肉体的援助 より>

ベースコーチ以外の者が、走者に肉体的援助(後位の走者が前位の走者をつかんだり、向きを変えたり、次打者が本塁を踏み損ねた走者を押したりなど)を行った場合は?

――― “追い越し”をしないように後位の走者が前位の走者の背中を押したり、また次打者が本塁を踏み損ねた(?)走者をもう一度踏みなおすよう押し戻したりなどの肉体的援助を行うことはさしつかえない。ただし、走者がダッグアウトに入ってしまえば、もう(本)塁の踏み直しには戻れない。(5.09(c)(2)[規則説明](B))

なお、関連して規則定義15[原注]にあるように、ダッグアウトの縁で飛球を捕えようとしている野手が、中へ落ち込まないように、中にいるプレーヤー(いずれのチームか問わない)によって身体を支えられながら捕球した場合でも、正規の捕球となる。プレーヤーの安全面から、どちらのチームのプレーヤーによって支えられても、その行為は正当なものとして認められている。

6.01a 3版解説 捕手と一塁に向かう打者走者とが接触 より>

規則6.01(a)(10)[原注]には、「捕手が打球を処理しようとしているときに、捕手と一塁へ向かう打者走者とが接触した場合は、守備妨害も走塁妨害もなかったものとみなされて、何も宣告されない。打球を処理しようとしている野手による走塁妨害は、非常に悪質で乱暴な場合だけに宣告されるべきである。」と規定されている。

いわゆる“出会い頭”の接触で、これはほとんど本塁の直前の、ごく狭い範囲に限られ、審判員の一瞬の判断だが、“ナッシング”(球審は、両手を広げ、“出会い頭で妨害はなかったよ”という意味で“ナッシング”)のジェスチャーを出し、そのままプレイは続けられる。球審は、打球を処理しようとしている捕手と一塁に向かう打者走者とが接触した場合、ナッシングか、打者走者の守備妨害か、あるいは捕手の走塁妨害かをその行為によって一瞬に判断することが求められる。

この規則ができた経緯を説明する。それは1975年のワールドシリーズで大事件が発生した。

シンシナティ・レッズとボストン・レッドソックスの第3戦が5-5の同点で延長10回裏に入った。レッズは一塁に走者を置いて、代打エド・アームブリスターが本塁前にバントした。カールトン・フィスク捕手が打球を捕ろうとしたときに、走り抜けようとしたアームブリスターと両者が接触した。バランスを崩したフィスク捕手は二塁に高投、走者は二・三塁となった。ボストン側は球審ラリー・バネットに「打者のインターフェアだ」と抗議したが、球審は「単なる接触だ。打者走者に妨害の意図がないときはインターフェアではない」との判定を押し通した。結局、このプレイが勝敗を分けてレッズは次打者ジョー・モーガンの安打でサヨナラ勝ちをおさめたが、この判定を巡って米国中に非難の声が巻き起こった。

「打球を処理しようとする野手に走者が接触すればインターフェアだ。故意も偶然もない。」という声が圧倒的だった。「おそらく球審はダブルプレイを阻止しようとして走者が故意に妨害したルールと勘違いしたのだろう」という、あざけりの声もあった。バネット球審に脅迫状が舞い込んだりする始末でFBIが護衛する事態になった。そのうち、バネット球審は「本塁付近は捕手も打者も出会い頭で接触する場合が多いので、ともに避けられないのだから、走塁妨害も守備妨害も認めるわけにはいかない」という大リーグの内規どおりに判定したことが分かった。ルールブックには載っていないことなので一般の人にはわからなかった。

「内規も公開すべきだ」という意見が持ち上がり、米国ルール委員会は、翌年1976年に、大量の大リーグ内規を[原注]としてルールブックに挿入した。全部で64項目の[原注]を挿入するとともに、規則本文15項目を新設あるいは改訂するという大改革を断行した。

わが国の公認野球規則は1977年にわが国の実情に照らし合わせて取捨選択しながらこれらを採用した。

6.01a 3版解説 打球が走者に当たる より>

打球が内野手を通過し、他の内野手がまだ守備する機会がある状態で、打球が走者に当たり、走者がアウトにされる規定は、打球が最初の内野手に触れることなく、または内野手に触れて進路が変わることもなく、その内野手を通過した場合だけに適用される。このことは、たとえ他の内野手がその打球に守備する機会があっても、打球が最初の内野手に触れたり、触れて進路が変わった場合には適用されない。

換言すれば、打球がいずれかの内野手(投手を含む)に触れた(あるいは触れて進路が変わった)後に、その打球が偶然走者に当たった場合、たとえ他の内野手に守備の機会があっても、ボールインプレイである。(5.06(c)(6)、5.09(b)(7)、6.01(a)(11))

この理由は、走者は走塁中に進路が変わった打球を避けることは求められていないので、その打球に当たったことでアウトにすべきではないからである。もちろん、内野手に触れて進路が変わった後でも、走者が故意に打球の進路を変えたり、避けられたにも拘らず打球に当たった場合、走者は故意の妨害とみなされる。打球が内野手によって進路が変わったことで走者が故意に妨害しても良いと言うことにはならない。(6.01(a)(11))

打球が内野手に触れた(進路が変わった)後に、走者に(故意ではなく)当たった場合、他の内野手に守備機会があったにしても、ボールインプレイである。はじいた打球を処理しようとしている野手を妨害した場合は別である。特に、打球が内野手によって進路が変わり、他の内野手がその打球に対してプレイをしている場合は走者は野手を避けねばならない。もし打球が他の野手に触れていたとしても、走者がプレイをしている野手を妨害した場合は、走者は5.09(b)(3)によってアウトにされる場合もある。ルール上、打球に対してプレイしている野手が優先である。(5.09(b)(7)[注1])

一方、打球が野手(投手を除く)の股間または脇を野手に触れずに通過し、その直後その内野手の後ろで走者に当たった場合、審判員はその打球に対して他の内野手が守備する機会があったかどうかを判断し、もしそうであれば走者にはアウトが宣告され、守備する機会がないと判断すれば打球はボールインプレイである。

“フェアボールが内野手を通過し、そのすぐ後で走者に当たった”(6.01(a)(11)および5.06(c)(6))とは、打球が内野手の股間またはすぐ側方を通過し、その内野手のすぐ後ろで走者に当たった場合をいう。

例題:

(1) ワンアウト走者二塁。打者は三遊間にゴロを打った。三塁手は打球をカットしようとした。ショートは三遊間深く打球を捕ろうと動いた。走者は三塁に向かっていた。打球は三塁手に触れることなく、三塁手を通過し、走路上で走者に当たった。ショートはこの打球に対してプレイしようとしていた。

――― 二塁走者はアウト、打者走者には一塁が与えられる。打球は内野手を通過したが走者に当たる前に投手以外の内野手には触れていない。しかし、走者の後ろで他の野手が守備する機会を失した。

(2) ワンアウト走者二塁。打者は三遊間にゴロを打った。三塁手、遊撃手ともに打球を追った。打球は三塁手がはじいて遊撃手の方に転がった。遊撃手が守備しようとしたが、三塁に向かっていた走者に当たってしまい、守備することができなかった。

――― 二塁走者はアウトにはならず、ボールインプレイである(故意ではない場合)。もし走者に当たらなかったら遊撃手は守備ができたであろうが、打球は最初の野手に触れて進路が変わったので走者には責めがない。

(3) ワンアウト走者一塁。走者は盗塁。打者の打球はピッチャーゴロ。投手はそれをはじき、打球は二塁手の方に転がった。二塁手は確かにその打球を守備する機会があった。しかし、打球は二塁手の前で走者に当たった。

――― 一塁走者はアウトではない。ボールはインプレイである(故意による妨害ではない場合)。次のプレイと比較しなさい。

(4) ワンアウト走者一塁。走者は走っていた。打者はピッチャーゴロ。投手はそれをはじき、打球は二塁手の方に転がった。走者は二塁ベースに向かっていたので進路が変わった打球に守備しようとしていた二塁手を避けることができずにぶつかってしまった。

――― 妨害が宣告され、一塁走者はアウトになる。進路が変わったとはいえ、このケースはまだ打球であり、走者は野手を避けねばならない。打者走者には一塁が与えられる。

(5) 走者一・二塁でダブルスチール。打者はバントの構えをし、一塁手および三塁手は前進し、ショートは三塁のカバーに入った。打者はバントをせずに打ち、ゴロとなって打球はショートの位置に転がった。しかし、ショートは三塁のカバーに入ったため、誰も守備することができなかった。このとき打球は二塁走者に当たった。

――― 二塁走者は打球に当たったことでアウトが宣告される。打者走者には一塁が与えられる。このプレイでは、打球が内野手を通過したとはみなされない。

(6) 走者一・二塁で、一塁手および三塁手はバントに備えて前進守備、このとき走者はダブルスチールをした。打者はバントと見せかけて打って、打球は前進守備の三塁手の頭を超える高いゴロ(チョッパー)となった。打球は二塁走者に当たった。二つのケース:(a)ショートは打球に守備しようとしていた(b)ショートが守備する位置にいなかった場合

――― (a)のケースでは、二塁走者はアウト。打球は三塁手を通過したが、他の野手が守備する機会があった。(b)のケースでは、打球はインプレイの状態に置かれる。打球は三塁手を通過し、他の内野手も守備する機会がなかった。

(7) 走者一塁でヒット・エンド・ラン。打者は二塁手の定位置方向にゴロを打った。(二塁手は二塁ベースのカバーに行き、そこは空いていた。)打球は一塁走者に当たった。

――― 一塁走者は打球に当たりアウト。打者走者は一塁。この場合、打球は内野手を通過したとはみなされない。

(8) ワンアウト走者一塁。走者が走った。打者はピッチャーゴロ。投手はそれをはじき、ボールは二塁手の方向に転がった。二塁手は確かに守備の機会があった。しかし、ボールは二塁手の前で走者に当たった。走者に当たったボールは、遊撃手のグラブに入り、遊撃手は打者走者を一塁でアウトにしようと一塁へ送球した。その間、打球に当たった一塁走者は二塁に進んだ。

――― ボールはインプレイ(故意の妨害はなかった場合)。打者走者はアウト、一塁走者は二塁が認められる。

(9) 走者一塁。一塁手は走者の前で守備していた。打者は一塁手の横にゴロを打ち、一塁手はそれを捕ろうと飛びこんだが、捕れず、その直後打球は走者に当たった。

――― この場合、打球は内野手の横を通過したとみなされる。審判員は他の内野手に守備する機会があったかどうかを判断する。あれば、走者はアウト、なければ、そのままインプレイである。

(10) ノーアウト満塁。内野手は前進守備体制。打者は鋭い三塁ゴロ、三塁手はこれを遊撃手の方向にはじく。二塁走者は、遊撃手が守備するだろうと見て、当たりに行った。ボールはレフトの方に転がり、すべての走者は進塁した。

――― 二塁走者は併殺を防ぐため故意に打球を妨害した。二塁走者と打者走者がアウトとなる。走者は一・三塁に戻る。二塁走者は規則6.01(a)(6)に違反した。

(11) ノーアウト走者三塁。打者は三塁線に強いゴロを打ち、三塁ベースについていた三塁走者にフェアテリトリで当たった。走者は故意に妨害する意図はなかったが、三塁手は走者の後ろでプレイしようとしていた。

――― 走者はアウト。ボールデッドとなって、打者走者には一塁が与えられる。打球に当たったとき、走者がベースについていたかどうかは関係ない。(例外は、ベースについていて走者がインフィールドフライに当たったときである)。(定義25[問答])

(12) ノーアウト走者二塁。打者は三塁線にバントした。投手と三塁手が追って、ファウルにならないか見ていた。打球はラインの内側(フェアテリトリ)を転がり続け、三塁ベースに当たり、そしてベース上にいた二塁からの走者に当たった。

――― 打球は技術的には野手を通過していないが、野手が守備する機会を持ちながらそれを選択しなかったので、そのままボールはインプレイである。走者はこの場合アウトにはならない。

まとめ:

次の場合を除き、故意ではなく打球に当たった走者はアウトとなる。

(1) ボールが内野手にすでに触れた場合

(2) ボールが内野手を通過(すなわち内野手の股間または守備しようとした内野手の側方を通過)し、かつ他の内野手が守備する機会がなかった場合

また、走者は、たとえボールが野手に触れて進路が変わったとしても、打球に対して守備しようとしている野手を避けねばならない。

なお、打球が野手を通過していたかどうかは、走者が打球に触れた地点が、野手とファウルラインを垂直に結ぶ線よりも前か後かで判断する。

<6.01a 第3版解説 ベースについている走者が妨害>

走者が正式に占有を許されたベースについていて打球に対して守備しようとした野手の邪魔になった場合、その妨害(フェアテリトリまたはファウルテリトリ、どちらで起きたかを問わない)が故意ではないと審判員が判断すればその走者はアウトにはならない。しかし、審判員が故意と判断した場合、次のペナルティを課す。

ノーアウトまたはワンアウトの場合、その走者と打者の両方をアウトにする。ツーアウトの場合、打者をアウトにする。(6.01(a)インターフェアに対するペナルティ[原注1])

<6.01a 第3版解説 危険防止(ラフプレイ禁止)ルール>

2012年に韓国で行われた18Uの世界大会で、日本チームの捕手が米国の選手に2度にわたって体当たりされ、しばらく立ち上がれなかったシーンをご記憶の方も多いと思う。また、プロ野球中継で、しばしばホームで体当たりのシーンが見られ、「ナイスプレイ!」とか「ナイスブロック!」とか、体を張った捕手のプレイが称賛されることもある。

わが国のアマチュア野球では、目に余るような危険な接触プレイがそれほど起きているわけではないが、青少年を危険なプレイでけがをさせ、将来の夢を失わせてはいけないとの考えから、2013年に「危険防止(ラブプレイ禁止)ルール」をアマチュア野球内規に追加した。(アマチュア内規⑩)

<6.01a 第3版解説 本塁の衝突プレイ>

本塁上で、得点をめぐって走者と捕手が激しく接触するプレイは、これまでに米国でも日本でも度々繰り返されてきた。走者の無法ともいえる捕手への体当たりや、捕手がホームプレートをふさいでしまう〝ブロック〟によって、過去には多くの選手が傷つき、最悪の場合には選手生命を断たれるような大けがを負うケースもあった。

2011年5月、MLBのジャイアンツ対マーリンズ戦、2010年シーズンのナ・リーグ新人王、ジャイアンツの捕手のバスター・ポージーは、本塁のタッグプレイで三塁走者と激しく衝突した。走者は明らかに落球を狙って肩から突進してきた。ポージーは左脚骨折と足首靱帯断裂の重傷を負い、その後シーズンを欠場した。

MLBではこのプレイを機に、捕手を守ろうとする動きが出てきて、2015年にようやく6.01(i)“collision rule”を採用するに至った。我が国では、2013年に「危険防止(ラフプレイ禁止)ルール」としてアマチュア野球内規⑩が定められ、すでに運用しているが、2016年からはプロ野球においても独自の内規を制定して対応することになった。

また、メジャーリーグにおいて、2016年のシーズンから、二塁での併殺プレイのときのピボットマンに対する、走者の危険なスライディングを禁止するルールが採用された。(6.01(j))(前記の「10.故意の妨害」参照)

アマチュア野球内規⑩では、攻撃側および守備側に対して、規則本文の規定と比べてより厳しい制約を課すことによって、塁上での接触を極力避け、プレーヤーの安全が確保できるような規定を採用している。走者は、たとえ走路上であっても野手との接触を避ける努力を怠ってはいけないし、捕手または野手は、たとえボールを保持していても〝ブロック〟することは許されない。

また、この内規の適用は、本塁でのプレイのみに限定されてはいない。たとえば、二塁のピポットマンに対しての、走者の併殺崩しの危険なスライディングなども対象となる。すべての審判員、プレーヤー、指導者がこの規則の趣旨を正しく理解して、的確な運用をすることによって、試合中の衝突事故を根絶したいものだ。野球は決して格闘技ではない。

(b)〈7.11〉守備側の権利優先

攻撃側チームのプレーヤー、ベースコーチまたはその他のメンバーは、打球あるいは送球を処理しようとしている野手の守備を妨げないように、必要に応じて自己の占めている場所(ダッグアウト内またはブルペンを含む)を譲らなければならない。

走者を除く攻撃側チームのメンバーが、打球を処理しようとしている野手の守備を妨害した場合は、ボールデッドとなって、打者はアウトとなり、すべての走者は投球当時に占有していた塁に戻る。

走者を除く攻撃側チームのメンバーが、送球を処理しようとしている野手の守備を妨害した場合は、ボールデッドとなって、そのプレイの対象であった走者はアウトとなり、他のすべての走者は妨害発生の瞬間に占有していた塁に戻る。

【原注】〈2.44b〉守備側の妨害とは、投球を打とうとする打者を妨げたり、邪魔をする野手の行為をいう。

【注】たとえば、プレーヤーが2本のバットを持って次打者席に入っていたとき、打者がファウル飛球を打ち、これを捕手が追ってきたので、そのプレーヤーは1本のバットを持って場所を譲ったが、捕手は取り残されたバットにつまずいたために、容易に捕らえることができたはずのファウル飛球を捕らえることができなかったような場合、プレーヤーの取り残したバットが、明らかに捕手の捕球を妨げたと審判員が判断すれば、打者はアウトになる。

6.01b 3版解説 攻撃側チームのメンバーによる妨害 より>

規則6.01(d)の競技場内に入ることが許された人の妨害から、試合に参加している攻撃側チームのメンバーまたはベースコーチの妨害、または審判員による妨害は除かれ、それらは別に定められている。

 妨害を整理すると、次のようになる。

例題:打者が遊撃手にゴロを打ち、それを捕った遊撃手が一塁に悪送球した。一塁ベースコーチは送球に当たるのを避けようとしてグラウンドに倒れ、悪送球を捕りに行こうとした一塁手と衝突した。打者走者は三塁にまで到達した。妨害を宣告するかどうかは審判員の判断によるが、コーチが妨害を避けようとしたが避けきれなかったと判断すれば、審判員は妨害を宣告してはならない。(あえて避けようとせず野手と衝突した場合は“故意”とみなす)。(6.01(b)[注2])

2018年公認野球規則の6.01(d)[原注]の“例”は、OBRには以前から記載されていたが、我が国では2012年の改正で採用した。そして、2013年の改正で、 この“例”は一塁ベースコーチの妨害の事例を紹介しているので6.01(b)(攻撃側メンバーまたはベースコーチの妨害を規定)に記載したほうが適切との考えから、6.01(b)の【注2】として移動させた。しかし、この“例”は「妨害をした者」を問題にしているのではなく、「故意か否か」の判断の参考例としてOBR には記載されているのではないかとの判断から、また、「原文に忠実に」の観点から、2018 年の改正でOBRのとおり6.01(d)[原注] “例”とした。

走者を除く攻撃側チームのメンバーが、打球を処理しようとしている野手の守備を妨害した場合は、打者がアウトとなる。(5.09(a)(15))

攻撃側チームのメンバーによる妨害とは、どんな場合だろうか。たとえば、次打者、ベースコーチ、外野のファウルテリトリにあるブルペンで投球練習をしているバッテリー、コーチ、ブルペンで待機しているバッテリー、安全監視員、あるいはダッグアウト横で出場に備えて投送球のウォームアップをしているプレーヤー、ベンチまたはダッグアウト内のプレーヤー(スコアラー、トレーナー、監督、コーチを含む)などが、自分の占める場所を譲らなかったり、打球を蹴ったり、拾い上げたり、押し戻したり、あるいは野手の守備の妨げになったりして、打球を処理しようとしている野手の守備を妨害した場合が、これにあたる。

ある走者に対して行われた送球を処理しようとしていた野手の守備を、走者を除く攻撃側のメンバーが妨害した場合、プレイの対象となった走者をアウトにする。(5.09(b)(13))

送球を処理しようとしている野手には当然のことながらバックアップに来た野手も含まれる。送球が偶然ベースコーチに触れたり、投球または送球が審判員に触れたときも、ボールインプレイである。しかし、ベースコーチが故意に送球を妨害した場合には、守備の対象となった走者はアウトを宣告される。(6.01(f))

なお、アマチュア野球では、バットボーイを攻撃側の控えの選手が務めることが多いが、このバットボーイがバットを拾おうとしてダイヤモンドの中に入ってしまい、そして捕手の守備の邪魔になったり、送球に当たってしまったような場合、バットボーイの“代役”といえどもボールインプレイ中にフェア地域に入ることは許されず、入ってはいけないところに入ったということで攻撃側チームのメンバーによる“故意”の妨害とみなして、ボールデッドにしてプレイを止め、審判員はもし妨害がなかったらどうなっていたかを判断して、ボールデッド後の処置をとる。したがって、バットボーイを攻撃側の選手が務める場合、守備の妨害にならないよう注意する必要がある。

6.01(b)では、5.09(a)(15)および5.09(b)(13)の妨害処理について次のように規定している。

走者を除く攻撃側チームのメンバーが、打球を処理しようとしている野手の守備を妨害した場合は、ボールデッドとなって、打者はアウトとなり、すべての走者は投球当時に占有していた塁に戻る。(5.09(a)(15))

走者を除く攻撃側チームのメンバーが、送球を処理しようとしている野手の守備を妨害した場合は、ボールデッドとなって、そのプレイの対象であった走者はアウトとなり、他のすべての走者は妨害発生の瞬間の占有していた塁に戻る。(5.09(b)(13)、6.01(b))

(c)〈6.08c〉捕手の妨害

捕手またはその他の野手が、打者を妨害(インターフェア)した場合、打者は走者となり、アウトにされるおそれなく、安全に一塁が与えられる。(ただし、打者が一塁に進んで、これに触れることを条件とする)

しかし、妨害にもかかわらずプレイが続けられたときには、攻撃側チームの監督は、そのプレイが終わってからただちに、妨害行為に対するペナルティの代わりに、そのプレイを生かす旨を球審に通告することができる。

ただし、妨害にもかかわらず、打者が安打、失策、四球、死球、その他で一塁に達し、しかも他の全走者が少なくとも1個の塁を進んだときは、妨害とは関係なく、プレイは続けられる。

【原注】捕手の妨害が宣告されてもプレイが続けられたときは、そのプレイが終わってからこれを生かしたいと監督が申し出るかもしれないから、球審はそのプレイを継続させる。

打者走者が一塁を空過したり、走者が次塁を空過しても、〔5.06b3付記〕に規定されているように、塁に到達したものとみなされる。

監督がプレイを選ぶ場合の例

① 1アウト走者三塁、打者が捕手に妨げられながらも外野に飛球を打ち、捕球後三塁走者が得点した。監督は、打者アウトで得点を記録するのと、走者三塁、一塁(打者が打撃妨害により出塁)とのいずれを選んでもよい。

② 0アウト走者二塁、打者は捕手に妨げられながらもバントして走者を三塁に進め、自らは一塁でアウトになった。監督は、0アウト走者二塁、一塁とするよりも、走者三塁で1アウトとなる方を選んでもよい。

三塁走者が盗塁またはスクイズプレイにより得点しようとした場合のペナルティは、6.01(g)に規定されている。

投手が投球する前に、捕手が打者を妨害した場合、打者に対する妨害とは考えられるべきではない。このような場合には、審判員は〝タイム〟を宣告して〝出発点〟からやり直させる。

【注1】監督がプレイを生かす旨を球審に通告するにあたっては、プレイが終わったら、ただちに行なわなければならない。なお、いったん通告したら、これを取り消すことはできない。

【注2】監督がペナルティの適用を望んだ場合、次のとおり解釈できる。

捕手(または他の野手)が打者を妨害した場合、打者には一塁が与えられる。三塁走者が盗塁またはスクイズプレイによって得点しようとしたときに、この妨害があった場合にはボールデッドとし、三塁走者の得点を認め、打者には一塁が与えられる。

三塁走者が盗塁またはスクイズプレイで得点しようとしていなかったときに、捕手が打者を妨害した場合にはボールデッドとし、打者に一塁が与えられ、そのために塁を明け渡すことになった走者は進塁する。盗塁を企てていなかった走者と塁を明け渡さなくてもよい走者とは、妨害発生の瞬間に占有していた塁にとめおかれる。

<6.01c 第3版解説 打撃妨害と空振り>

例題1:規則5.05(b)(3)、6.01(c)の「その他」の解釈に関して、いわゆる振り逃げの状況で打者が捕手に妨害されながらスイングしたが、投球に触れず、捕手が後逸して、ボールは転々とした。この場合の処置は?

――― まず空振りでも捕手の打撃妨害は成立する。つぎに、打撃妨害+振り逃げ+捕手後逸のケースも「その他」に含まれるので、捕手が後逸して、打者が振り逃げで一塁に生き、他の走者も1個進塁していれば、妨害はなかったものとしてプレイは続けられる。

例題2:走者満塁、初球を打者が捕手の妨害で空振り。その投球を捕手が後逸し、2走者が生還。一塁走者は三塁まで進んだ。このケースで監督の選択権はあるのか、あるとすれば、

① 打撃妨害で打者は一塁へ、三塁走者は押し出されて本塁へ、得点1、満塁で試合再開か

② 得点2、走者三塁、打者のカウントは1ストライクで試合再開のいずれかとなる。

――― 捕手の妨害(打撃妨害)にもかかわらずプレイが続けられたときは、攻撃側の監督は常にペナルティをとるか、プレイを生かすかの選択権を有する。空振りでも間違いなく捕手の妨害に当たる。したがって、攻撃側の監督は上記いずれかを選択できる。

(d)〈3.15〉競技場内に入ることを公認された人の妨害

競技場内に入ることを公認された人(試合に参加している攻撃側メンバーまたはベースコーチ、そのいずれかが打球または送球を守備しようとしている野手を妨害した場合、あるいは審判員を除く)が競技を妨害したとき、その妨害が故意でないときは、ボールインプレイである。

しかし故意の妨害のときには、妨害と同時にボールデッドとなり、審判員は、もし妨害がなかったら競技はどのような状態になったかを判断して、ボールデッド後の処置をとる。(4.07a参照)

【原注】本項で除かれている攻撃側メンバーまたはベースコーチが、打球または送球を守備しようとしている野手を妨害した場合については6.Ol(b)参照。審判員による妨害については5.06(c)(2)、同(6)および5.05(b)(4)、走者による妨害については5.09(b)(3)参照

妨害が故意であったか否かは、その行為に基づいて決定しなければならない。

たとえば、バットボーイ、ボールボーイ、警察官などが、打球または送球に触れないように避けようとしたが避けきれずに触れた場合は、故意の妨害とはみなされない。しかしボールをけったり、拾い上げたり、押し戻した場合には、本人の意思とは関係なく故意の妨害とみなされる。

【注】例—打者が遊撃手にゴロを打ち、それを捕った遊撃手が一塁に悪送球した。一塁ベースコーチは送球に当たるのを避けようとしてグラウンドに倒れ、悪送球を捕りに行こうとした一塁手と衝突した。打者走者は三塁にまで到達した。妨害を宣告するかどうかは審判員の判断による。コーチが妨害を避けようとしたが避けきれなかったと判断すれば、妨害を宣告してはならない。

6.01d 第3版解説 インプレイのときベースコーチが使用球を受け取る より>

ボールインプレイのとき、野手がスリーアウトになったと勘違いしてベースコーチにボールを渡すことがある。アマチュア野球では、トラブルを防ぐために、スリーアウトになったときは、ボールをマウンドに転がすか、投手板の上に置くように指導しているが、依然ベースコーチに投げて渡す行為がよくみられる。

野手の投げたボールをうっかりベースコーチが受け取ってしまった場合、ベースコーチがボールをすぐに手放せばそのままプレイは続行されるが、ベースコーチが暫くボールを保持してしまったときは、ボールデッドとし、走者はボールデッドになったときに占有していた塁にとどめる。(6.01(d)、アマチュア内規⑧)

6.01d 第3版解説 インプレイのとき審判員が使用球を受け取る より>

前記同様、スリーアウトと勘違いした野手が、使用球を審判員に手渡したのを審判員が受け取った場合は、規則6.01(d)を準用し、審判員が使用球を受け取ると同時にボールデッドとし、受け取らなかったらどのような状態になったかを判断して、ボールデッド後の処置をとる。(6.01(d)、アマチュア内規⑧)

なお、前記の「33.インプレイのときベースコーチが使用球をうっかり受け取る」と同様、審判員が使用球を受け取った場合も、守備側のうっかりミスだが、ベースコーチと審判員の場合とで処置が異なるのは、審判員は観客が受け取ったときと同様第三者であることから、審判員が受け取った時点で即ボールデッドとなる。しかし、ベースコーチの場合は、ベースコーチがボールを保持してしまわない限り、つまりベースコーチがボールを受けてもすぐ手放せば(“触れた”と同じ状態)、プレイに支障はないとしてプレイを優先し、そのままプレイを続けさせる。

6.01d 第3版解説 競技場内に入ることが許された人がプレイを妨害した場合

規則6.01(d)で競技場内に入ることが許された人が、任意に(自発的に)インプレイのボールに触れてしまった場合、“故意の”妨害とみなされる。ボールに触れた瞬間、ボールデッドとなって、もし妨害がなかったら競技はどうなったかを判断してペナルティを課す。

規則6.01(d)で競技場内に入ることが許された人に“偶然”ボールが触れたと審判員が判断した場合は、“故意とはみなさず”、ボールインプレイの状態に置かれる。もし競技場内に入ることが許された人がプレイをしようとしている野手を妨害したが、それが意図的でない場合はボールインプレイである。

妨害が故意であったか否かは、その人の行為に基づいて決定される。たとえば、バットボーイ、ボールボーイ、警備員等が、送球または打球に触れないように避けようとしたが避けきれずに触れた場合は、故意の妨害とはみなさない。しかし、ボールを蹴ったり、拾い上げたり、押し出したりした場合は、本人の意思とは関係なく故意の妨害とみなされる。(6.01(d)[原注])

ペナルティの適用に当たっては、審判員はもし妨害がなかったらどうなっていたかを判断して合理的に決めなければならない。

(e)〈3.16〉観衆の妨害

打球または送球に対して観衆の妨害があったときは、妨害と同時にボールデッドとなり、審判員は、もし妨害がなかったら競技はどのような状態になったかを判断して、ボールデッド後の処置をとる。

【規則説明】観衆が飛球を捕らえようとする野手を明らかに妨害した場合には、審判員は打者に対してアウトを宣告する。

【原注】打球または送球がスタンドに入って観衆に触れたら、たとえ競技場内にはね返ってきてもボールデッドとなる場合と、観衆が競技場内に入ったり、境界線から乗り出すか、その下またはあいだをくぐり抜けてインプレイのボールに触れるか、あるいはプレーヤーに触れたり、その他の方法で妨げた場合とは事情が異なる。後者の場合は故意の妨害として取り扱われる。打者と走者は、その妨害がなかったら競技はどのような状態になったかと審判員が判断した場所におかれる。

野手がフェンス、手すり、ロープから乗り出したり、スタンドの中へ手を差し伸べて捕球するのを妨げられても妨害とは認められない。野手は危険を承知でプレイしている。しかし、観衆が競技場に入ったり、身体を競技場の方へ乗り出して野手の捕球を明らかに妨害した場合は、打者は観衆の妨害によってアウトが宣告される。

例 — 1アウト走者三塁、打者が外野深く飛球(フェアかファウルかを問わない)を打った。観衆がそれを捕球しようとする外野手を明らかに妨害した。審判員は観衆の妨害によるアウトを宣告した。その宣告と同時にボールデッドとなり、審判員は、打球が深かったので、妨害されずに野手が捕球しても捕球後三塁走者は得点できたと判断して、三塁走者の得点を認める。本塁からの距離が近いほんの浅いフライに対しては、妨害があっても、このような処置をとるべきではない。

6.01e 第3版解説 観衆の妨害

観衆がインプレイのボール(打球または送球)を妨害した場合、またはインプレイのボールを守備しようとしている野手に触れたり、じゃまをした場合、ボールデッドとなって、審判員は妨害がなかったらどうなっていたかを判断して措置をする(6.01(e))。観衆が明らかにプレーヤーが飛球を捕えるのを妨げたと審判員が判断すれば打者はアウトになる(同[規則説明])。また審判員は妨害が発生しなかったら達していたであろう塁に打者と走者を進める。

打球または送球がスタンドに入って観衆に触れたら、たとえ競技場内にはねがえってきてもボールデッドとなる場合と、観衆が競技場内に入ったり、境界線から乗り出すか、その下または間をくぐり抜けてインプレイのボールに触れたり、あるいは何らかの方法でプレーヤーを妨害した場合とでは事情が異なる。後者の場合は故意の妨害として取り扱われる(規則6.01(d)競技場内に入ることが許された人の妨害)。審判員は、打者とすべての走者をその妨害がなかったらどうなっていたかと判断して進める。

野手がフェンス、手すりまたは境界線の上に手を差し伸べて捕球することはできる。野手が手すりの上に乗ってプレイをすることもできる。

野手が捕球のためにフェンス、手すり、ロープから身を乗り出したり、スタンドの中へ手を差し伸べたりした場合は、野手が危険を承知でプレイをしているので、捕球を妨げられても(観衆の)妨害とはならない。しかし、観衆がフェンス、手すり、ロープを越えて競技場の方へ乗り出して捕球を妨げた場合は、観衆の妨害となって打者はアウトが宣告される。

審判員は、まずプレイを止めるために“タイム”(両手を頭上に)をかけ、そして頭上で左手首を右手で握ることで、観衆の妨害が起きたことを示す。

観衆または競技場内に入ることが許された人(規則6.01(d))によってインプレイのボールに故意の妨害があった場合、妨害が発生した瞬間にボールデッドとなる。妨害を宣告した審判員(誰が宣告してもよい)は、もし妨害が発生しなかったらどうなっていたかを決定するために他の審判員と協議をする。

観衆の妨害の規則は、審判員の判断で妨害を取り除くペナルティを課し、そして妨害発生の瞬間にボールデッドになると明確に規定している。

打者への投球を観衆が妨害することもある。もし暴投のボールがスタンドには入らず、インプレイの状態にあるとき、観衆に妨害された場合、観衆の妨害が適用される。同じプレイのように見えても、球場の大きさ、走者の足の速さ等によって判断が異なってくるので、審判員は観衆の妨害に対するペナルティの決定に当たっては、色んな要素を考慮にいれなければならない。(6.01(e))

(f)〈5.08〉コーチおよび審判員の妨害

送球が偶然ベースコーチに触れたり、投球または送球が審判員に触れたときも、ボールインプレイである。しかし、ベースコーチが故意に送球を妨害した場合には、走者はアウトとなる。

【原注】〈2.44c〉審判員の妨害は、(1)盗塁を阻止しようとしたり、塁上の走者をア   ウトにしようとする捕手の送球動作を、球審が邪魔したり、はばんだり、妨げた場合、(2)打球が、野手(投手を除く)を通過する前に、フェア地域で審判員に触れた場合に起こる。

捕手の送球動作には、投手への返球も含む。

(g)〈7.07〉スクイズプレイまたは本盗の妨害

三塁走者が、スクイズプレイまたは盗塁によって得点しようと試みた場合、捕手またはその他の野手がボールを持たないで、本塁の上またはその前方に出るか、あるいは打者または打者のバットに触れたときには、投手にボークを課して、打者はインターフェアによって一塁が与えられる。この際はボールデッドとなる。

【注1】捕手がボールを持たないで本塁の上またはその前方に出るか、あるいは打者または打者のバットに触れた場合は、すべて捕手のインターフェアとなる。

特に、捕手がボールを持たないで本塁の上またはその前方に出た場合には、打者がバッタースボックス内にいたかどうか、あるいは打とうとしたかどうかには関係なく、捕手のインターフェアとなる。また、その他の野手の妨害というのは、たとえば、一塁手などが著しく前進して、投手の投球を本塁通過前にカットしてスクイズプレイを妨げる行為などを指す。

【注2】すべての走者は、盗塁行為の有無に関係なく、ボークによって1個の塁が与えられる。

【注3】本項は、投手の投球が正規、不正規にかかわらず適用される。

【注4】投手が投手板を正規に外して走者を刺そうと送球したときには、捕手が本塁上またはその前方に出ることは、正規なプレイであって、打者がこの送球を打てば、かえって打者は守備妨害として処置される。

(h)〈7.06〉オブストラクション

オブストラクションが生じたときには、審判員は〝オブストラクション〟を宣告するか、またはそのシグナルをしなければならない。

(1) 走塁を妨げられた走者に対してプレイが行なわれている場合、または打者走者が一塁に触れる前にその走塁を妨げられた場合には、ボールデッドとし、塁上の各走者はオブストラクションがなければ達しただろうと審判員が推定する塁まで、アウトのおそれなく進塁することが許される。

走塁を妨げられた走者は、オブストラクション発生当時すでに占有していた塁よりも少なくとも1個先の進塁が許される。

走塁を妨げられた走者が進塁を許されたために、塁を明け渡さなければならなくなった前位の走者(走塁を妨げられた走者より)は、アウトにされるおそれなく次塁へ進むことが許される。

【付記】捕手はボールを持たないで、得点しようとしている走者の進路をふさぐ権利はない。塁線(ベースライン)は走者の走路であるから、捕手は、まさに送球を捕ろうとしているか、送球が直接捕手に向かってきており、しかも十分近くにきていて、捕手がこれを受け止めるにふさわしい位置を占めなければならなくなったときか、すでにボールを持っているときだけしか、塁線上に位置することができない。

【原注】走塁を妨げられた走者に対してプレイが行なわれている場合には、審判員は〝タイム〟を宣告するときと同じ方法で、両手を頭上にあげてオブストラクションのシグナルをしなければならない。オブストラクションのシグナルが行なわれたときは、ただちにボールデッドとなる。しかし、審判員のオブストラクションの宣告がなされる前に、野手の手を離れていたボールが悪送球となったときには、オブストラクションが発生しなければ、その悪送球によって当然許されるはずの塁がその走者に与えられるべきである。走者が二塁三塁間で挟撃され、すでに遊撃手からの送球がインフライトの状態のときに、三塁へ進もうとした走者が三塁手に走塁を妨げられたとき、その送球がダッグアウトに入った場合、その走者には本塁が与えられる。この際、他の走者に関しては、オブストラクションが宣告される以前に占有していた塁を基準として2個の塁が与えられる。

【注1】内野におけるランダウンプレイ中に走者が走塁を妨げられたと審判員が判断した場合はもちろん、野手が、走者(一塁に触れた後の打者走者を含む)をアウトにしようとして、その走者が進塁を企てている塁へ直接送球していたときに、その走者が走塁を妨げられたと審判員が判断した場合も同様、本項が適用される。

【注2】たとえば、走者二・三塁のとき、三塁走者が投手に追い出されて三塁本塁間で挟撃され、この間を利して二塁走者は三塁に達していたところ、挟撃されていた走者が三塁へ帰ってきたので二塁走者は元の塁へ戻ろうとし、二塁三塁間で挟撃された。しかし、このランダウンプレイ中に二塁走者はボールを持たない二塁手と衝突したような場合、審判員が二塁手の走塁妨害を認めれば〝オブストラクション〟を宣告し、ボールデッドとして、二塁走者を三塁へ、三塁走者を本塁へ進める処置をとる。

【注3】たとえば、走者一塁、打者が左翼線に安打したとき、左翼手は一塁走者の三塁への進塁をはばもうとして三塁へ送球したが、一塁走者は二塁を越えたところでボールを持たない遊撃手と衝突したような場合、審判員が遊撃手の走塁妨害を認めれば、オブストラクションを宣告して、ボールデッドにし、一塁走者に三塁の占有を許す。打者については、審判員がオブストラクション発生時の状況を判断して、二塁へ達したであろうとみれば二塁の占有を許すが、二塁へ進めなかったとみれば一塁にとどめる

【注4】たとえば、走者一塁、打者が一ゴロしたとき、ゴロをとった一塁手は一塁走者をフォースアウトにしょうと二塁へ送球したが、一塁へ向かっている打者と一塁へ入ろうとした投手とが一塁の手前で衝突したような場合、審判員が投手の走塁妨害を認めれば、オブストラクションを宣告して、ボールデッドにする。この際、審判員がオブストラクションよりも二塁でのフォースアウトが後に成立したと判断したときには、打者走者を一塁に、一塁走者を二塁に進める。これに反して、オブストラクションより二塁でのフォースアウトが先に成立していたと判断したときには、打者走者の一塁占有を認めるだけで、一塁走者の二塁でのフォースアウトは取り消さない。

(2) 走塁を妨げられた走者に対してプレイが行なわれていなかった場合には、すべてのプレイが終了するまで試合は続けられる。審判員はプレイが終了したのを見届けた後に、初めて〝タイム〟を宣告し、必要とあれば、その判断で走塁妨害によってうけた走者の不利益を取り除くように適宜な処置をとる。

【原注】本項規定のようにオブストラクションによってボールデッドとならない場合、走塁を妨げられた走者が、オブストラクションによって与えようと審判員が判断した塁よりも余分に進んだ場合は、オブストラクションによる安全進塁権はなくなり、アウトを賭して進塁したこととなり、触球されればアウトになる。このアウトは、審判員の判断に基づく裁定である。

【注1】たとえば、走者二塁のとき打者が左前安打した。左翼手は本塁をうかがった二塁走者をアウトにしょうと本塁へ送球した打者走者は一塁を越えたところで一塁手にぶつかったので、審判員は〝オブストラクション〟のシグナルをした。左翼手の本塁への送球は捕手の頭上を越す悪送球となったので、二塁走者はやすやすと得点することができたオブストラクションを受けた打者走者は、ボールが転じているのを見て二塁を越え、三塁をうかがったところ、ボールを拾った投手からの送球を受けた三塁手に三塁到達前に触球されたような場合、審判員が、打者走者にはオブストラクションによって二塁しか与えることができないと判断したときには、三塁でのアウトは認められる。

これに反して、打者走者が三塁手の触球をかいくぐって三塁に生きたような場合、その三塁の占有は認められる。いずれの場合も、二塁走者の得点は認められる。

【注2】たとえば、打者が三塁打と思われるような長打を放ち、一塁を空過した後、二塁を経て三塁に進もうとしたとき、遊撃手に妨げられて、三塁へ進むことができなかったような場合、審判員は、この反則の走塁を考慮することなく、妨害がなければ達したと思われる三塁へ進めるべきである。もし野手が打者の一塁空過を知ってアピールすれば、その打者はアウトになる。走塁の失敗はオブストラクションとはなんら関係がないからである。

6.01h 3版解説 オブストラクション より>

オブストラクションとは、野手がボールを保持していないとき、またはボールを守備していないときに、走者の進塁を妨げる行為をいう。

野手がまさに送球を捕ろうとし、ボールが野手に直接かつ十分に近くまできており、野手がそのボールを受ける位置を占めねばならなくなった場合は、野手は“ボールを守備する行為にある”と判断する。これは一に審判員の判断にかかっている。

野手が守備しようとしたが失敗した場合、もはやボールを守備している行為にあるとはいえない。たとえば、内野手がゴロに飛びついたが捕れず、グラウンドに横たわったままでいたために走者の進塁を遅らせることになった場合、その内野手は走者の進塁の妨害になったと考えられる。

オブストラクションが発生した場合、審判員はその後の処置につき、他の審判員の助言を求めた方が良い。オブストラクションを見ていた審判員は他の走者の位置まで確認することは難しい。オブストラクションで“タイム”になったとき、走者をどこまで進めるか少しでも疑問があれば、他の審判員と協議することを勧める。

オブストラクションには次の二つのケースがある。

(1)走塁を妨げられた走者に対してプレイが行われている場合(6.01(h)(1))

たとえば次のような場合、

① ランダウンプレイ中に走塁を妨げられた

② 野手が走者をアウトにしようと塁へ直接送球したときにその走者が走塁を妨げられた

③ 打者走者が内野ゴロを打ち、一塁へ到達する前に走塁を妨げられた

④ 打者がライト前に打ち、いわゆる“ライトゴロ”のようなケースで、打者走者が一塁へ到達する前に走塁を妨げられた

⑤ その他走塁を妨げられた走者に対して直接プレイが行われているとき

この(1)項の場合、審判員は直ちに“タイム”(両手を頭上に)をかけ、“ザッツ・オブストラクション”とはっきりと大きな声で宣告し、妨害した野手を指差す(ポイントする)。ただちに、ボールデッドになり、すべての走者はオブストラクションがなければ達したであろう塁まで進塁できる。また、妨害された走者は、妨害発生のときに占有していた塁よりも少なくとも1個の塁が与えられる。

(1)項は、送球がインフライトの状態にあるときにオブストラクションが発生した場合にも適用される。この場合、審判員は塁を与えるに当たって送球の結果を考慮に入れる。たとえば、オブストラクションが発生したとき(審判員はタイムをかけた)、送球はインフライトの状態にあり、そして送球が悪送球となってボールデッドの個所に入った場合、すべての走者には2個の塁が与えられる(5.06(b)(4)G)

(たとえボールデッドの前に審判員がタイムをかけていても)。こういうケースでは、審判員は、送球がオブストラクションの前になされたのか後なのかを判断しなければならない。審判員がオブストラクションの後に送球がなされたと判断した場合、妨害を受けた走者は妨害発生のときに占有していた塁から1個の塁が与えられるにすぎない。

(2)走塁を妨げられた走者に対してプレイがなされていなかった場合(6.01(h)(2))

たとえば、

① 打者走者がヒットを打って打球が外野にある間に一塁を回ったところで走塁を妨害された

② 打者走者が外野にヒットを打って一塁に到達する前に走塁を妨害された

③ 一塁走者が二塁に盗塁。捕手の送球が悪送球となってセンターに抜けた。走者は三塁に進もうとしたところ走塁を妨害された。オブストラクションが発生したときボールは外野を転がっていた。

④ 二塁走者が外野へのヒットで三塁を回ろうとして走塁を妨害された

⑤ その他オブストラクションが発生したときその走者に直接プレイがなされていない場合

(2)項の場合、審判員はオブストラクションが発生したところをポイントし、“ザッツ・オブストラクション”と声を出してはっきりとコールする。しかし、ボールデッドにはならず、プレイが一段落(すべてのプレイが止まり、次のプレイがないと思われる状態)してから審判員はタイムをかけ、オブストラクションの弊害を取り除く。(2)項では、すべてのプレイが一段落するまで審判員はタイムをかけてはいけない。

注1. (2) 項の場合、たとえ、オブストラクションを受けた走者にプレイがなされていてもプレイは一段落するまで続けられる。しかし、オブストラクションを受けた走者がオブストラクションで与えられるであろう塁に到達する前にダッグアウトになった場合、審判員はタッグアウトになったときにタイムをかける。その後、審判員はその走者へのオブストラクションの弊害を取り除く。

注2. (2) 項では、どの塁まで進塁を許すか、審判員は妨害発生のときの走者、ボールおよび野手の位置と走者のスピードを考慮に入れて決定する。しかし、最終決定はプレイが一段落するまでボールデッドにしてはならない。またオブストラクションを受けた走者はオブストラクションが発生しなければ行けたであろう塁まで進むことができる。

例題:打者走者がライト線にヒットを打ち、一塁ベースを回ったところで妨害された。オブストラクションが発生したとき、右翼手はまだボールを守備しておらず、打者走者は悠々二塁打(スタンドアップ・ダブル)と思われた。しかし、プレイはそのまま進み、右翼手が打球に追いつき、打者走者は三塁に向かった。打者走者は三塁で間一髪アウトになった。

――― オブストラクションが発生したとき、審判員は走者、打球および野手の位置を見て、当初打者走者は二塁止まりと予測したかもしれない。しかし、プレイは進み、もし一塁ベースを回ったところで妨害を受けなかったら打者走者は三塁に安全に到達していたであろうことが明らかになった。そこで、打者走者が三塁でタッグアウトになった瞬間、タイムをかけ、打者走者に三塁を与える。審判員はプレイが一段落するまでプレイを見届け、それからどこまで進塁を許すかを決定する。この例で、もし審判員が打者走者が三塁でアウトになったことがオブストラクションの影響はないと判断すれば、アウトは成立する。

6.01h 3版解説 打者走者が一塁に到達する前に走塁を妨害された場合 より>

打者走者が一塁に到達する前に走塁を妨害された場合、どんな場合でも打者走者に一塁が与えられるわけではない。たとえば、打者走者が飛球またはライナーを打ち、それが捕らえられた場合、打者走者が一塁の手前で走塁を妨害されてもアウトはアウトである。それは、飛球を捕らえられたことはオブストラクションによってなんら影響を受けないからである。同様に、ファウルボールの場合も、捕らえられなかったら、たとえ一塁の手前で走塁を妨害されてもファウルボールである。その理由も、オブストラクションとファウルボールは関係ないからである。

打者走者が一塁に到達する前に走塁を妨害されるケースは、概して三つのケースがある。繰り返すが、ケースによって、必ずしも即座に“タイム”にはならず、また打者走者に一塁が与えられるわけではないということである。

ケース1:打者走者が内野ゴロを打ったときに、一塁に到達する前に走塁を妨げられた。普通のプレイの場合である。

――― このケースは、規則6.01(h)(1)でいうオブストラクションであり、直ちに“タイム”がかけられ、打者走者には一塁が与えられる。

ケース2:打者走者が内野へのポップフライまたはライナーを打ったときに、一塁に到達する前に走塁を妨げられた。

――― オブストラクションが発生した地点をポイントし、審判員は“ザッツ・オブストラクション”とコールする。しかし、ボールはインプレイの状態に置く。もしポップフライまたはライナーが捕らえられれば打者走者はアウトになる。しかし、それを落とした場合(フェアボール)かつこのときまだ打者走者が一塁に達していなかった場合は、“タイム”がコールされ、打者走者には一塁が与えられる。(6.01(h)(1))他の走者はもしオブストラクションがなかったら達したであろう塁に進塁できる。(このケースでは、上記のケース1の適用に戻る。)一方、飛球を落としたとき、打者走者が明らかに一塁ベースに到達するか、回っていた場合、プレイはそのまま続けられ、プレイが一段落してから必要ならオブストラクションを取り除く措置がとられる(このケースは、(2)項に該当する)。

ケース3:打者走者が外野へのヒットを打ったときに、一塁に到達する前に走塁を妨げられた。

――― オブストラクションが発生した地点をポイントし、審判員は“ザッツ・オブストラクション”とコールする。しかし、プレイは一段落するまで継続する。その後、“タイム”をかけ、必要ならオブストラクションのペナルティの措置をとる。飛球が捕らえられたら打者走者はアウトである。もし打球が捕らえられずにフェアとなった場合、打者走者は必ず最低一塁は与えられる。

ケース4:ライトゴロになるようなケースで、打者走者が一塁に到達する前に走塁を妨げられた。

――― 外野手から直接打者走者に対するプレイがあった場合(“ライトゴロ”のケース)、内野ゴロのケースと同様、(1)項扱いとする。

6.01h 3版解説 オブストラクションとインターフェアの事例 より>

(1) 走者一塁。打者走者が一・本間ではさまれた。本塁に戻るときにオブストラクションの宣告はあるのか。

――― オブストラクションが故意でないかぎり、それはない。

注:打者走者が一・本間ではさまれて、打者走者が本塁方向に戻り、ホームプレートを踏んでしまえば、アウトが宣告される。(5.09(b)(10)[注])

(2) 打者走者が一塁に到達する前に走塁を妨げられた。ただしその走者にプレイは行われていなかった。(たとえば、外野へのヒット)

――― オブストラクションが発生した地点をポイントし、審判員は“ザッツ・オブストラクション”をコールする。しかし、プレイは一段落するまで、そのまま生かす。それから、オブストラクションの必要な措置を講ずる。もし飛球が捕らえられた場合は打者走者はアウトである。打球がフェアとなって捕らえられなかった場合は、打者走者は必ず最低一塁は与えられる。(6.01(h)(1))

(3) 走者満塁。打者はショートに強いゴロを打ち、それをショートがはじいた。ショートが追っかけようとして二塁走者とぶつかった。

――― ボールをはじいた後、ボールが野手のすぐそば(リーチ)にあるときは、走者が野手を避けねばならず、もしその状況で接触すれば、インターフェアランスが宣告され、走者はアウトになる(5.09(b)(3))。(この場合、野手はまだ“打球を処理する行為”中にあり、規則定義51(オブストラクション)の“(守備機会を)失った”ケースには該当しない)。しかし、野手が打球をはじき、ボールが野手のリーチの範囲内にないときは、その場合は野

手が走者を避けねばならず、もし走者と接触すれば規則6.01(h)(2)でオブストラクションが宣告される。

(4) 走者一塁、打者はピッチャー返しのライナーを打ち、打球は投手のグラブをはじいて二塁手の方に転がった。二塁手がそのボールを守備しようとしたとき、一塁から走ってきた走者とぶつかった。

――― 審判員が、二塁手がまさに守備しようとしていたと判断すれば、一塁走者が守備妨害でアウトとなる(5.09(b)(3))。妨害発生の瞬間ボールデッドとなり、打者走者は一塁が与えられる(ただし妨害が故意でなかった場合。故意の場合は、走者、打者走者ともアウトが宣告される)(6.01(a)(6))。

しかし、二塁手が守備するような状況ではなかったと審判員が判断すれば(すなわち二塁手が転がった打球の方に動いただけのような場合)、オブストラクションが宣告される。(6.01(h)(2))

なお、上記のケースで、投手がはじいた打球に一塁走者が触れた場合(故意ではなく)、ボールインプレイである。(6.01(a)(11)(A))

(5) ノーアウト走者一塁。ヒットエンドランがかかり、打者はライト線にヒットを打った。一塁走者は二塁を回って三塁に向かおうとしたところで、ショートとぶつかって倒れてしまった。ぶつかったため、走者は三塁に進めず、ボールが内野に返球されたとき二塁へ戻った。もしショートとぶつからなければ、走者は容易に三塁に進めたであろう。

――― ぶつかったときに、オブストラクションがコールされるが、走塁を妨げられた走者にプレイが行われていなかったので、プレイはそのまま続けられる。すべてのプレイが一段落してから“タイム”がかけられ、走塁を妨害された走者に、妨害がなければ達していたであろう三塁が与えられる。打者走者も妨害がなければ達していたであろう塁にまで進む。(一塁止まりか二塁かは審判員の判断による)。(6.01(h)(2))

注:このプレイで、もし一塁走者が二塁への返球でアウトになった場合、走者がタッグアウトになった時点で審判員は“タイム”をかける。そして、走者には(オブストラクションがなければ達したであろう)三塁が与えられ、打者走者もまたオブストラクションがなければ達したであろう塁にまで進むことができる。

(6) 打者が一・本間にゴロまたはポップフライを打ち、投手と一塁手が守備しようとした。一塁へ向かった打者走者がこのときどちらか(または両方)にぶつかった。

――― 規則6.01(a)(10)参照。打球を処理するのにふさわしい野手はどちらであったかの審判員の判断によって、インターフェアランスかオブストラクションが決まる。もし打球を処理するのに最もふさわしい野手以外の野手と走者が接触した場合、その野手は走者の走塁を妨害したことになる。(5.09(b)(3)、6.01(h)(1))

(7) ノーアウト走者二塁。投手が二塁にけん制、走者は二・三塁間にはさまれる。ランダウン中、ショートからの送球がまだインフライトの状態にあるとき走者が三塁手によって走塁を妨害された。ショートの送球は悪送球となってダッグアウトに入ってしまった。

――― 走者には本塁が与えられる(悪送球がなされたときの位置から2個の塁(5.06(b)(4)(G))。走塁を妨げられた走者にプレイが行われており(前掲27.の“ケース1”)、審判員はオブストラクション発生の瞬間に“タイム”をかける。しかし、規則6.01(h)(1)では、オブストラクションが宣告される前に、ボールがインフライトの状態にあれば、すべての走者には妨害がなければ達したであろう塁が与えられると同様に、悪送球によって与えられる塁が与えられる。つまり、走塁を妨げられた走者にプレイが行われていた場合でも、このケースの場合、送球がなされたときから2個の塁が与えられる。(オブストラクションが発生する前に占有していた塁より少なくとも1個ということではない。)

(8) ノーアウト走者一塁。ゴロが一塁線に転がった。一塁手がそれを捕って二塁に送球、フォースアウト。二塁でのアウトの後、打者走者が投手によって走塁を妨害された。

――― “タイム”がかけられ、打者走者には一塁が与えられる。二塁でのアウトは成立する。(6.01(h)(1)[注4])

(9) ツーアウト走者一塁。打者はライト線深くヒット。右翼手は打者走者を二塁でアウトにしようと二塁に送球した。送球はそれ、レフトの方に転がった。打者走者はさらに先に行こうとした。ショートがボールを追っかけようとして打者走者と衝突した。打者走者は走り続け、本塁で間一髪アウトになった。

――― ショートと打者走者が接触した時点でオブストラクションがコールされる。走塁を妨げられたときに走者にプレイが行われていたわけではないので、プレイはそのまま続けられる。走者が本塁でアウトになった後、審判員が、走者は妨害がなければ本塁に達していたと判断すれば(すなわち、オブストラクションのせいで本塁でアウトになった)、“タイム”となって打者走者には本塁が与えられる。(6.01(h)(2))

(10) ワンアウト走者三塁。打者は右中間に飛球を打ち、三塁走者はタッグアップした。三塁手は走者の前に立ち、行ったり来たりして、意図的に走者の視界を遮った。

――― これはオブストラーションである(6.01(h)(2))。審判員は妨害を宣告し、適切な処置をする。

(11) 走者一塁。一塁手 ―― 走者を塁に釘付けするというよりむしろ ―― がベースを離れて走者の前を行ったり来たりした。審判員は一塁手が意図的に投手に対する走者の視界を遮っていると判断した。

――― 野手はフェアテリトリであればどこでも位置することができる(5.02(c))が、野手の行為が意図的に走者から投手の視界を遮ろうとしたと審判員が判断すれば、それはイリーガルであり、明らかにルールの精神に反する。一塁手にその行為を止めるように警告し、それでも繰り返せば、退場させる。

(12) ノーアウト走者一塁、カウント0ボール0ストライクで、盗塁した。投手はピッチドアウト した。打者はピッチドアウトされたのをみて、スイングするふりをして意図的にバットを捕手に投げつけた。バットは、投球を捕ろうとしていた、または送球しようとしていた捕手に当たった。打者はこの間バッタースボックス内にいた。

――― 守備妨害となる。捕手の送球が走者をアウトにした場合(この場合はプレイは続行される)を除き、打者にはアウトが宣告される。走者は一塁に戻る。(6.03(a)(4)、[6.03a3・4例外])

(13) 打者のカウントが3ボールのとき、一塁走者が盗塁。打者はハーフスイングでボールと宣告された。打者走者は一塁に向かおうとし、バッタースボックスを出て捕手の二塁への送球を妨害した。二塁はセーフとなった。ハーフスイングについてアピールがあり、塁審はスイングと認めた。

――― 打者の妨害。打者はアウト、そして走者は一塁へ戻る。もし2ストライクで同様のプレイが起きた場合、打者と走者の両方がアウトになる。(6.03(a)(3)、6.01(a)(5))

(i) 本塁での衝突プレイ

(1) 得点しようとしている走者は、最初から捕手または本塁のカバーに来た野手(投手を含む、以下「野手」という)に接触しようとして、または避けられたにもかかわらず最初から接触をもくろんで走路から外れることはできない。もし得点しようとした走者が最初から捕手または野手に接触しようとしたと審判員が判断すれば、捕手または野手がボールを保持していたかどうかに関係なく、審判員はその走者にアウトを宣告する。その場合、ボールデッドとなって、すべての他の走者は接触が起きたときに占有していた塁(最後に触れていた塁)に戻らなければならない。走者が正しく本塁に滑り込んでいた場合には、本項に違反したとはみなされない。

【原注】走者が触塁の努力を怠って、肩を下げたり、手、肘または腕を使って押したりする行為は、本項に違反して最初から捕手または野手と接触するために、または避けられたにもかかわらず最初から接触をもくろんで走路を外れたとみなされる。走者が塁に滑り込んだ場合、足からのスライディングであれば、走者の尻および脚が捕手または野手に触れる前に先に地面に落ちたとき、またヘッドスライディングであれば、捕手または野手と接触する前に走者の身体が先に地面に落ちたときは、正しいスライディングとみなされる捕手または野手が走者の走路をブロックした場合は、本項に違反して走者が避けられたにもかかわらず接触をもくろんだということを考える必要はない。

(2) 捕手がボールを持たずに得点しようとしている走者の走路をブロックすることはできない。もし捕手がボールを持たずに走者の走路をブロックしたと審判員が判断した場合、審判員はその走者にセーフを宣告する。前記にかかわらず、捕手が送球を実際に守備しようとして走者の走路をふさぐ結果になった場合(たとえば、送球の方向、軌道、バウンドに反応して動いたような場合)には、本項に違反したとはみなされない。また、走者がスライディングすることで捕手との接触を避けられたならば、ボールを持たない捕手が本項に違反したとはみなされない。

本塁でのフォースプレイには、本項を適用しない。

【原注】捕手が、ボールを持たずに本塁をブロックするか(または実際に送球を守備しようとしていないとき)、および得点しようとしている走者の走塁を邪魔するか、阻害した場合を除いて、捕手は本項に違反したとはみなされない。審判員が、捕手が本塁をブロックしたかどうかに関係なく、走者はアウトを宣告されていたであろうと判断すれば、捕手が走者の走塁を邪魔または阻害したとはみなされない。また、捕手は、滑り込んでくる走者に触球するときには不必要かつ激しい接触を避けるために最大限の努力をしなければならない。滑り込んでくる走者と日常的に不必要なかつ激しい接触(たとえば膝、レガース、肘または前腕を使って接触をもくろむ)をする捕手はリーグ会長の制裁の対象となる。

【注】我が国では、本項の(1)(2)ともに、所属する団体の規定に従う。

(j) 併殺を試みる塁へのスライディング

走者が併殺を成立させないために、〝正しいスライディング〟をせずに、野手に接触したり、接触しようとすれば、本条によりインターフェアとなる。

本条における〝正しいスライディング〟とは、次のとおりである。走者が、
(1) ベースに到達する前からスライディングを始め(先に地面に触れる)、
(2) 手や足でベースに到達しようとし、
(3) スライディング終了後は(本塁を除き)ベース上にとどまろうとし、
(4) 野手に接触しようとして走路を変更することなく、ベースに達するように滑り込む。

〝正しいスライディング〟をした走者は、そのスライディングで野手に接触したとしても、本条によりインターフェアとはならない。また、走者の正規の走路に野手が入ってきたために、走者が野手に接触したとしてもインターフェアにはならない。

前記にかかわらず、走者がロールブロックをしたり、意図的に野手の膝や送球する腕、上半身より高く足を上げて野手に接触したり、接触しようとすれば、〝正しいスライディング〟とはならない。

走者が本項に違反したと審判員が判断した場合、走者と打者走者にアウトを宣告する。その走者がすでにアウトになっている場合については、守備側がプレイを試みようとしている走者にアウトが宣告される。

【注】 我が国では、所属する団体の規定に従う。