試合中にあった事例を紹介します。審判員の皆さんはどう措置するか⁉  PDF一覧版

01反則投球 (3)

■状況

無死、走者無、カウント0B-0S、投手が二段モーション(ノーワインドアップでの中断、自由な足を止める等)で投球して捕手が捕球した。球審はストライクを宣告した。

■審判員アクション

① 反則投球を確認した球審(発生のみ)または当該審判員は、投手を右手で指さして「反則投球」“ That’s an illegal pitch !” (“ Illegal pitch !”) を宣告する。

② 捕手の捕球を確認したら、宣告した審判員

球審の場合:『ボール』続いて『タイム』をコールする。
球審以外の場合:大きく前へ出て『タイム』をコールする。
他の審判員も『タイム』を同調する。

③ 宣告した審判員は、投手を右手で指さして「反則投球」“ That’s an illegal pitch !” (“ Illegal pitch !”) を再度宣告する。中断、変更の場合は動作を入れる。

④ 球審の場合:公式記録員に向かって左手人差し指を立ててボールをカウントする。
  球審以外の場合:球審に向かって左手人差し指を立ててボールをカウントする。

⑤ 球審は続いて、頭上で『ボールカウント1B-0S』を表示する。

■適用規則(2019高校野球特別規則28、5.07a1①a2②、6.02a5、6.02b、定義38)

高校野球では反則投球の適用は、次のものとする。

(1) 投手がワインドアップポジション(5.07(a)(1))およびセットポジション (5.07(a)(2))に規定された投球動作に違反して投球した場合   ―高校野球特別規則28- 

(2) 投手が投手板に触れないで投げた打者への投球 ―定義 38

(3) クイックリターンピッチ ―定義 38 反則投球した場合は、その投球にボールを宣告する。ただし、安打、失策、四 球、死球、その他で一塁に達した場合は除く。 塁に走者がいる場合は、ボークである。  (規則 定義 38)

6.02b 塁に走者がいないときに、投手が反則投球をした場合には、その投球には、ボールが宣告される。ただし、打者が安打、失策、四球、死球、その他で一塁に達した場合は除く。

【原注】投球動作中に、投手の手からとび出したボールがファウルラインを越えたときだけボールと宣告されるが、その他の場合は、投球とみなされない。塁に走者がいれば、ボールが投手の手から落ちたときただちにボークとなる。

【注】球審は、反則投球に対してボールを宣告したならば、それが反則投球によるものであることを投手に指摘する

■場内または伝令への説明

投手の投球動作に関して中断、変更を確認したので投球を『ボール』とします。

Category: 01反則投球

■状況:

無死、走者無、カウント0B-0S、投手が二段モーション(ノーワインドアップでの中断、自由な足を止める等)の投球を打者が打ちレフトフライとなり外野手が捕球した。

■ジェスチャー:

① 反則投球を確認した球審(発生のみ)または当該審判員は、投手を右手で指さして「反則投球」“ That’s an illegal pitch !” (“ Illegal pitch !”) を宣告する。

② 外野手の捕球を確認したら、宣告した審判員は大きく前へ出て『タイム』をコールする。他の審判員も『タイム』を同調する。

③ 宣告した審判員は、投手を右手で指さして「反則投球」“ That’s an illegal pitch !” (“ Illegal pitch !”) を再度宣告する。中断、変更の場合は動作を入れる。

④ 打者走者を右手で指さし『バッター打ち直し』“ You, back at bat !”と指示する。

⑤ 球審が宣告した場合:公式記録員に向かって左手人差し指を立ててボールをカウントする。
  球審以外が宣告した場合:球審に『ボール』をカウントすることを示す。

⑥ 球審は頭上で『ボールカウント1B-0S』を表示し試合を再開する。

■適用規則:反則投球【5.07a1①a2②、6.02a5、6.02b、定義38】

塁に走者がいないときに、投手が反則投球をした場合には、その投球には、ボールが宣告される。ただし、打者が安打、失策、四球、死球、その他で一塁に達した場合は除く。

【原注】投球動作中に、投手の手からとび出したボールがファウルラインを越えたときだけボールと宣告されるが、その他の場合は、投球とみなされない。塁に走者がいれば、ボールが投手の手から落ちたときただちにボークとなる。
【注】球審は、反則投球に対してボールを宣告したならば、それが反則投球によるものであることを投手に指摘する

■場内または伝令への説明

投手の投球動作に関して中断、変更を確認したので投球を『ボール』とし打者は打ち直しとします。

タイトル:反則投球の具体的事例7

① ワインドアップポジション
● 振りかぶった両手を頭の上で止める
● 振りかぶった両腕を何度も上下させる
● 両手を振って身体の前方で合わせた後に動作が止まる
● 自由な足を一歩後方に引いた後に動作が止まる

② セットポジション
●完全に動作を静止しない

③ ワインドアップポジションとセットポジションに共通
● 自由な足を上げてから一時的に止める
● 自由な足を上げるとき意図的に段階をつける(2段モーション)
● ボールを投げる直前に、離した投げ手を再びグラブに合わせる

Category: 01反則投球

1、状況:

9回裏、1対1の同点、無死走者三塁。打者のカウント2ボール2ストライクのときスクイズが行われ三塁走者が本塁へ向かってきたときに、打者は片足を打者席の外において打った。(バットは投球に触れなかった)慌てた捕手は投球を受け損ねボールはバックネット前で転々としていた。

三塁走者は悠々と本塁を踏みサヨナラに歓喜したベンチおよび攻撃側応援団は興奮状態であった。捕手は球審に『バットにかすれたので守備妨害ではないか』とアピールしたため、球審は審判を集めて協議した。

2、ポイント:

打者が片足を打者席の外において打ち、投球がバットにあたったかどうかを注視する。投球がバットにあたらない場合はストライクをコールし状況を見定める。投球がバットに触れなければ反則打球にならない。

3、ジェスチャー:

① 球審は“ストライク”または“ストライクスリー”を宣告し状況を見守る。

② 捕手の『バットにかすれたので守備妨害ではないか』との確認に対しバットに当たっていないことを明確に伝える。

◇ 投球がバットに触れた場合、投球がバットに触れた瞬間に反則打球となるので、打球がフェアかファウルかは、反則打球とは関係ありません。また、チップした投球を捕手がキャッチしても、反則打球を適用します。

① 投球がバットに触れる → 球審は前方に進み出て大きく『タイム』 を宣告し、他の審判員も『タイム』を同調する。

② 球審は、打者を右手で指さして『反則打球』 “ That’s an illegal batted ball !” を宣告する。

③ 続いて、『バッター、アウト』 “ Batter is out !” を宣告する。

④ 次に、3塁走者を右手で指さして『3塁走者、3塁へ』 “ You, back to third !”と指示する。

(反則打球のとき、塁上に他の走者がいた場合は、投手の投球当時の占有塁に戻します。)

4、適用規則:投球がバットに触れた場合(反則打球)【6.03a1】

打者の反則行為によるアウト、次の場合、打者は反則行為でアウトになる。

打者が片足または両足を完全にバッタースボックスの外に置いて打った場合。

【原注】本項は、打者が打者席の外に出てバットにボールを当てた(フェアかファウルを問わない)とき、アウトを宣告されることを述べている。球審は、故意四球が企てられているとき、投球を打とうとする打者の足の位置に特に注意を払わなければならない。打者は打者席から跳び出したり、踏み出して投球を打つことは許されない。

5、場内または伝令への説明

投球がバットにあたっていないことを確認しました。得点を認め試合終了とします。

Category: 01反則投球

02ボーク (20)

措置:2009年から規則6.01(g)[注3]が、「本条は、正規の投球、不正規の投球を問わず適用される」と改正になったことから、打者は打撃妨害で一塁へ、二塁走者、三塁走者ともボークで1個進塁し、得点1、走者ー・三塁で試合再開となる。

Category: 02ボーク

措置:一塁走者、三塁走者ともボークで1個進塁し、打者には打撃妨害で一塁が与えられる。得点1、走者ー・ニ塁で試合再開。(6.01 (g))

Category: 02ボーク

措置:ボークにより三塁走者の得点を認め、打者には打撃妨害で一塁が与えられる。(6.01 (g))

Category: 02ボーク

措置:打者は一塁に進んだが、走者が1個進んでいないので、ボークが適用され、走者三塁、打者打ち直しで試合再開となる。(6.02 (a)ペナルティ前段)

Category: 02ボーク

措置:二塁走者は三塁へ(記録は盗塁)、打者には打撃妨害で一塁が与えられ、走者ー・三塁で試合再開。盗塁の企てがあれば、規則5.06 (b) (3) (D)同様、その走者に盗塁を与えるとの解釈をとる。

Category: 02ボーク

措置:ボークにより二塁走者は三塁へ。走者三塁、打者は打ち直しで試合再開(6.02(a)ペナルティ前段)

Category: 02ボーク

措置:打撃妨害で打者は一塁が与えられ、各走者は押し出されて1個進塁する(6.02 (a)ペナルティ後段)。

Category: 02ボーク
a

120:走者一塁、一塁へのけん制の送球がボークとなり、それが悪送球となった。ファウルグラウンドを転々とし、そのボールを拾った一塁手または他の野手が二塁に送球。—塁走者はスタートが遅れていたため、ー・ニ塁間でランダウンプレイになってしまった。以下いずれの処置が正しいか。①悪送球を野手が拾った時点で一塁走者が二塁に到達していなければタイムをかけ、ボークを適用して一塁走者を二塁へ進塁させる。②ー ・ニ塁間でランダウンが始まったら即タイムをかけボークを適用し一塁走者を二塁へ進める(走者は動いていても内野手がボールを保持したから)。与えられた塁以上に走者が進んでランダウンになったときはボークと関係なくプレイを続けさせる。③ボールは内野に戻っても、一塁走者は動いている(ランダウン中)ので走者が進塁をストップしているとの条件にはあてはまらない。したがって、プレイを続けさせて、二塁に到達する前に走者がアウトになれば、タイムをかけ、ボークを適用して二塁へ進塁させるが、ランダウンプレイ中に守備側のエラーが発生する可能性もあり、ボークで与えられる塁以上に進塁できる可能性もあるため、すべてのプレイが止まるまでプレイを続けさせる。与えられた塁以上のところでタッダされればアウト、セーフになればセーフとなる。

措置:③が正しい処置である。

塁への牽制がボークとなって、それが悪送球となった場合、走者は自分のリスクでボークで与えられた塁以上に進むことができる(6.02(a)[規則説明1])。

この場合、通常どおりの方法でボークをコールするが、審判員は、すべてのプレイが止まる(走者が進塁をストツブし、かつ野手が内野でボールを保持した状態)まで“タイム”をかけてはいけない。

Category: 02ボーク

措置:ボークにもかかわらず、打者が一塁に達し、二塁走者も1個の塁を進んだので、6.02 (a)ペナルティの後段を適用し、プレイはボークと関係なく続けられる。

Category: 02ボーク

措置:ボークにもかかわらず、打者が一塁に達し、二塁走者も1個の塁を進んだので、6.02 (a)ペナルティの後段を適用し、プレイはボークと関係なく続けられる。

Category: 02ボーク

措置:得点は認められない。なぜなら投球が打者の身体に当たった時点でボールデッドとなり、ワンアウト走者満塁で試合再開となる。打者は一塁へ、一塁走者、二塁走者とも押し出されて1個進むので、6.02 (a)ペナルティにより、プレイはボークと関係なく続けられる。また、死球以外で、たとえば四球目の投球がワイルドピッチになって上記のように転々とした場合もプレイはボークと関係なく続けられ、一塁走者の三塁、二塁走者の得点は認められることになる。

このように四球と死球の場合とで対応が変わってくる場合があるので、従来の「四死球」という表記を、四球と死球にできるだけ分けて表示することとした。

Category: 02ボーク

措置:投手は投球動作を起こしながら、それを中断した場合、たとえ投手が軸足を投手板から前方または後方にはずしても、投球を中断した時点で即ボークとなり、ボールデッドとなって、以後のプレイはすべて無効にする。したがって、例題のケースは、ボークで三塁走者は本塁が与えられる。投球動作を中断した時点で即ボークでボールデッドになっているので、打者が打つことが出来ないのはもちろん、本塁への送球、および仮にそれが悪送球になったとしても、それらボールデッド後のプレイはすべて無効となる。(6.02 (a)(1))

Category: 02ボーク

措置:正規の動きである。(ただし、アマチュア野球では、ボークとなる)。(5.07(a)(1)[原注2]②、アマチュア内規③)

Category: 02ボーク

措置:投手が投手板に触れないで、投球に関連する動作を起こしているからボークとなる。6.02a(7)

Category: 02ボーク

措置:ボークである。しかし一塁走者が二塁に盗塁しようとしたのを防ぐ目的で、第1動作で二塁の方向に正しく自由な足を踏み出せば、ボークにならない。なお投手が投手板を正規に外せば、ステップをしないで送球してもかまわない。6.02a(4)【原注】問

【原注】投手が走者のいない塁へ送球したり、送球するまねをした場合、審判員は、それが必要なプレイかどうかを、走者がその塁に進もうとしたか、あるいはその意図が見られたかで判断する。

Category: 02ボーク

措置:たとえ顔の前で両手を接触させても、そのままの連続したモーションで、胸の前に下ろして静止すれば、ボークにはならない。しかし、いったん顔の前で停止すれば、そこでボールを保持したことになるから、その姿勢から両手を下に下ろせばボークとなる。5.07a(2)問

Category: 02ボーク

1、状況:

一死走者1塁、左投手がステップせずに1塁へ送球した。一塁手は送球を捕球、走者は追い出されたので、そのまま2塁へ走った。一塁手の2塁への送球がワンバウンドし外野方向に逸れたのを見て走者は3塁を狙った。3塁塁審は2塁塁審がシグナルしたボークのジェスチャーが確認できていなかったので、三塁での触球プレイでアウトを宣告した。

2、心得:

投手が走者を意図的にだまそうとする行為を防がなければなりません。もし、投手に意図を感じたら、厳重に規則を適用しなければなりません。ボークを宣告した後、どこでプレイを止めるかを確認しなければなりません。(一塁手が送球を捕球したときにボールデッドになる)

3、ジェスチャー:

① 当該審判員は、投手を右手で指さして『ザッツ・ボーク』 “That’s a balk !” を宣告する。
② 1塁手がキャッチ → ボークを宣告した審判員は、前方に進み出て大きく『タイム』 を宣告する。他の審判員も『タイム』を同調する。
③ 当該審判員は、投手を右手で指さして『ザッツ・ボーク』 “That’s a balk !” を再度宣告する。
④ 1塁走者を右手で指さして『1塁走者、2塁へ』 “ You, second base !”と指示する。
⑤ 一死走者2塁で試合を再開する。

4、適用規則:ボーク【5.02a、5.06c3、6.01g、6.02a、定義3、定義38】

ペナルティ 各規定によってボークが宣告されたときは、ボールデッドとなり、各走者は、アウトにされるおそれなく、1個の塁が与えられる。
ただし、ボークにもかかわらず、打者が安打、失策、四球、死球、その他で一塁に達し、かつ、他のすべての走者が少なくとも1個の塁を進んだときには、このペナルティの前段を適用しないで、プレイはボークと関係なく続けられる。

【6.02a原注】ボークルールの目的は、投手が走者を意図的に騙そうとするのを防ぐためであることを、審判員は心に銘記しなくてはならない。もし、審判員の判断で投手の〝意図〟に疑いを抱いたら、審判員は厳重に規則を適用すべきである。

5、場内または伝令への説明

投手の一塁牽制に対し二塁審判が“ボーク”を宣告しましたので、一塁手が投手の送球を捕球した時点でボールデットとなります。一塁走者には一個の塁が与えられますので一死走者2塁で再開いたします。

Category: 02ボーク

1、状況:

一死走者1塁、左投手がステップせずに1塁へ送球した。(球審がボークを宣告)送球がワンバウンドでファールエリアを転々とし、一塁走者はそのまま3塁へ走り間一髪セーフとなった。

2、ポイント:

投手が走者を意図的にだまそうとする行為を防がなければなりません。もし、投手に意図を感じたら、厳重に規則を適用しなければなりません。ボークを宣告した後、どこでプレイを止めるかを確認しなければなりません。(プレイが一段落するのを待ちアドバンテージを適用する)

3、ジェスチャー:

① 当該審判員は、投手を右手で指さして『ザッツ・ボーク』 “That’s a balk !” を宣告する。

② 悪送球を確認して、プレイが一段落(ボールが内野手に戻り、走者が進塁を止めた状態)するのを待つ。

③ 一塁走者が二塁へ進塁した場合:そのままプレイを進める。(インプレイ)

A)3塁(もしくは本塁)でのプレイ(アウト、セーフ)は認められる。

  一塁走者が一塁に留まっていた場合(ボールデッド):

A)当該審判は『タイム』を宣告する。他の審判員も『タイム』を同調する。

B)1塁走者を右手で指さして『1塁走者、2塁へ』 “ You, second base !”と指示する。

④ 一死走者2塁で試合を再開する。

4、適用規則:ボーク【5.02a、5.06c3、6.01g、6.02a、定義3、定義38】

ペナルティ 各規定によってボークが宣告されたときは、ボールデッドとなり、各走者は、アウトにされるおそれなく、1個の塁が与えられる。

ただし、ボークにもかかわらず、打者が安打、失策、四球、死球、その他で一塁に達し、かつ、他のすべての走者が少なくとも1個の塁を進んだときには、このペナルティの前段を適用しないで、プレイはボークと関係なく続けられる。

【規則説明1】投手がボークをして、しかも塁または本塁に悪送球(投球を含む)した場合、塁上の走者はボークによって与えられる塁よりもさらに余分の塁ヘアウトを賭して進塁してもよい。

5、場内または伝令への説明

投手の一塁牽制に対し球審が“ボーク”を宣告しました。ボークによって与えられる塁を越えて余分に進もうとしたときには、ボークと関係なくプレイは続けられます。

Category: 02ボーク

1、状況:

一死走者1塁、カウント0B-1S、左投手がセットポジションで静止せずに投球し捕手は捕球した。一塁走者は盗塁して二塁でアウトになった。一塁審判はボークのシグナルを出していた。

2、ポイント:

投手が走者を意図的にだまそうとする行為を防がなければなりません。もし、投手に意図を感じたら、厳重に規則を適用しなければなりません。ボークを宣告した後、どこでプレイを止めるかを確認しなければなりません。(捕手が投球を捕球したときにボールデッドになる)

3、ジェスチャー:

① 当該審判員は、投手を右手で指さして『ザッツ・ボーク』 “That’s a balk !” を宣告する。
② 捕手がキャッチ → ボークを宣告した審判員は、前方に進み出て大きく『タイム』 を宣告する。他の審判員も『タイム』を同調する。
③ 当該審判員は、投手を右手で指さして『ザッツ・ボーク』 “That’s a balk !” を再度宣告する。
④ 1塁走者を右手で指さして『1塁走者、2塁へ』 “ You, second base !”と指示する。
⑤ 塁審が宣告した場合は、球審にカウントしないことを伝える。
⑥ 一死走者2塁、カウント0B-1Sで試合を再開する。

4、適用規則:ボーク【5.02a、5.06c3、6.01g、6.02a、定義3、定義38】

ペナルティ 各規定によってボークが宣告されたときは、ボールデッドとなり、各走者は、アウトにされるおそれなく、1個の塁が与えられる。
ただし、ボークにもかかわらず、打者が安打、失策、四球、死球、その他で一塁に達し、かつ、他のすべての走者が少なくとも1個の塁を進んだときには、このペナルティの前段を適用しないで、プレイはボークと関係なく続けられる。

【6.02a原注】ボークルールの目的は、投手が走者を意図的に騙そうとするのを防ぐためであることを、審判員は心に銘記しなくてはならない。もし、審判員の判断で投手の〝意図〟に疑いを抱いたら、審判員は厳重に規則を適用すべきである。

5、場内または伝令への説明

投手の投球に対し一塁審判が“ボーク”を宣告しましたので、ボールデットとなり一塁走者には一個の塁が与えられます。投球はカウントしませんので、0B-1S、一死走者2塁で再開いたします。

Category: 02ボーク

1、状況:

一死走者1塁、カウント3B-1S、左投手がセットポジションで静止せずに投球し捕手は捕球した。投球判定は『ボール』(四球)。一塁審判はボークのシグナルを出していた。

2、ポイント:

投手が走者を意図的にだまそうとする行為を防がなければなりません。もし、投手に意図を感じたら、厳重に規則を適用しなければなりません。ボークを宣告した後、どこでプレイを止めるか継続させるかを判断しなければなりません。

3、ジェスチャー:

① 当該審判員は、投手を右手で指さして『ザッツ・ボーク』 “That’s a balk !” を宣告する。

② 球審は投球判定『ボール』を宣告し、四球で打者走者を一塁に進める。

走者が一塁、一塁二塁、満塁のとき(フォースの状態)、ボークの投球が四球(死球)にあたった場合、ボークと関係なくプレイを進める。

③ 一死走者1塁2塁で試合を継続する。

 

4、適用規則:ボーク【5.02a、5.06c3、6.01g、6.02a、定義3、定義38】

ペナルティ 各規定によってボークが宣告されたときは、ボールデッドとなり、各走者は、アウトにされるおそれなく、1個の塁が与えられる。

ただし、ボークにもかかわらず、打者が安打、失策、四球、死球、その他で一塁に達し、かつ、他のすべての走者が少なくとも1個の塁を進んだときには、このペナルティの前段を適用しないで、プレイはボークと関係なく続けられる。

【6.02a原注】ボークルールの目的は、投手が走者を意図的に騙そうとするのを防ぐためであることを、審判員は心に銘記しなくてはならない。もし、審判員の判断で投手の〝意図〟に疑いを抱いたら、審判員は厳重に規則を適用すべきである。

5、場内または伝令への説明

投手の投球に対し一塁審判が“ボーク”を宣告しましたが、打者および走者が一個の塁を進んだので、そのままプレイを継続します。

タイトル:よくあるボークの例

① 投球に関連する動作を起こしながら、投球を中断する。

捕手のサインを見ながらストレッチを開始したが、途中でやめる。

軸足の膝を折った後に、反動をつけて塁へ送球する。

けん制しようとする塁と反対方向に肩を動かし、投球動作に入ったように見せかけて塁へ送球する。

自由な足をゆっくり上げながら一瞬止めた後に、投球または塁へ送球する。

自由な足を振って投手板の後縁線を越えた後に、1塁または3塁へ送球する。

② 塁に送球する前に、足を直接その方向に踏み出さない。

自由な足を本塁方向に踏み出して、塁へ送球する。

自由な足を上げたが、そのままもとの位置に下ろして塁へ送球する。

自由な足のつま先は塁に向いているが、かかとはほとんど地面から離れず足を回転させて、塁へ送球する。

③ セットポジションから完全に動作を静止しないで投球する。

両手を顔の前で接触させながらベルトのあたりまで下したが、完全に動作を静止しないで投球する。

Category: 02ボーク

03打撃妨害 (1)

1、状況:

一死2・3塁、打者の振ったバットが捕手のミットに当たったが、3塁への緩いゴロとなった。3塁手は捕球後3塁走者を目でけん制しながら1塁へ送球したが、ショートバウンドし一塁手が捕球できずにダイヤモンド内に転がった。これを見た3塁走者は本塁を駆け抜けたが、2塁走者は3塁に進めなかった。
球審は、選択プレイであることをベンチに向かって知らせたが、監督の回答が無かったので規則どおりに進めた。

2、ポイント:

打撃妨害(インターフェアランス)にもかかわらずプレイが進行している場合はプレイを継続させなければならない。なぜならば監督はこのプレイを受け入れることを選択することができるからである。

3、ジェスチャー:

① 捕手が打者を妨害 → 球審は、捕手を右手で指さして 『インターフェアランス』 ” That’s interference !” を宣告する。(頭上で左手甲を右手で二三度たたく)
② プレイが一段落した時点で(二塁走者が進塁していないことを確認して)球審は前方に進み出て大きく『タイム』、他の審判員も『タイム』を同調する。
③ 球審は、再度捕手を右手で指さして 『インターフェアランス』 ” That’s interference !” を宣告する。(頭上で左手甲を右手で二三度たたく)
④ 先ずは、打撃妨害の処置(一死満塁)をとる。
⑤ 球審は三塁走者を右手で指さして『3塁走者、3塁へ』“ You, back to third !”と指示する。次に、打者走者を右手で指さして『バッター、1塁へ』 “ You, first base !”と指示する。
⑥ 公式記録員に向かって左手の甲を右手でたたき、打撃妨害があったことを知らせます。
⑦ このとき、攻撃側の監督がプレイを生かすことを申し出る場合があります。そのときは、一死、走者1塁2塁・得点1とします。
⑧ 監督からの申し出がないときは、最初の処置のとおり、一死、走者満塁で試合を再開します。

◇ このケースではありませんが、塁上の走者が盗塁を企てていた場合は、最初にその走者に1個の塁を与える処置をとります。

4、適用規則: 打撃妨害【5.05b3、6.01c】

捕手またはその他の野手が、打者を妨害(インターフェア)した場合、打者は走者となり、アウトにされるおそれなく、安全に一塁が与えられる。(ただし、打者が一塁に進んで、これに触れることを条件とする)

しかし、妨害にもかかわらずプレイが続けられたときには、攻撃側チームの監督は、そのプレイが終わってからただちに、妨害行為に対するペナルティの代わりに、そのプレイを生かす旨を球審に通告することができる。

ただし、妨害にもかかわらず、打者が安打、失策、四球、死球、その他で一塁に達し、しかも他の全走者が少なくとも1個の塁を進んだときは、妨害とは関係なく、プレイは続けられる。

5、場内または伝令への説明

捕手の打撃妨害に対し、攻撃側監督からプレイを生かす申し出がなかったので、一  死満塁で再開いたします。

Category: 03打撃妨害

04審判の守備妨害 (1)

1、状況:

二死、走者一塁、強い打球が二塁方向に飛び内野内に位置する審判員にあたり、二塁をカバーしていた遊撃手が捕球しそのまま二塁ベースに触塁した。二塁審判はアウトを宣告したため守備側はスリーアウトでベンチに下がった。
他の審判員は打球が審判にあたったことを確認したため守備側に説明し二死一塁二塁で再開した。球審がマイクで説明した。

2、ポイント:

内野内に位置した二塁審判はハンズ・オン・ニー・セットポジションで打者に正対し投手の投球動作を確認して、力を抜き打球に対応できるようにする。審判員の妨害を認識する。

3、ジェスチャー:

① 打球が内野内に位置した二塁審判に当たる → 二塁審判は前方に進み出て大きく『タイム』を宣告し、他の審判員も『タイム』を同調する。
② 二塁審判は自分を右手で指さし『審判のインターフェアランス』 “That’s interference !”を宣告する。足に打球が触れたことを示す。
③ 次に、一塁走者を右手で指さし『一塁走者、二塁へ』“ You, second base !”、打者走者を右手で指さして『バッター、1塁へ』 “You, first base !”と指示する。
◇ 二塁審判が宣告できないときは球審が宣告する。

4、適用規則: 内野内に位置した審判員に打球が当たる(審判員の妨害)

【定義44c2(審判員の妨害)、5.06c6(ボールデッド)、5.05b4(打者は走者となる・安全に一塁が与えられる)、5.05a4(打者は走者となる)、5.06b3(B)②(各走者は1個の塁が与えられる)】

審判員の妨害 — (1)盗塁を阻止しようとしたり、塁上の走者をアウトにしょうとする捕手の送球動作を、球審が邪魔したり、はばんだり、妨げた場合
(2)打球が、野手(投手を除く)を通過する前に、フェア地域で審判員に触れた場合に起こる。

ボールデッド — 内野手(投手を含む)に触れていないフェアボールが、フェア地域で走者または審判員に触れた場合、あるいは内野手(投手を除く)を通過していないフェアボールが、審判員に触れた場合 — 打者が走者となったために、塁を明け渡す義務が生じた各走者は進む。

打者は、次の場合走者となり、アウトにされるおそれなく、安全に一塁が与えられる。 — 野手(投手を含む)に触れていないフェアボールが、フェア地域で審判員または走者に触れた場合。

次の場合、打者を除く各走者は、アウトにされるおそれなく1個の塁が与えられる。
— 打者の打ったフェアボールが、野手(投手を含む)に触れる前か、または野手(投手を除く)を通過する前に、フェア地域で審判員もしくは他の走者に触れた場合。

5、場内または伝令への説明

二塁審判員が内野手に触れていない打球に触れたのでボールデッドとし、打者に一塁を与え、二死走者一塁二塁で試合を継続します。

05打者の守備妨害 (4)

措置:打者をアウトにする。その理由は、三塁走者は三塁ベースに戻ろうとしていたからである。このケースで大事なことは、「走者が得点しようとしていたかどうか」を、走者の位置、状況等から適切に判断することだ。「走者が得点しようとしていた」ということは、常識的に、走者が本塁に向かってきていて、本塁に近い場所で起きたプレイということになる。(6.03 (a) (3))

上記のケースで、三塁走者がそのまま得点しようとして本塁に滑り込もうとしていた場合は、5.09.(b) (8)により走者をアウトにする。

■具体的状況

1out、走者二・三塁、打者のカウント1ボール1ストライクでスクイズ
 投手は投球を大きく外側(一塁側)に外し、右打者は体を宙に浮かせスクイズを敢行するも投球に触れず、そのまま捕手の前に倒れこむ。(スクイズ空振り)捕手は三塁走者をアウトにするため送球しようとしたが倒れこんだ打者に妨害され送球できなかった。

■審判員アクション

①打者が空振り → 『ストライク』 
②打者が捕手を妨害 → 球審は、前方に進み出て大きく『タイム』 
③他の審判員も『タイム』 
④球審は、打者を指さして『インターフェアランス』 “That’s interference!” 
⑤次に、3塁走者を指さして『3塁走者、打者の守備妨害でアウト』 “Runner is out for batter’s interference!”
⑥今回のケースでは三塁に到達していた二塁走者を二塁に戻し、2out、カウント1ボール2ストライクで再開

注1)2アウトのときは、打者をアウトにします。 
注2)第3ストライクの宣告を受けてアウトになった打者が妨害した場 合は、打者と3塁走者の両者をアウトにします。【6.01(a)(5)】 
注3)第3ストライクの宣告を受けただけで、まだアウトになっていない打者走者(振り逃げの状態)が妨害した場合は、3塁走者ではなく、打者走者をアウトにします。【6.01(a)(1)】 
注4)この妨害のとき塁上に他の走者がいた場合は、妨害発生の瞬間の 占有塁を与えます。

■解説

2006年規則改正、項番は旧番号(過去に経緯があり規則が改正されています)反則打球とそうでない場合があり、審判員の皆さんは整理しといてください。

スクイズプレイとは 打者がバントする、三塁走者は得点しようとするプレイ

7.08(g)[注二]の改正(前段は反則打球、後段は打者の守備妨害)【新5.09b8(注2)】

まず、こんな場面を想定してください。一死走者三塁、どうしても1点欲しいケース、ここでスクイズが行われた。三塁走者は投手の投球動作開始と同時に本塁に走ってきた。投手はスクイズに気付きウエストした。打者は必死になってその球に飛び付き、バットに当てたがファウルとなった。
スクイズ失敗。このとき、打者は片足をホームベースの上に置いてボールにバットを当てていた。かつて甲子園で実際にあったプレイです。さて、審判員のあなたはどう処置しますか。

そうですね、このスクイズプレイのように走者が得点しようとしたときと反則打球とが重なった場合、規則7.08(g)[注二]に記載の通り、三塁走者をアウトにして打者はノーカウントで打ち直しでしたね。これが今までの解釈でした。その解釈を、今年度、思い切って変更しました。その理由を以下に説明します。

この[注二]が生まれた背景は、さかのぼること56年前の昭和25年(1950年)に開催された米・クラブチーム(ケープハーツ)と全鐘紡との試合で起きたスクイズプレイでした。球審は三塁走者を生かそうとして打者が反則打球をしたから三塁走者がアウトと判定しましたが、米国チームは反則打球で打者アウトを主張して譲らず、親善試合だったのでひとまず日本側が折れて打者アウト、三塁走者帰塁で試合再開となりました。しかし、試合が終わっても日本側はこの
処置に納得せず、米・大リーグの審判員に質問状を出したところ、日本側の結論で正しいとの回答を得て、翌昭和26年にこの[注二]が生まれた経緯があります。

わが国は、このようなケースでは、打者が反則行為で捕手の守備を妨害したと解釈し、規則6.06(a) 【新6.03a1】の適用除外例として打者ではなく、守備の対象である三塁走者をアウトにしてきました。

この解釈は、当時の論議は分かりませんが、スクイズの成功がおぼつかないとき、三塁走者を生かそうとして打者が意図的に反則打球を行い、犠牲になってアウトになれば、攻撃側はもう一度スクイズの機会をつかめるではないか、しかしそんなずるい野球は許してはいけない、アンフェアだ、だから守備妨害を適用して、懲罰的に、打者ではなく守備の対象である三塁走者をアウトにすべきだと先達たちは考えた結果だと推測されます。

このように7-08(g) 【新5.09b8】を適用したのは、三塁走者を生かそうとして反則打球を意図的に行うことを防止する、“教育的”なねらいがあったと思われますが、現実は、スクイズプレイの際、打者は必死になってバットにボールを当てようとし、無意識のうちに片足をバッターボックスの外に出していたということが多いのではないでしょうか。意図的かどうかを問わず、守備妨害が適用されてきました。意図的かそうでないか、球審が見分けるのは大変難しいことです。

この日本の解釈が果たして妥当なのか、長い間疑問になっていました。その疑問は、7.08(g) 【新5.09b8(注2)】の「打者が本塁における守備側のプレイを妨げた場合」というのは同[注一][注二]の説明のように素直に受け取るべきではないのか、反則打球のケースにまで適用して同[注二]の中の例示に含めるのは無理があるのではないかという意見、反則打球はあくまで打者の反則行為により打者をアウトにすべきであるという意見、そして国際的にも打者をアウトにしているという意見です。

日本野球規則委員会はこうした考えを支持すると同時に、正しい野球もだいぶ浸透し、この立法のねらいももう引っ込めてもよいのではなかろうか、そう判断し、思い切って同[注二]を改正することにしました。大改正と言ってよいでしょう。併せて、できるだけ例外規定をなくし、ルールはシンプルに分かりやすくする、そして国際基準に合った解釈をするという当委員会の方針に沿ったものです。

以上のように、走者が得点しようとしているときと打者の反則打球が重なった場合は、打者を反則打球でアウトにし、走者を三塁に戻して試合再開と変更になります。

参考までに、反則打球とは打者がバッターボックスの外に出てバットにボールを当てた場合のことですが、では走者が得点しようとしたとき、打者が足をバッターボックスの外に出した、しかしバットはボールに当たらなかった、このケースはどうなるでしょう?(今回のケース)

この場合、打者が足を外に出したり、何らかの動作で捕手の守備を妨害すれば、7.08(g) 【新5.09b8】により守備の対象である三塁走者がアウトになります。二死のときは打者がアウトになります。

また、走者が本塁に向かってスタートを切っただけの場合とか、一度本塁へは向かったが途中から引き返そうとしている場合には、打者が捕手を妨げることがあっても、本項は適用されず、6.06(c)【新6.03a3】により、打者が反則行為でアウトになります。ただ離塁しているに過ぎない三塁走者を刺そうとする捕手のプレイを打者が妨げた場合も同様、打者がアウトになります。

ここで誤解しないように整理しますと、走者が得点しようとしたときの打者の守備妨害は7.08(g) 【新5.09b8】により走者がアウト、それ以外の打者の守備妨害は打者がアウトになるということです。

関連して、

・スクイズのケース、打撃を完了して打者から走者になったばかりで、まだアウトにならない打者が妨害を行なったときには、その打者走者がアウトとなり、ボールデッドとなって、三塁走者を投手の投球当時すでに占有していた塁、すなわち三塁へ帰らせる。(7.08(g)[注三]、6.05(g)、7.08(b))

・アウトになったばかりの打者が、味方の走者に対する野手の次の行動を阻止するか、あるいは妨げた場合、その走者はアウトになる。(7.09(f))

もう一つ、前記の改正文をよく見てください。咋年まで7.08(g)[注一][注二]の文中「三塁走者」とあったのを「三塁」の二文字を削除し、「走者」と改正しました。この意味は、「走者が得点しようとしたとき」の「走者」は三塁走者に限定されるものではなく、例えば二塁走者でも投手のワイルドピッチで三塁を回って本塁を突くケースもあるように、“三塁から走ってくる走者”ということで、いずれの走者も対象になり得ることから「走者」としたものです。昨年までの表現ですと、「三塁走者」だけのことを言っていると誤解されるおそれもありました。

1、状況:

9回裏同点で一死満塁。スクイズプレイは投手前にゴロが転がった。すばやいグラブトスで3塁走者はフォースアウトになったが、ダブルプレイを狙った捕手の一塁への送球がファールラインの内側を走っていた打者走者の背中に当たり、ボールはファールグランドを転々とした。
2塁走者はサヨナラで勝ったと思い万歳をしながら本塁を踏んだ。

2、ポイント:

球審は本塁でのプレイを判定後、捕手の一塁への送球に対して打者走者が本塁一塁間後半(スリーフットレーン)を出て一塁の守備を妨げていないか確認しなければならない。

3、ジェスチャー:

スリーフットレーンをはみ出し一塁の守備を妨害した。
① 打者走者が一塁の守備を妨害したことを確認したら、球審は前方に進み出て大きく『タイム』を宣告し、他の審判員も『タイム』を同調する。
② 球審は、打者走者を右手で指さして『インターフェアランス』 “ That’s interference !” を宣告する。
③ 続いて、『バッター、アウト』 “ Batter is out !” を宣告する。
④ 3塁走者はフォースアウト(二死)、打者走者アウト(三死)、攻守交替で試合を継続する。

4、適用規則:

プレイの介在【6.01aインターフェアに対するペナルティ、5.09a11】

打者走者が一塁に到達しないうちに妨害が発生したときは、すべての走者は投手の投球当時占有していた塁に戻らなければならない。
ただし、0アウトまたは1アウトのとき、本塁でのプレイで走者が得点した後、打者走者がスリーフットレーンの外を走って守備妨害でアウトが宣告されても、その走者はそのままセーフが認められて、得点は記録される。

【注】前記の〝打者走者が一塁に到達しないうち〟以下の段は、プレイが介在した後に妨害が発生した場合には適用しない。

<打者アウト>

一塁に対する守備が行なわれているとき、本塁一塁間の後半を走るに際して、打者がスリーフットラインの外側(向かって右側)またはファウルラインの内側(向かって左側)を走って、一塁への送球を捕らえようとする野手の動作を妨げたと審判員が認めた場合。

この際は、ボールデッドとなる。
ただし、打球を処理する野手を避けるために、スリーフットラインの外側(向かって右側)またはファウルラインの内側(向かって左側)を走ることはさしつかえない。

プレイの介在の『プレイ』とは
内野手(投手と捕手を含む)の「送球を果たす行為」、走者や塁への「触球行為」、そして、「走者をアウトにしようと走者に向かっていく行為」を示します。

<三塁走者がセーフとなり(プレイの介在)その後、打者走者が守備妨害でアウトになった場合>

A)三塁走者の得点は記録されます。ただし、二死の場合は、三塁走者の得点は記録されません。
B)この妨害のとき塁上に他の走者がいた場合は、妨害発生の瞬間の占有塁を与えます。

5、場内または伝令への説明

打者走者が一塁に対する守備を妨害したので“アウト”とします。三塁走者及び打者走者がアウトとなるため、攻守交代で試合を続行します。

06打者走者の妨害 (6)

措置:

①ノーアウトまたはワンアウトのとき得点は認められ、打者走者にはアウトが宣告される。その理由は、妨害発生前にプレイが介在していたからである。他の走者は、妨害発生の瞬間正規に占有していた塁に戻らなければならない。

②ツーアウトのとき打者走者が一塁に到達する前に妨害でアウトになったので、走者が本塁に達していたとしても、得点は認められない。(6.01 (a)インターフェアに対するペナルテイ、同[注])

プレイの介在と得点の記録
ノーアウトまたはワンアウトのとき、本塁でのプレイで走者が得点した後(プレイの介在)に妨害が発生した場合、その走者の得点は認められる。
ツーアウトのとき、本塁でのプレイで走者が得点した後(プレイの介在)に妨害が発生した場合、得点の記録については次のように整理できる。

①得点が認められるのは、守備(あるいはアウト)の対象がフォースの状態でない走者のとき。

②得点が認められないのは、守備(あるいはアウト)の対象が打者走者またはフォースの状態にある走者のとき。

措置:これがホームプレートの周辺で起きた場合はそのままボールインプレイである。しかし、打者走者が数歩走って一塁線上で発生した場合(打者走者は避ける時間があったとみなす)、インターフェアが宣告され、打者走者はアウトとなり、走者は投球当時の塁に戻る。2014年度の改正で「明らかに」という言葉が追加になった。「明らかに」ということは、だれが見ても「明らかに」ということだが、たとえば打者走者に故意性がかなり認められる場合とか、あるいは打者走者が投球または投球を処理しようとしている捕手を邪魔しないよう避ける時間があった(あるいは避けられた)と判断される場合が、「明らかに」に相当すると考えられる。あくまで審判員の判断だが、“出会い頭”的あるいは偶然の場合は明らかな妨害とは言えない。

また、規則6.01 (a)(1)[原注]に、「投球が、捕手または審判員に触れて進路が変わり、その後に打者走者に触れた場合は、打者走者が投球を処理しようとしている捕手を明らかに妨げたと審判員が判断しない限り、妨害とはみなされない。」が追加になった。

なお、振り逃げではないケース(ツーアウト以前で一塁に走者がいる)のときに打者が勘違いして一塁へ走り出したとき、捕手がはじいたボールに打者が触れた場合は、ボールデッドにして、走者を投球当時の塁に戻す。

措置:打者走者の妨害であり、アウトになれば妨害がなかったものとみなす処置は打者の妨害のときに適用されるものであることから、このケースは妨害した打者走者をアウトにして(この時点でボールデッド)、走者を投球当時の塁に戻す。ツーアウト走者二塁で試合再開する。

四球を得た打者走者が捕手の送球動作を妨害
四球を得た打者走者が捕手の送球動作を明らかに妨害した場合(打者の妨害ではなく打者走者の妨害)、妨害した打者走者をアウトにして(この時点でボールデッド)、走者を投球当時の塁に戻す。(6.01 (a)(1)[注])

1、状況:

無死、走者二塁、打者が一塁線へバント、打者席を出てから踵に自打球を当てた。捕手の『当たった、当たった』の声で球審が一旦立ち止まった(球審は見えていなかった)。控えから見えたので呼んで伝えたところ、球審はそのまま受け入れて措置し(残りの審判3人キョトン)、インターフェア打者走者OUTを宣告し、走者を二塁へ戻し再開した。

 

2、ポイント:

打者のバント後の行為を(走者の走路、打球の位置など)できるだけ近づき確認する。捕手の後ろから追いかけるケースは非常に難しいが最大限努力する。

自分が確認できないプレイに対して、他の審判員に意見を求めることはできる。

3、ジェスチャー:打者走者がフェアボールに触れる

① 球審はプレイが一段落した時点で、前方に進み出て大きく『タイム』を宣告し、他の審判員も『タイム』を同調する。

② 球審は塁審を集めて4人で協議し、結果を責任審判に伝える。

③ 責任審判は結果が正しいか判断して、規則を適用(打者アウト)するよう伝える。

④ 打者走者を右手で指さして『インターフェアランス』 “ That’s interference !”  続いて、『打者走者、アウト』 “ Runner is out !”を宣告する。

⑤ 次に、二塁走者を右手で指さして『2塁へ』“ You, back to second!”と指示する。

4、適用規則:

野手(投手を含む)に触れていないフェアボールが打者走者に触れた場合  【5.09a7】(打者アウト)

ただし、打者がバッタースボックス内にいて、打球の進路を妨害しようとする意図がなかったと審判員が判断すれば、打者に当たった打球はファウルボールとなる。

5、場内または伝令への説明

打者走者がフェアーの打球に触れたことを確認したので、打者走者を“アウト”とし一死、走者二塁で試合を再開します。

<審判員の裁定8.02b、8.02c>

審判員の裁定が規則の適用を誤って下された疑いがあるときには、監督だけがその裁定を規則に基づく正しい裁定に訂正するように要請することができる。

しかし、監督はこのような裁定を下した審判員に対してだけアピールする(規則適用の訂正を申し出る)ことが許される。

高校野球では、監督はベンチから出れないため、主将、伝令または当該選手のみ申し出ることができる。(高校野球特別規則28)

1、状況:

無死、走者一塁・二塁、0B-0Sで打者がバントした打球がその場で地面につき飛び跳ね(バントした打球が真下に落ちそのまま垂直に上がる状態(フェア打球))捕手が打球を取ろうとしたとき、打者が(打者はバントをした状態のまま)飛び跳ねた打球をもう一度打ちに行った。球審は打者走者が捕手の守備を妨害したと判断し、その場で打者走者をアウトにした。攻撃側からアウトの確認があったため、球審は塁審を集め四人で協議し、結果をマイクで観衆に説明した。

2、ポイント:

打撃(バント)を完了した打者走者がなぜもう一度打ちに行ったのか。意図的に捕手の守備を妨害した。このケースでは普通の守備行為で2(捕手)-5(三塁)-3(一塁)、2(捕手)-4(二塁)-3(一塁)、打者走者にタッグ-5(三塁)または4(二塁)で走者にタッグで併殺が成り立つか判断する。

3、ジェスチャー:打者走者が捕手の守備を妨害した。

① 球審は打球の判定(フェア)を行い、捕手および打者走者の行動を確認する。
② 打者走者が捕手の守備を妨害したと判断 → 球審は前方に進み出て大きく『タイム』を宣告し、他の審判員も『タイム』を同調する。
③ 球審は打者走者を右手で指さし『インターフェアランス』 “ That’s interference !”  続いて、『打者走者、アウト』 “ Runner is out !”を宣告する。
④ 次に本塁に最も近い走者(二塁走者)を右手で指さし『二塁走者、打者走者の守備妨害でアウト』を宣告する。

4、適用規則: 打者または走者の妨害【6.01a7】

打者走者が、明らかに併殺を行なわせまいとして故意に打球を妨げるか、または打球を処理している野手を妨害したと審判員が判断したとき、審判員は打者走者に妨害によるアウトを宣告するとともに、どこで併殺が行なわれようとしていたかには関係なく、本塁に最も近い走者に対してもアウトを宣告する。
この場合、ボールデッドとなって他の走者は進塁することはできない。

5、場内または伝令への説明

打者走者が、明らかに併殺を行なわせまいとして捕手の守備を妨害したので打者走者と本塁に最も近い2塁走者をアウトに二死走者一塁で試合を再開します。

◇このケースでバントした打球が、ファウルエリア上空の時(まだフェアかファウルかが決まっていない)に打者走者がもう一度打ちに行った。この場合は6.01a2(5.09a9参照)により打者走者アウトでボールデッドになる。

【6.01a2】打者または走者の妨害
打者または走者が、まだファウルと決まらないままファウル地域を動いている打球の進路を、どんな方法であろうとも、故意に狂わせた場合。(5.09a9参照)
【5.09a9】打者アウト
打者が、打つか、バントした後、一塁に走るにあたって、まだファウルと決まらないままファウル地域を動いている打球の進路を、どんな方法であろうとも故意に狂わせた場合。ボールデッドとなって、走者の進塁は認められない。

1、状況:

無死、走者一塁・二塁、0B-0S、左打者がドラックバンドした打球がファール地域に転がっている時、バットを持ったままの打者走者が故意に当てファール地域にさらに転がした。球審は『ファールボール』を宣告した後、打者走者に注意した。打者は0B-1Sで打ち直した。

2、ポイント: 故意に打球を狂わせたと判断するか否か

3、ジェスチャー:

① 打者走者が故意に打球を狂わせたと判断 → 球審は前方に進み出て大きく『タイム』を宣告し、他の審判員も『タイム』を同調する。
② 球審は打者走者を右手で指さし『インターフェアランス』 “That’s interference !”  続いて、『打者走者、アウト』 “Batter-Runner is out !”を宣告する。
③ 次に、二塁走者を右手で指さして『2塁へ』“You, back to second!”、一塁走者を右手で指さして『1塁へ』“You, back to first!”と指示する。

4、適用規則: 打者アウト【5.09a9】打者または走者の妨害【6.01a2】

打者または走者が、まだファウルと決まらないままファウル地域を動いている打球の進路を、どんな方法であろうとも、故意に狂わせた場合。(5.09a9参照)
インターフェアに対するペナルティ 打者走者はアウトとなり、ボールデッドとなる。

5、場内または伝令への説明

打者走者がまだファウルと決まらないままファウル地域を転じている打球の進路を故意に狂わせたのでアウトとします。一死、走者一塁・二塁で試合を再開します。

07走者の守備妨害 (19)

措置:妨害が宣告され、一塁走者はアウトになる。進路が変わったとはいえ、このケースはまだ打球であり、走者は野手を避けねばならない。打者走者には一塁が与えられる。

打球がいずれかの内野手(投手を含む)に触れた(あるいは触れて進路が変わった)後に、その打球が偶然走者に触れた場合、たとえ他の内野手に守備の機会があっても、ボールインプレイである。(5.06 (c)(6)、5.09(b)⑺、6.01 (a)(11))

この理由は、走者は走塁中に進路が変わった打球を避けることは求められていないので、その打球に触れたことでアウトにすべきではないからである。もちろん、内野手に触れて進路が変わった後でも、走者が故意に打球の進路を変えたり、避けられたにも拘らず打球に触れた場合、走者は故意の妨害とみなされる。打球が内野手によって進路が変わったことで走者が故意に妨害しても良いと言うことにはならない。(6.01 (a)(11))

はじいた打球を処理しようとしている野手を妨害した場合は別である。特に、打球が内野手によって進路が変わり、他の内野手がその打球に対してプレイをしている場合は走者は野手を避けねばならない。もし打球が他の野手に触れていたとしても、走者がプレイをしている野手を妨害した場合は、走者は5.09 (b)(3)によってアウトにされる場合もある。ルール上、打球に対してプレイしている野手が優先である。(5.09(b)⑺[注1])

措置:一塁走者はアウトではない。ボールはインプレイである(故意による妨害ではない場合)。次のプレイ140と比較すること。

打球がいずれかの内野手(投手を含む)に触れた(あるいは触れて進路が変わった)後に、その打球が偶然走者に触れた場合、たとえ他の内野手に守備の機会があっても、ボールインプレイである。(5.06 (c)(6)、5.09(b)⑺、6.01 (a)(11))

この理由は、走者は走塁中に進路が変わった打球を避けることは求められていないので、その打球に触れたことでアウトにすべきではないからである。もちろん、内野手に触れて進路が変わった後でも、走者が故意に打球の進路を変えたり、避けられたにも拘らず打球に触れた場合、走者は故意の妨害とみなされる。打球が内野手によって進路が変わったことで走者が故意に妨害しても良いと言うことにはならない。(6.01 (a)(11))

措置:二塁走者はアウトにはならす、ボールインプレイである(故意ではない場合)。もし走者に触れなかったら遊撃手は守備ができたであろうが、打球は最初の野手に触れて進路が変わったので、走者には責めがない。

打球がいずれかの内野手(投手を含む)に触れた(あるいは触れて進路が変わった)後に、その打球が偶然走者に触れた場合、たとえ他の内野手に守備の機会があっても、ボールインプレイである。(5.06 (c)(6)、5.09(b)⑺、6.01 (a)(11))

この理由は、走者は走塁中に進路が変わった打球を避けることは求められていないので、その打球に触れたことでアウトにすべきではないからである。もちろん、内野手に触れて進路が変わった後でも、走者が故意に打球の進路を変えたり、避けられたにも拘らず打球に触れた場合、走者は故意の妨害とみなされる。打球が内野手によって進路が変わったことで走者が故意に妨害しても良いと言うことにはならない。(6.01 (a)(11))

措置:(a)のケースでは、二塁走者はアウト。打球は三塁手の股間を通過したが、他の野手が守備する機会があった。
(b)のケースでは、インプレイの状態におかれる。打球は三塁手の股間を通過し、他の野手も守備する機会がなかった。

2020年の改正は、「走者が、フェアボールに、フェア地域で触れた場合」は原則として、すべてアウトであることを明確にしたものだ。打球が内野手を通過したかどうかは問わないことになった。ただし、これには例外があり、それは、5.06(c)(6)(ボールデッド)および6.01 (a) (11)(走者の妨害)に記載されている、以下の二つのケースである。

a)いったん内野手(投手を含む)に触れたフェアボールに触れた場合。

b)1人の内野手(投手を除く)に触れないで、その股間または側方を通過したフェアボールに、すぐその後方で触れても、この打球に対して、他のいずれの内野手も守備する機会がなかったと審判員が判断した場合。

措置:(a) (b)いずれのケースも、例外規定に該当しないので、フェアの打球に、フェア地域で触れたという理由で、二塁走者にはアウトが宣告される。

2020年の改正は、「走者が、フェアボールに、フェア地域で触れた場合」は原則として、すべてアウトであることを明確にしたものだ。打球が内野手を通過したかどうかは問わないことになった。ただし、これには例外があり、それは、5.06(c)(6)(ボールデッド)および6.01 (a) (11)(走者の妨害)に記載されている、以下の二つのケースである。

a)いったん内野手(投手を含む)に触れたフェアボールに触れた場合。

b)1人の内野手(投手を除く)に触れないで、その股間または側方を通過したフェアボールに、すぐその後方で触れても、この打球に対して、他のいずれの内野手も守備する機会がなかったと審判員が判断した場合。

措置:このケースは、一塁手の“側方”を通過した打球とはみなされない。2つの例外規定には当たらないので、フェアの打球に、フェア地域で触れたという理由で走者にはアウトが宣告され、打者走者には一塁が与えられる。

2020年の改正は、「走者が、フェアボールに、フェア地域で触れた場合」は原則として、すべてアウトであることを明確にしたものだ。打球が内野手を通過したかどうかは問わないことになった。ただし、これには例外があり、それは、5.06(c)(6)(ボールデッド)および6.01 (a) (11)(走者の妨害)に記載されている、以下の二つのケースである。

a)いったん内野手(投手を含む)に触れたフェアボールに触れた場合。

b)1人の内野手(投手を除く)に触れないで、その股間または側方を通過したフェアボールに、すぐその後方で触れても、この打球に対して、他のいずれの内野手も守備する機会がなかったと審判員が判断した場合。

措置:走者は、内野手(投手を含む)に触れておらず、また内野手の股間、側方を通過したのでもない打球にフェア地域で触れたことによりアウトが宣告される。打者走者は一塁へ、一塁走者は押し出されて二塁が与えられ、三塁走者は三塁に戻されて、1アウト満塁で試合が再開される。

措置:二塁走者をアウトにする。

この例題の回答(フェアの打球が走者に触れた場合の解釈)については、次の2通りのものがあり、MLBのアンパイアでも意見が分かれていたようであった。

①5.09(b)⑺(2018年版OBR)に基づき、“内野手”を通過した(しかも“内野手”に触れていない)フェアボールに、フェア地域で触れた場合に該当するので、走者はアウトにならずボールインプレイとする(日本ではこの解釈をとっていた)。

②6.01 (a) (11)に基づき、“野手”(これは“内野手”だけではない)に触れていないフェアボールが、フェア地域で走者に触れた場合に該当するので、走者はアウトとなる。

そして、2019年版OBRでは5.09(b) (7)が次のように改正された。

He is touched by a fair ball in fair territory before the ball has gone through, or by, an infielder and no other infielder has a chance to make a play on the ball.(以下省略)

これを直訳すると、「走者が、1人の内野手の股間または側方を通過する前で、かつ他のいずれの内野手も守備する機会がないフェアボールに、フェア地域で触れた場合。」となる。この改正は、上記例題の②の解釈を明確にするためのものであるとの情報から、2020年1月のプロ ・アマ合同野球規則委員会では、シンプルに次のように改正することとした。

5.09(b)(7):走者が、フェアボールに、フェア地域で触れた場合。(5.06c6、6.01a11参照)

「走者が、フェアボールに、フェア地域で触れた場合、走者はアウトになる。」という原則のみを書き、“touch an infielder”(いったん内野手(投手を含む)に触れたフェアボールに触れた場合)がOBR5.09(b)⑺から削除されたことを反映し、5.06(c) (6)及び6.01 (a) (11)を合わせ読むことにより理解するという考え方をとった。

また、関連規則として、以下の3項目も2020年に改正された。

(1)5.05(a)⑷の改正

5.05(a) (4)末尾に(  )書きを追加する。(本文には変更なし)

野手(投手を除く)を通過したか、または野手(投手を含む)に触れたフェアボールがフェア地域で審判員または走者に触れた場合。(走者については、6.01(a)(11)参照)

(2) 5.09(b) (7)【注2】①②の改正

5.09(b)⑺【注2】の①の冒頭および②の全文を削除する。 (点線部を削除)

内野手を通過する前に、一塁に触れて反転したフェアボールに、走者がフェア地域で触れた場合、その走者はアウトになり、ボールデッドとなる。

内野手を通過した直後に、塁に触れて反転したフェアボールに、走者がその内野手の直後のフェア地域で触れた場合、この打球に対して他のいずれの内野手も守備する機会がなかった場合に限り、打球に触れたという理由でアウトにはならない。

(3)補則「ボールデッドの際の走者の帰塁に関する処置」(1)(e)(2)の改正

(1)(e)(2)本文を次のように改める。(下線部を改正)

フェアボールが、内野手(投手を含む)に触れる前に、フェア地域で走者または審判員に触れた場合。または、フェアボールが、内野手(投手を除く)を通過する前に、フェア地域で審判員に触れた場合。

2020年の改正は、「走者が、フェアボールに、フェア地域で触れた場合」は原則として、すべてアウトであることを明確にしたものだ。打球が内野手を通過したかどうかは問わないことになった。ただし、これには例外があり、それは、5.06(c)(6)(ボールデッド)および6.01 (a) (11)(走者の妨害)に記載されている、以下の二つのケースである。

a)いったん内野手(投手を含む)に触れたフェアボールに触れた場合。

b)1人の内野手(投手を除く)に触れないで、その股間または側方を通過したフェアボールに、すぐその後方で触れても、この打球に対して、他のいずれの内野手も守備する機会がなかったと審判員が判断した場合。

打球がいずれかの内野手(投手を含む)に触れた(あるいは触れて進路が変わった)後に、その打球が偶然走者に触れた場合、たとえ他の内野手に守備の機会があっても、ボールインプレイである。(5.06 (c)(6)、5.09(b)⑺、6.01 (a)(11))

この理由は、走者は走塁中に進路が変わった打球を避けることは求められていないので、その打球に触れたことでアウトにすべきではないからである。もちろん、内野手に触れて進路が変わった後でも、走者が故意に打球の進路を変えたり、避けられたにも拘らず打球に触れた場合、走者は故意の妨害とみなされる。打球が内野手によって進路が変わったことで走者が故意に妨害しても良いと言うことにはならない。(6.01 (a)(11))

はじいた打球を処理しようとしている野手を妨害した場合は別である。特に、打球が内野手によって進路が変わり、他の内野手がその打球に対してプレイをしている場合は走者は野手を避けねばならない。もし打球が他の野手に触れていたとしても、走者がプレイをしている野手を妨害した場合は、走者は5.09 (b)(3)によってアウトにされる場合もある。ルール上、打球に対してプレイしている野手が優先である。(5.09(b)⑺[注1])

一方、打球が野手(投手を除く)の股間または側方を野手に触れずに通過し、その直後その内野手の後ろで走者に触れた場合、審判員はその打球に対して他の内野手が守備する機会があったかどうかを判断し、もしそうであれば走者にはアウトが宣告され、守備する機会がないと判断すれば打球はボールインプレイである。ボールインプレイの場合、審判員は両手を広げて“That’s nothing ! ”と発生し、ボールインプレイであることを両チームに知らせることが望ましい。

“フェアボールが内野手を通過し、そのすぐ後で走者に触れた” (6.01 (a) (11)および5.06 (c) (6))とは、打球が内野手の股間またはすぐ側方を通過し、その内野手のすぐ後ろで走者に触れた場合をいう。

“内野手の側方”とは、野手が一歩も動くことなく処理できる範囲のものをいう。

措置:守備の対象である一塁走者を、得点したばかりの走者の妨害でアウト(スリーアウト)にして、打者走者が—塁に到達していたかどうかに関係なく、(二塁走者の)得点を認める。一塁走者は、二塁を越えて三塁に向かったことでフォースの状態は消えており、このようにツーアウトでフォースアウトでない状態で、プレイの介在があった場合には、打者走者が一塁に達していなくても、規則5.08 (a)[例外]には該当せず、得点が認められる。(6.01(a)インターフェアに対するペナルティ、同[注]、6.01 (a) (5))

プレイの介在と得点の記録

ノーアウトまたはワンアウトのとき、本塁でのプレイで走者が得点した後(プレイの介在)に妨害が発生した場合、その走者の得点は認められる。

ツーアウトのとき、本塁でのプレイで走者が得点した後(プレイの介在)に妨害が発生した場合、得点の記録については次のように整理できる。

①得点が認められるのは、守備(あるいはアウト)の対象がフォースの状態でない走者のとき。

②得点が認められないのは、守備(あるいはアウト)の対象が打者走者またはフォースの状態にある走者のとき。

 措置:(a)のケースでは、二塁走者はアウト。打球は三塁手の股間を通過したが、他の野手が守備する機会があった。(b)のケースでは、インプレイの状態に置かれる。打球は三塁手の股間を通過し、他の野手も守備する機会がなかった。5.09(b)(7)2021改正

改正 「走者が、フェアボールにフェア地域で触れた場合」は原則として、すべてアウトであることを明確にしたものです。打球が内野手を通過したかどうかは問わないことになり、これまでのわれわれの規則解釈を変更するものです。ただし、これには例外があり、それは、5.06(c)(6)ボールデッドの項および6.01(a)(11)走者の妨害の項に記載されている、以下の二つのケースです。

・いったん内野手(投手を含む)に触れたフェアボールに触れた場合。

・1人の内野手(投手を除く)に触れないでその股間または側方を通過したフェアボールに、すぐその後方で触れても、この打球に対して、他のいずれの内野手も守備する機会がないと審判員が判断した場合。

この2つのケースは、いずれも守備側のミスした打球 (ボールに触れる、トンネルなど)まで避けることを走者に課すことはできないとの考え方から定められたものです。

措置:(a)(b)いずれのケースも、例外規則に該当しないフェアの打球にフェア地域で触れたので、二塁走者にはアウトが宣告される。5.09(b)(7)2021改正

例外があり、それは、5.06(c)(6)ボールデッドの項および6.01(a)(11)走者の妨害の項に記載されている、以下の二つのケースです。

・いったん内野手(投手を含む)に触れたフェアボールに触れた場合。

・1人の内野手(投手を除く)に触れないでその股間または側方を通過したフェアボールに、すぐその後方で触れても、この打球に対して、他のいずれの内野手も守備する機会がないと審判員が判断した場合。

この2つのケースは、いずれも守備側のミスした打球 (ボールに触れる、トンネルなど)まで避けることを走者に課すことはできないとの考え方から定められたものです。

措置:この場合は、一塁手のミスとは考えられない。2つの例外には当たらないので、打球に触れたという理由で走者にはアウトが宣告され、打者には一塁が与えられる。5.09(b)(7)2021改正

※内野手の側方とは、野手が一歩も動くことなく処理できる範囲のものを言います。

例外 

5.06(c)(6)ボールデッドの項および6.01(a)(11)走者の妨害の項に記載されている、以下の二つのケースです。

・いったん内野手(投手を含む)に触れたフェアボールに触れた場合。

・1人の内野手(投手を除く)に触れないでその股間または側方を通過したフェアボールに、すぐその後方で触れても、この打球に対して、他のいずれの内野手も守備する機会がないと審判員が判断した場合。

この2つのケースは、いずれも守備側のミスした打球 (ボールに触れる、トンネルなど)まで避けることを走者に課すことはできないとの考え方から定められたものです。

措置:走者は、内野手(投手を含む)に触れておらず、 また内野手の股間、側方を通過したのでもない打球にフェア地域で触れたことによりアウトが宣告される。打者走者は一塁へ、一塁走者は押し出されて二塁が与えられ、三塁走者は三塁に戻されて、1アウト満塁で試合が再開される。 5.09(b)(7)2021改正

改正:「走者が、フェアボールにフェア地域で触れた場合」は原則として、すべてアウトであることを明確にしたものです。打球が内野手を通過したかどうかは問わないことになり、これまでのわれわれの規則解釈を変更するものです。ただし、これには例外があり、それは、5.06(c)(6)ボールデッドの項および6.01(a)(11)走者の妨害の項に記載されている、以下の二つのケースです。

・いったん内野手(投手を含む)に触れたフェアボールに触れた場合。

・1人の内野手(投手を除く)に触れないでその股間または側方を通過したフェアボールに、すぐその後方で触れても、この打球に対して、他のいずれの内野手も守備する機会がないと審判員が判断した場合。

この2つのケースは、いずれも守備側のミスした打球 (ボールに触れる、トンネルなど)まで避けることを走者に課すことはできないとの考え方から定められたものです。

措置:ボールが走者と接触した位置によって、フェアかファウルかを判定すべきものであり、フェア地域で触れたときは、フェアボールとなる。したがって、走者はフェアの打球に触れたという理由でアウトになる。(5.09b7参照)

措置:その走者が故意に守備を妨げたと審判員が認めればその走者と打者にアウトを宣告する。6.01a【原注1】問

【原注1】〈7.08b原注1〉打球(フェアボールとファウルボールとの区別なく)を処理しようとしている野手の妨げになったと審判員によって認められた走者は、それが故意であったか故意でなかったかの区別なく、アウトになる。

しかし、正規に占有を許された塁についていた走者が、フェア地域とファウル地域との区別なく守備の妨げになった場合、審判員がその妨害を故意と判断したときを除いて、その走者はアウトにはならない。審判員が、その妨害を故意と宣告した場合には次のペナルティを科す。

0アウトまたは1アウトのときは、その走者と打者とにアウトを、2アウト後のときは、打者にアウトを宣告する。

1、状況:

無死、走者三塁、0B-0S、打者が三塁線にゴロを打ったが(ファウルエリアを転がっている)三塁走者がその打球を足にあてさらにファウルエリアに転がした。

2、ポイント: 打球判定と三塁走者の動向を確認する。

ファウルボールを拾い上げたり、触れたこと自体は、ボールの進路を狂わせたことにはならなくても、もし触れなければフェアになっていたかもしれないと審判員が判断すれば、審判員は進路を狂わせた行為とみなす。

フェア地域に入って来そうな打球を打者または走者が、故意に打球の進路を狂わせた場合は、打者または走者はアウトを宣告される。打球がそのままファウル地域を進みそうな場合には、ファウルボールとなる。これらはいずれも審判員の判断による。

3、ジェスチャー:

① 三塁走者が故意に打球を狂わせたと判断 → 球審は前方に進み出て大きく『タイム』を宣告し、他の審判員も『タイム』を同調する。
② 球審は三塁走者を右手で指さし『インターフェアランス』 “That’s interference !”  続いて、『三塁走者、アウト』 “Third-Runner is out !”を宣告する。
③ 公式記録員に向かって右手人差し指を立ててストライクをカウントする。
④ 球審は続いて、頭上で『ボールカウント0B-1S』を表示する。

4、適用規則:走者の妨害【6.01a2】

打者または走者が、まだファウルと決まらないままファウル地域を動いている打球の進路を、どんな方法であろうとも、故意に狂わせた場合。(5.09a9参照)
インターフェアに対するペナルティ 走者はアウトとなり、ボールデッドとなる。

5、場内または伝令への説明

三塁走者がまだファウルと決まらないままファウル地域を転じている打球の進路を故意に狂わせたのでアウトとします。一死、走者無、0B-1Sで試合を再開します。

走者の妨害事例の整理(第2版解説 ファウルボールの進路を故意に狂わせた場合)

 

1、状況:

二死走者一塁、打者が二塁ベース右横にゴロを放った。二塁手はゴロを捕球するため前進してきたが、一塁から二塁へ向かっていた一塁走者と接触しそうになりながらも捕球したがどこにも送球することができなかった。結果的に一塁走者、打者走者とも生きた。守備側からインターフェアー(守備妨害)ではないかと抗議があった。

2、ポイント:

打球を処理しようとしている野手の妨げになったかの判断をする。審判員が認めれば、故意であったか故意でなかったかの区別はなくアウトである。

3、ジェスチャー:

① 一塁走者が二塁手の守備を妨害 → 二塁塁審は前方に進み出て大きく『タイム』を宣告し、他の審判員も『タイム』を同調する。
② 二塁塁審は一塁走者を右手で指さし『インターフェアランス』 “That’s interference !”  続いて、『一塁走者、アウト』 “First-Runner is out !”を宣告する。
3OUTで攻守交代になります。

0OUTまたは1OUTの場合は
③ 次に、打者走者を右手で指さして『バッター、1塁へ』 “ You, first base !”と指示する。

4、適用規則: 走者アウト【5.09b3】打者または走者の妨害【6.01a10】

走者が、送球を故意に妨げた場合、または打球を処理しようとしている野手の妨げになった場合。

ペナルティ 走者はアウトとなり、ボールデッドとなる。〔6.Ola妨害に対するペナルティ〕参照。
【注1】〝野手が打球を処理する〟とは、野手が打球に対して守備しはじめてから打球をつかんで送球し終わるまでの行為をいう。したがって、走者が、前記のどの守備行為でも妨害すれば、打球を処理しようとしている野手を妨げたことになる。

打球(フェアボールとファウルボールとの区別なく)を処理しようとしている野手の妨げになったと審判員によって認められた走者は、それが故意であったか故意でなかったかの区別なく、アウトになる。

5、場内または伝令への説明

一塁走者が二塁手の守備を妨げたため一塁走者をアウトとします。スリーアウト、攻守交替で試合を継続します。

1、状況:

一死走者満塁、打者はショートゴロを打った。遊撃手は捕球して本塁に送球しようとしたが、2塁走者が野手を避けきれずに接触してしまった。野手はよろけながら本塁への送球を諦め1塁へ送球し、1塁塁審は打者走者にアウトの宣告をした。 この間、2塁走者は3塁へ進み、各走者も次塁へ進塁していた。2塁塁審は審判を集めて守備妨害の確認をし、場内に規則適用の説明をした。

2、ポイント:

二塁走者が遊撃手を避けきれずに接触したのか、意図的に接触したのかを確認する。守備の状況からダブルプレイができたかどうかを総合的に判断する。

3、ジェスチャー:

① 二塁走者が遊撃手の守備を妨害 → 二塁塁審は前方に進み出て大きく『タイム』を宣告し、他の審判員も『タイム』を同調する。
② 二塁塁審は二塁走者を右手で指さし『インターフェアランス』 “That’s interference !”  続いて、『二塁走者、アウト』 “Second-Runner is out !”を宣告する。
③ 次に、三塁走者を右手で指さして『三塁走者、三塁へ』“You, back to Third!”、一塁走者を右手で指さして『一塁走者、二塁へ』“You, second base !”、打者走者を右手で指さして『バッター、1塁へ』 “ You, first base !”と指示する。


4、適用規則:走者アウト【5.09b3】打者または走者の妨害【6.01a10】

走者が、送球を故意に妨げた場合、または打球を処理しようとしている野手の妨げになった場合。
ペナルティ 走者はアウトとなり、ボールデッドとなる。〔6.Ola妨害に対するペナルティ〕参照。
【注1】〝野手が打球を処理する〟とは、野手が打球に対して守備しはじめてから打球をつかんで送球し終わるまでの行為をいう。したがって、走者が、前記のどの守備行為でも妨害すれば、打球を処理しようとしている野手を妨げたことになる。

打球(フェアボールとファウルボールとの区別なく)を処理しようとしている野手の妨げになったと審判員によって認められた走者は、それが故意であったか故意でなかったかの区別なく、アウトになる。

5、場内または伝令への説明

二塁走者が遊撃手の守備を妨げたため二塁走者をアウトとします。二死満塁で試合を継続します。

◇ 二塁走者が明らかに併殺を行わせまいと故意に遊撃手の守備を妨害したと判断したら

① 二塁走者が遊撃手の守備を妨害 → 二塁塁審は前方に進み出て大きく『タイム』を宣告し、他の審判員も『タイム』を同調する。
② 二塁塁審は二塁走者を右手で指さし『インターフェアランス』 “That’s interference !”  続いて、『二塁走者、アウト』 “Second-Runner is out !”を宣告する。
③ 次に、打者走者を右手で指さして『打者走者、二塁走者の守備妨害でアウト』 “ Batter-Runner is out for second-runner interference !”と指示する。

◇ 適用規則【6.01a6】

走者が、明らかに併殺を行なわせまいとして故意に打球を妨げるか、または打球を処理している野手を妨害したと審判員が判断したとき、審判員は、その妨害をした走者にアウトを宣告するとともに、味方のプレーヤーが相手の守備を妨害したものとして打者走者に対してもアウトを宣告する。この場合、ボールデッドとなって他の走者は進塁することも得点することもできない。

◇ 場内または伝令への説明

二塁走者が明らかに併殺を行なわせまいとして故意に遊撃手の守備を妨害したので二塁走者と打者走者をアウトとします。スリーアウト、攻守交替で試合を継続します。

09観衆の守備妨害 (1)

措置:審判員は観衆の妨害によるアウトを宣告した。その宣告と同時にボールデッドとなり、審判員は、打球が深かったので、妨害されずに野手が捕球しても捕球後三塁走者は得点できたと判断して、三塁走者の得点を認める。
 本塁からの距離が近いほんの浅いフライに対しては、妨害があっても、このような処置をとるべきではない。

10捕手の勘違い (1)

1、状況:

1OUT走者一塁、ワンバウンドの投球を打者が空振り三振(打者アウト)、球審が打者にアウトを宣告したにもかかわらず、打者が一塁に走るのにつられて捕手が一塁へ送球した。送球は打者の背中にあたりファールグランドを転がった。

2、ポイント:

打者アウトを明確に宣告する。また、打者が一塁まで走ろうとしている場合、スリーフットレーンの枠内を走っているか確認する。

3、ジェスチャー:

① 球審は『ストライク・スリー、打者アウト』を大きく宣告する。
② 打者が一塁へ走ろうとしたら、再度『打者アウト』を大きく宣告する。
③ 打者の走路を確認しながら、捕手の行動にも注視する。

4、適用規則: 打者アウト(第3ストライクの宣告)【5.09a3】

0アウトまたは1アウトで一塁に走者がいるとき、第3ストライクが宣告された場合。

【注】0アウトまたは1アウトで一塁(一・二塁、一・三塁、一・二・三塁のときも同様)に走者がいた場合には、第3ストライクと宣告された投球を捕手が後逸したり、またはその投球が球審か捕手のマスクなどに入り込んだ場合でも、本項が適用されて打者はアウトになる。

守備側のボーンヘッド(打者または走者の妨害)【6.01a5】
アウトになったばかりの打者または走者、あるいは得点したばかりの走者が、味方の走者に対する野手の次の行動を阻止するか、あるいは妨げた場合は、その走者は、味方のプレーヤーが相手の守備を妨害(インターフェア)したものとして、アウトを宣告される。(5.09a13参照)

【原注】打者または走者が、アウトになった後走り続けてもその行為だけでは、野手を惑乱したり、邪魔したり、またはさえぎったものとはみなされない。
守備側が打者が走り出したことにつられて一塁へ悪送球して(打者の背中に送球が当たる等)、このため走者に進塁されても、守備側のボーンヘッドとするというわけだ。
ここで重要なのは一塁走者が一塁を飛び出したのを見て、捕手が送球したのを走路の内側(外側)を走り一塁の守備を妨害した場合は【6.01a5】を適用し一塁走者もOUTとする。これは一に審判員の判断である。

◇ ジェスチャー:
① 打者が走路の内側(外側)を走り一塁の守備を妨害した → 球審は前方に進み出て大きく『タイム』を宣告し、他の審判員も『タイム』を同調する。
② 球審は打者を右手で指さし『インターフェアランス』 “That’s interference !”、『打者、三振でアウト』 “Batter is out !”を宣告する。
③ 次に、一塁走者を右手で指さして『一塁走者、打者の守備妨害でアウト』 “ First-Runner is out for batter’s interference !”と指示する。
 
◇ 場内または伝令への説明

三振した打者が、一塁走者に対する守備を妨害したので一塁走者をアウトとします。
打者および一塁走者がアウト、攻守交替で試合を継続します。

5、場内または伝令への説明
  特にしない。守備側から確認された場合は、打者は三振であると宣告しましたという。

11打者の勘違い (1)

1、状況:

二死、走者一塁、カウント2B-1S、次の投球がボール(3B-1S)のとき打者がカウントを勘違いして、ボールフォアと思い込み一塁へ走り出した。それにつられるように一塁走者が二塁へ、捕手は二塁へ送球し一塁走者を楽々OUTとした。攻撃側はカウント誤りではないかとの思いがありベンチからしばらく守備に就かないので審判が促し再開した。

2、ポイント:

高校野球の場合、打者の勘違いに対し球審が指導する(未然に防ぐ)ということが大切である。球審はなぜ勘違いが起きたかを考える。
審判としては逆のケースも考えられるため、少なくとも、球審と二塁審判(電光掲示が正面から確認できる審判)は常にカウントを確認することが重要である。
万が一、自らのゲージのカウントと、電光掲示のカウントが誤っているときは、即時にタイムを取りカウントを修正する

3、ジェスチャー:

① 球審はカウントコールを最低、投球の3球に一回は行う。(今回のケースではカウントコールをしていなかった)、また、打者が勘違いで一塁へ走り出そうとしたときは大きな声でカウント(3ボール1ストライク)をコールする。

球審は最大限の努力をしたこと、一塁および二塁審判は選手の勘違いが判っていても「タイム」などで試合を停止することはできない。(全てインプレイである)
 

4、適用規則: 審判員の『タイム』の宣告【5.12b8】

審判員はプレイの進行中に、〝タイム〟を宣告してはならない。ただし、(2)項(ライトの故障)、または(3)項後段(突発事故)に該当するときは、この限りではない。

5、場内または伝令への説明

攻撃側の勘違いによるプレイのため、ベンチに速やかに守備に就くよう促す。

12タイムプレイ・アピールプレイ (6)

措置:走者が本塁を空過し、踏み直しに戻らなかった場合、タイムプレイは走者が本塁を通過したときで判断する。ただし、守備側のアピール権は残っている。走者が本塁を踏み直しに戻れば、本塁の通過は無視し、実際に本塁に触れたときでタイムプレイを判断する(通常のタイムプレイと同じ)。(5.08 (a))

整理すると次のようになる。

a.二塁走者がそのままダッグアウトまたは自分の守備位置に進み、かつすべての内野手がフェア地域を去ってしまえば(アピール権なし)、二塁走者の得点は認められる。(5.08 (a)、5.09 (c))

b.守備側が二塁走者の本塁空過をアピールすれば、二塁走者はアウトになって得点は認められない。(5.08 (a)、5.09 (c))

c.二塁でアウトになった後、二塁走者が本塁を踏み直しても、本塁の“触塁”は、スリーアウト後に生じたので、得点は認められない。これはタイムプレイである。(5.08 (a))

注:審判員は、たとえ走者が本塁を空過していても、最初の“触塁”があった時点で、ただちにタイムプレイの判定(得点かどうか)をする。つまり、その走者にアピールプレイが残っているかどうかに関係なく、本塁到達と第3アウトのどちらが早かったかを審判員は必ず明示しなければならない(“スコア!1点!”と明示する)(5.08 (a)[注1])。もし守備側からアピールがあってアピールが認められれば、その得点を取り消す。同様に、走者が本塁を踏み直しに戻れば、実際に本塁に触れたときでタイムプレイを判断し、それがスリーアウト後であれば、審判員は先ほどの判定を変更し、得点を取り消す。

以上のとおり、走者が本塁を空過し、踏み直しに戻った場合、得点は走者が本塁に触れるまで実現しない。一方、走者が本塁を空過し、踏み直しに戻らなかった場合、守備側のアピール権が消滅するまでは得点とはならない。

措置:本塁の触塁は第3アウト後になされたので得点は認められない。(5.08 (a))

措置:タイムプレイにおける審判員の得点を示すシグナルは、「タイムプレイが起きたときの一連のプレイにおける得点、つまり本例題のケースでは2点」を示す。

26.タイムプレイ

タイムプレイにおいて、走者が得点したかどうかを判断するに当たり、審判員は、 走者がタッグが生じる前に本塁に触れたのか、タッグが生じた後に本塁に触れたのかを見極めねばならない。

アマチュア内規⑥記載のとおり、アウトが成立する時機は、審判員が宣告したときではなくて、アウトの事実が生じたときである。第3アウトがフォースアウト以外のアウトで、そのアウトにいたるプレイ中に走者が本塁に達するときなどのように、状況によっては速やかにアウトを宣告しなければならない。つまり、タイムプレイが生じるケースでは審判員は通常より早いタイミングでアウトを宣告する。(5.08(a)【注1】)

措置:得点を取り消すことはできない。オーバースライドの場合は、その塁に達していたものとみなされ、走者が塁を離れた状態でタッグされれば、アウトになる(これはフォースアウトではない)。アピールプレイでもない。その後、その走者の塁の空過に対するアピールは認められない。(5.05(b)(1)[原注])

1、状況:

8回裏同点で一死1・3塁。スクイズプレイは一塁手前方のポップフライとなった。投手がフライを捕り、ピンチをしのいだと身体いっぱいで表現しながら一塁に送球し3死となった。3塁走者は帰塁せずに一塁手が捕球する前に本塁ベースを駆け抜けていた。守備側の選手がベンチ前に帰ると、スコアボードに8回裏1点が掲示されたので、『スコアボード間違っています』と、伝令が球審の所へ訂正を求めてきた。

2、ポイント:

一塁走者の帰塁(タイムプレイ)と三塁走者の本塁到達が確認できる位置取り、スクイズプレイで小飛球の場合、捕球の確認とスタートを切っている走者の帰塁に特に注意をはらわなければならない。球審は三塁走者がいるときの打球判定はすべてが確認できる位置で行う。

3、ジェスチャー:

① 投手の投球前に、4人の審判員が左手首を指さすシグナル(腕時計をたたくようにしぐさ)を送り、タイムプレイのケースであることを確認しあいます。
② 球審は一塁フライの判定(アウト)を行う。
③ 球審は、3塁走者の本塁到達が、1塁走者のアウトよりも早かったと判断した瞬間に、アピールプレイが残っているか否かに関係なく、本塁を右手で指さしながら『1点』“ That run scores !” を宣告する。
④ 球審は守備側のアピール権の消滅を確認した後、本塁前方に進み公式記録員に向かって『1点』 “ Score that run !”と明示する。

◇ 守備側がアピールにより三塁走者をアウトにした場合(第4アウトと第3アウトに置き換え)球審は、公式記録員に向かって頭上で腕を大きく交差させながら、 『ノーラン・スコア』『ノーラン・スコア』 “ No run scores !” “ No run scores !”と明示します。

4、適用規則: 得点の記録【5.08a注1】アピールアウト【5.09c後段・注2】

第3アウトがフォースアウト以外のアウトで、そのプレイ中に他の走者が本塁に達した場合、審判員は、その走者にアピールプレイが残っているか否かに関係なく、本塁到達の方が第3アウトより早かったか否かを明示しなければならない。

次の場合、アピールがあれば、走者はアウトとなる。
本項規定のアピールは、投手が打者へ次の1球を投じるまで、または、たとえ投球しなくてもその前にプレイをしたりプレイを企てるまでに行なわなければならない。

イニングの表または裏が終わったときのアピールは、守備側チームのプレーヤーが競技場を去るまでに行なわなければならない。

第3アウトが成立した後、ほかにアピールがあり、審判員が、そのアピールを支持した場合には、そのアピールアウトが、そのイニングにおける第3アウトとなる。
また、第3アウトがアピールによって成立した後でも、守備側チームは、このアウトよりもほかに有利なアピールプレイがあれば、その有利となるアピールアウトを選んで、先の第3アウトと置きかえることができる。

〝守備側チームのプレーヤーが競技場を去る〟とあるのは、投手および内野手が、ベンチまたはクラブハウスに向かうために、フェア地域を離れたことを意味する。

【注2】攻守交代の場合と試合終了の場合との区別なく、いずれの場合でも投手および内野手が、フェア地域を離れたときに、アピール権が消滅することとする。
アマチュア野球では、試合終了の場合に限って、両チームが本塁に整列したとき、アピール権は消滅することとする

5、場内または伝令への説明

一塁でのアウトより先に三塁走者が本塁へ到達したことを確認しました。得点“1”を認め試合を継続します。

◎ タイムプレイの主な例
① 1死、走者2塁・3塁。打者が外野に飛球を打った。外野手が捕球すると二人の走者がタッグアップ。3塁走者は本塁に触塁したが、2塁走者は3塁でアウトになった。

② 1死、走者1塁・3塁。1塁走者が盗塁したが、同時に打者が外野に飛球を打った。1塁走者は1塁へ帰塁を始め、3塁走者はタッグアップして本塁へ向かった。外野からの返球で1塁走者はアウトになった。

③ 2死、走者1塁・2塁。打者がセンター前ヒットを打ち、2塁走者は本塁に生還したが、1塁走者は3塁でアウトになった。

④ 1死、走者1塁・3塁。打者が1塁ゴロを打ち、1塁手はまず1塁を踏み、その後2塁へと転送した。1塁走者は2塁でアウトになったが、その間に3塁走者は本塁に到達した。

◇ タイムプレイは1死からでも起こりますから、状況をしっかり把握して、必要ならシグナルを交わします。
◇ 球審または本塁をカバーした塁審が、タイムプレイに備える場合は、第3アウトの地点と本塁とを結ぶ直線の延長線上で、第3アウトのプレイと走者の本塁到達の両方を視野に入れられる場所に位置します。

1、状況:

1OUT、走者2塁3塁、外野飛球(三塁審判GO-OUT)で二走者ともリタッチを果たし本塁、三塁へと進塁したが守備側からのアピールがあり二塁走者がアウトとなり3OUTとなった。三塁走者の得点は認められるか!

2、ポイント:

球審は三塁走者のリタッチを確認後、二塁、三塁走者の動向を注視する。タイムプレー等を頭に入れすべてのプレイが確認できる位置取りをする。

3、ジェスチャー:

① 投手の投球前に、4人の審判員が左手首を指さすシグナル(腕時計をたたくようにしぐさ)を送り、タイムプレイのケースであることを確認しあいます。
② 球審は三塁走者のリタッチを確認して全体を見れるような位置に移動する。
③ 球審は、3塁走者の本塁到達が、2塁走者のアピールアウトよりも早かったと判断した瞬間に、アピールプレイが残っているか否かに関係なく、本塁を右手で指さしながら『1点』“ That run scores !” を宣告する。
④ 球審は守備側のアピール権の消滅を確認した後、本塁前方に進み公式記録員に向かって『1点』 “ Score that run !”と明示する。
◇ 守備側がアピールにより三塁走者をアウトにした場合(第4アウトと第3アウトに置き換え)球審は、公式記録員に向かって頭上で腕を大きく交差させながら、 『ノーラン・スコア』『ノーラン・スコア』 “ No run scores !” “ No run scores !”と明示します。

4、適用規則: 得点の記録【5.08規則説明、5.08a注1】アピールアウト【5.09c後段・注2】

塁を踏み損ねた走者または飛球が捕らえられたときにリタッチを果たさなかった走者に対して、守備側がアピールした場合、審判員がそれを認めたときにその走者はアウトになる。

◇ この場合のタイムプレイは、アピールによるアウトの宣告があったときを基準として得点がどうかを決める。

5、場内または伝令への説明

二塁走者のアピールアウトより先に三塁走者は本塁に到達しているので得点を認めます。

13インフィールドフライ (1)

1、状況:

無死満塁。打者はマウンド後方にフライを打ち上げてしまった。『インフィールドフライ』が球審と塁審から宣告された。飛球を受けようとした投手と遊撃手が重なり、遊撃手は一旦グラフに飛球を当てたが落としてしまった。これを見た3塁走者は本塁に向かって走り出した。遊撃手はボールを拾って捕手に送球したが、捕手はフォースプレイの捕球姿勢でベースを踏み、一塁へ送球しようとした。
球審の『セーフ』という宣告に守備側は呆然とした。

2、ポイント:

インフィールドフライを宣告すると打者はアウトになり、走者がフォースの状態ではなくなることを理解する。インフィールドフライが宣告されると、打者はアウトになるが、ボールインプレイである。

3、ジェスチャー:

① 投手の投球前に4人の審判員が胸に右手を当てて、インフィールドフライのケースであることを確認しあう。
② 当該審判員は、飛球が頂点から落下し始めたら、人差し指を立てて右腕を上げ → 『インフィールドフライ』 “ Infield fly !” 他の審判員も同調する。
③ 球審は、バッターに対し『バッター、アウト』“Batter is out !”を宣告する。
④ 野手が落球した場合、球審は、バッターに対しアウトのジェスチャーを繰り返しながら『バッター、アウト』、『バッター、アウト』 “ Batter(He) is out !” “ Batter(He) is out !” と再度宣告する。

4、適用規則:インフィールドフライ【定義40、5.09b6】

無死または1死で、走者が1塁・2塁、満塁のとき、打者が打った飛球(ライナーおよびバントを企てて飛球になったものを除く)で、内野手が普通の守備行為をすれば捕球できるものを、インフィールドフライという。
後位の走者がフォースプレイで先にアウトになれば、フォースの状態でなくなり、前位の走者には進塁の義務がなくなるから、身体に触球されなければアウトにはならない。(このアウトはタッグアウトである)

5、場内または伝令への説明

三塁走者に対する本塁でのプレイは、すでに打者がアウトとなっているのでタッグ   プレイであることを確認しました。

14ランナーコーチの肉体的援助 (1)

1、状況:

一死、走者二塁、センター前ヒットで三塁を触塁し本塁へ向かおうとした二塁走者を三塁コーチがコーチスボックスから出て走路上に完全に入り肉体的援助(接触)により三塁ベースへ戻した。中堅手からの送球は本塁に。(直接プレイが行われている)

2、ポイント:

三塁審判が打球を追いかけたときは球審が、その他のときは三塁塁審が二塁走者と三塁コーチの動向を確認する。高校野球はフェアプレイの精神で行うことから、一・三塁の審判は事前に十分注意をし、ベースコーチの行動を観察しさせないよう努力しなければならない。

3、ジェスチャー:

① コーチが2塁走者に接触 → 当該審判員は、前方に進み出て大きく『タイム』 を宣告し、他の審判員も『タイム』を同調する。

② 当該審判員は、三塁コーチを右手で指さして『インターフェアランス』 “ That’s interference !” を宣告する。

③ 次に、2塁走者を右手で指さして『2塁走者、コーチの肉体的援助でアウト』“ Physical assistance, runner is out !” を宣告する。

④ 4人の審判員で協議し、打者走者が妨害発生の瞬間に達していた塁を確認した後、進塁・帰塁を指示します。

◇ この妨害のとき塁上に他の走者がいた場合は、妨害発生の瞬間の占有塁を与えます。

4、適用規則: ベースコーチの肉体的援助【6.01a8】

次の場合は、打者または走者によるインターフェアとなる。

インターフェアに対するペナルティ 走者はアウトとなり、ボールデッドとなる。

三塁または一塁のベースコーチが、走者に触れるか、または支えるかして、走者の三塁または一塁への帰塁、あるいはそれらの離塁を、肉体的に援助したと審判員が認めた場合。

◇ 解釈

規則6.01a8と6.01a9とは、ベースコーチの権限外の行為を防止するためのペナルティとして、走者がアウトになる場合を規定している。問題になるのは肉体的援助ということだが、走者をからだでとめるとか(支える)、走者をひっぱるとか、とにかく自分のからだを使って、走者の進塁や帰塁を助けるということだ。一九七二年までは、走者に対してプレイが行なわれている場合という条件つきだったが、一九七三年からはプレイがあったか否かに関係なく援助そのものが罰せられるようになった。

 肉体的援助をしたかどうかは審判員の判断である。

◇ 直接プレイが行われていない場合のジェスチャー(本事例で中堅手が打球をジャックルしたため打者走者の二塁へのプレイを行った場合)

① コーチが2塁走者に接触 → 当該審判員は、コーチを右手で指さして『インターフェアランス』 ” That’s interference !” を宣告しておく。

② 当該審判員は、すべてのプレイが終わるのを待って、前方に進み出て大きく『タイム』 を宣告し、他の審判員も『タイム』を同調する。

③ 当該審判員は、コーチを右手で指さして『インターフェアランス』 “ That’s interference !” を再度宣告する。

④ 次に、2塁走者を右手で指さして『2塁走者、コーチの肉体的援助でアウト』“ Physical assistance, runner is out !” を宣告する。

⑤ 打者走者の二塁のプレイがアウトになれば攻守交代となる。

セーフであれば打者走者を一塁へ戻し(他のすべての走者は、妨害発生の瞬間にすでに占有していたと審判員が判断する塁まで戻らなければならない。ただし、打者走者が一塁に到達しないうちに妨害が発生したときは、すべての走者は投手の投球当時占有していた塁に戻らなければならない。)二死、走者一塁で試合を継続する。

 二塁へ到達した打者走者を右手で指さして『打者走者、1塁へ』“You, back to first!”と指示する。

5、場内または伝令への説明

三塁ベースコーチが二塁走者を肉体的に援助したのでアウトとします。二死、走者一塁で試合を継続します。

15チェックスイング (2)

1、状況:一死、走者一塁・二塁、右打者のカウント1B-2S、次のショートバウンド投球に対しハーフスイング、投球はバックネットまで転がり走者はそれぞれ二塁、三塁へ進塁した。ボールを持ち帰った捕手が球審に「振った」とアピールしたので球審は一塁審判へ確認、一塁審判は振ったと感じていたが間延びの確認であったためノースイングと球審に合わせた。打者は一死、走者一塁のため打者席にいた。

2、ポイント:塁審がストライクの裁定に変更する場合があるから、打者、走者、野手を問わず、状況の変化に対応できるよう常に注意していなければならない。

3、ジェスチャー:
  ① 球審は投球に対して「ボール」を宣告した。
  ② ボールを持ち帰った捕手が球審に「振った」とアピール → 球審は一塁の方向に1~2歩踏み出して、左手で振ったか
   どうかを一塁塁審に聞く。“Did he Go?”
  ③ 一塁塁審は、振っていないと判断しセーフと同じ形で『ノー・スイング』“No,he didn’t go”と発声する。
 (振った場合は、アウトと同じ形で『スイング』“Yes he went!”と発声する)

4、適用規則: 審判員の裁定【8.02c原注2】
 ハーフスイングの際、球審がストライクと宣告しなかったときだけ、監督または捕手は、振ったか否かについて、塁審のアドバイスを受けるよう球審に要請することができる。球審は、このような要請があれば、塁審にその裁定を一任しなければならない。
塁審は、球審からの要請があれば、ただちに裁定を下す。このようにして下された塁審の裁定は最終のものである。
 ハーフスイングについて、監督または捕手が前記の要請を行なってもボールインプレイであり、塁審がストライクの裁定に変更する場合があるから、打者、走者、野手を問わず、状況の変化に対応できるよう常に注意していなければならない。
ハーフスイングの要請の期限を、アピールの規定に合わせて明記された。なお、投球に続いて、たとえば、捕手が盗塁を刺そうとして二塁に送球したとか、あるいは飛び出した走者を刺そうとして塁に送球するプレイは、投球に続く一連のプレイだからアピール消滅のプレイには当たらず、その直後にチェックスイングの要請をすることは可能である。しかし、ボールが一旦投手のもとに戻り、投手がプレイをしてしまうなど、アピール権が消滅するような状況になれば、もうチェックスイングの要請はできない。

5、場内または伝令への説明
  特になし

1、状況:

二死、走者二塁・三塁、右打者のカウント2B-2S、次のショートバウンド投球に対しハーフスイング、投球はバックネットまで転がり走者はそれぞれ本塁、三塁へ進塁した。ボールを持ち帰った捕手が球審に「振った」とアピールしたので球審は一塁審判へ確認、一塁審判は振ったと判断し『スイング』と発声した。打者は打者席にいたので捕手がタッグして球審は『アウト』を宣告した。得点なしで試合を再開した。

2、ポイント:

塁審がストライクの裁定に変更する場合があるから、打者、走者、野手を問わず、状況の変化に対応できるよう常に注意していなければならない。

3、ジェスチャー:

① 球審は投球に対して「ボール」を宣告した。

② ボールを持ち帰った捕手が球審に「振った」とアピール → 球審は一塁の方向に1~2歩踏み出して、左手で振ったかどうかを一塁塁審に聞く。“Did he Go?”

③ 一塁塁審は、振ったと判断しアウトと同じ形で『スイング』“Yes he went!”と発声する。

④ 捕手が打者にタッグしたので、球審は『アウト』を宣告する。

⑤ 次に、球審は、公式記録員に向かって頭上で腕を大きく交差させながら、 『ノー・スコア』『ノ・スコア』 “ No scores !” “ No scores !”と明示する。

 ◇ アンパイア上の注意(自発的なストライク)

ハーフスイングの時、捕手が投球を取り損なって打者走者が一塁に走る権利がある状況では、塁審への要請は守備側からの要請を待つことなく即座に行わなければならない。

しかし、要請が即座に行われなかったとしても、当該審判が球審の宣告をひっくり返すことになるのであれば、当該審判はストライクの宣告を直ちに自発的に行わなければならない。こうすることで打者走者は一塁の走ることができる。

4、適用規則:審判員の裁定【8.02c原注2】アンパイア上の注意

ハーフスイングの際、球審がストライクと宣告しなかったときだけ、監督または捕手は、振ったか否かについて、塁審のアドバイスを受けるよう球審に要請することができる。球審は、このような要請があれば、塁審にその裁定を一任しなければならない。
塁審は、球審からの要請があれば、ただちに裁定を下す。このようにして下された塁審の裁定は最終のものである。

ハーフスイングについて、監督または捕手が前記の要請を行なってもボールインプレイであり、塁審がストライクの裁定に変更する場合があるから、打者、走者、野手を問わず、状況の変化に対応できるよう常に注意していなければならない。

ハーフスイングの要請の期限を、アピールの規定に合わせて明記された。なお、投球に続いて、たとえば、捕手が盗塁を刺そうとして二塁に送球したとか、あるいは飛び出した走者を刺そうとして塁に送球するプレイは、投球に続く一連のプレイだからアピール消滅のプレイには当たらず、その直後にチェックスイングの要請をすることは可能である。しかし、ボールが一旦投手のもとに戻り、投手がプレイをしてしまうなど、アピール権が消滅するような状況になれば、もうチェックスイングの要請はできない。

5、場内または伝令への説明
  特になし

 ◇ チェックスイングの例

例1)状況:一死、走者一塁、カウント3B-1S、投球時に一塁走者が盗塁し打者はハーフスイングした。球審は、「ボール」(ボールフォア)を宣告したが、捕手は二塁に送球し一塁走者は二塁に到達する前にタッグされた。(二塁塁審確認)

  ジェスチャー:二塁塁審は、四球だから最初はアウトともセーフとも裁定してはならない。

捕手からの要請によりストライクが裁定されたら、二塁塁審は最初の裁定に基づいてアウトやセーフを宣告しなければならない。

例2)状況: 例1で二塁塁審は誤ってアウトを宣告してしまった。その後、ハーフスイングの要請があり当該審判は「ノースイング」を宣告した。走者はアウトと思って、塁を離れてしまい、ふたたび野手にタッグされた。

ジェスチャー:走者は、審判員がアウトを宣告したので塁を離れたわけだから、走者は二塁ベースに戻すべきである。これは正すことのできる審判員のエラーである。

16オブストラクション (1)

1、状況:

ライト前にヒット、前進守備をしていた右翼手は打者走者を一塁でアウトにしようと送球した。打者走者は一塁をカバーしようとした投手がファールラインをまたいでファールエリアに出ようとしたので減速してフォースアウトとなった。

2、ポイント:

打者走者が一塁に到達する前に走塁を妨害されるケースは、概して三つのケースがある。ケースによって、必ずしも即座に“タイム”にはならず、また打者走者に一塁が与えられるわけではないということである。

3、ジェスチャー:本事例のケース

① 球審が一塁でのフォースアウトを確認 → 球審は前方に進み出て大きく『タイム』 を宣告し、他の審判員も『タイム』を同調する。

② 球審は妨害した投手を右手で指さし『オブストラクション』“ That’s obstruction !”を宣告する。(1項扱い)

③ 次に打者走者を右手で指さして『打者走者、一塁へ』 “ You, first base!”と指示する。

◇ その他のケース

ケース1:本ケースで右翼手がボールをはじいたため、二塁へ送球した場合

① 球審は投手の走塁妨害を確認 → 球審は妨害した投手を右手で指さし『オブストラクション』“ That’s obstruction !”を宣告する。(2項扱い)(ボールインプレイの状態は続く)

② プレイが一段落した(二塁への送球を野手が確保した) → 打者走者が一塁に到達していない場合、球審は前方に進み出て大きく『タイム』 を宣告し、他の審判員も『タイム』を同調する。

③ 次に打者走者を右手で指さして『打者走者、一塁へ』 “ You, first base!”と指示する。
(他の走者はもしオブストラクションがなかったら達したであろう塁に進塁できる。

ケース2:打者走者が外野へのヒットを打ったときに、一塁に到達する前に走塁を妨げられた。

① 該当審判員は発生した地点を右手でポイントして『オブストラクション』“ That’s obstruction !”を宣告する。(2項扱い)プレイは一段落するまで継続する。

② 該当審判員は前方に進み出て大きく『タイム』 を宣告し、他の審判員も『タイム』を同調する。

③ 必要なら4人で協議しオブストラクションのペナルティの措置をとる。
(飛球が捕らえられたら打者走者はアウトである。もし打球が捕らえられずにフェアとなった場合、打者走者は必ず最低一塁は与えられる。)

ケース3:打者走者が内野へのポップフライまたはライナーを打ったときに、一塁に到達する前に走塁を妨げられた。

オブストラクションが発生した地点をポイントし、審判員は“ザッツ・オブストラクション”とコールする。しかし、ボールはインプレイの状態に置く。もしポップフライまたはライナーが捕らえられれば打者走者はアウトになる。しかし、それを落とした場合(フェアボール)かつこのときまだ打者走者が一塁に達していなかった場合は、“タイム”がコールされ、打者走者には一塁が与えられる(6.01h1)。他の走者はもしオブストラクションがなかったら達したであろう塁に進塁できる。一方、飛球を落としたとき、打者走者が明らかに一塁ベースに到達するか、回っていた場合、プレイはそのまま続けられ、プレイが一段落してから必要ならオブストラクションを取り除く措置がとられる(このケースは、(2)項に該当する)。

4、適用規則:オブストラクション【6.01h1】

走塁を妨げられた走者に対してプレイが行なわれている場合、または打者走者が一塁に触れる前にその走塁を妨げられた場合には、ボールデッドとし、塁上の各走者はオブストラクションがなければ達しただろうと審判員が推定する塁まで、アウトのおそれなく進塁することが許される。

5、場内または伝令への説明

   打者走者の一塁への走塁を投手が妨害したのでオブストラクションを適用し打者走者に一塁を与えます。

17故意落球 (1)

1、状況

0OUT走者1・2塁、打者バント(小フライ)を投手と三塁手が取りに来て、投手がどうにか捕球しようとしたがグラブの土手に打球があたりフィールドに落ちた。(意図的に落としたものではなく自然のプレイで!?容易にとれるかどうかの判断はどこで!)

投手は落ちたボールを三塁へ送球したが、三塁手も打球処理に来ていたので三塁ベース上には野手がいない状態なので、送球はファールエリアを転々としている。その時

・球審が「タイム」宣告【宣告時期は適切か、他の審判は同調し進行中のプレイを止めたか】

・二塁走者は本塁へ、一塁走者は三塁へ、打者走者は一塁へと走っている状況

・審判四人で協議【協議の理由は?】

・結論:故意落球を適用して打者アウト、走者1・2塁に戻した

 【“ 通常の捕球体勢で、打球を落としたか否か”である程度判定できます。野手がダイビングした態勢など(飛び込んだり、タフな捕り方を試みている場合)で故意落球を宣告するのは、非常に難しいし説得力に欠けます。】

2、ポイント

MLB Umpires manual2019 項目番号30 RULE5.09a(12)

RULE5.09a(12)【日本語】

ノーアウトまたはワンアウトで、走者一塁、一・二塁、一・三塁または満塁のとき、内野手がフェアの飛球またはライナーを故意に落とした場合、打者にはアウトが宣告され、ボールデッドとなって、走者の進塁は認められない。(5.09a12)

容易に捕球できるはずの飛球またはライナーを、内野手が地面に触れる前に片手または両手で現実にボールに触れて、故意に落とした場合に、この規則が適用され、内野手が打球に触れないでこれを地上に落としたときには、打者はアウトにはならない。

また、投手、捕手および外野手が、内野で守備した場合は、内野手と同様に扱う。なお、あらかじめ外野に位置していた内野手は除かれる。

MLB Umpires manual2019 項目番号30【日本語訳要旨】

 注意すべき事項 

・内野手が触れないでフェアボールまたはライナーを処理するときは宣言されない。

・インフィールドフライのときは適用されない。

内野手がダブルプレイ状況を作るために、ランナーが投球時に占有したベースに戻ろうとしているとき、彼が(内野手が)故意に(意図的に)落とすならば、審判はすかさず「タイム」とコールしなければならない。その後、打者アウト、走者を投球当時の塁に戻す。

3、審判員の宣告方法

(キャンプゲームマニュアル9(1)走者1塁でバント想定 2013年に宣告方法を変更した。(米国マニュアルに合わせた)旧は③④①②⑤)

  • 投手(内野手)が落球 → 当該審判員は、前方に進み出て大きく『タイム』
  • 他の審判員も『タイム』
  • 当該審判員は、投手(内野手)を指さして『故意落球』 “That’s an intentionally dropped ball!”
  • 次に、バッターに対し『バッター、アウト』“Batter is out!”
  • 次に、1塁走者を指さして『1塁走者、1塁へ』“You, back to first!” と指示

4、参考

日本における規則変遷(故意落球)

規則6.05(Ⅼ)(注8)【新5.09a(12)】の故意落球の規定が適用されるのは、内野手に限られることになったのは〝公認野球規則〟では、一九七六年からであるということについては「米国改正ルールの採用手順」のなかで触れておいた。

無死または一死で、走者一塁、一・二塁、一・三塁、一・二・三塁(満塁)という条件で、フェアの飛球または直球(ライナー)に内野手が、片手または両手を触れてから、故意に落とした場合には、打者はアウトになるというのが、現在の規定だ。ボールデッドとなり、走者の進塁は認められないというのも、一九七六年以降の新しい規定だ。

もともとこのルールは、インフィールドフライの規定と同じように、守備側が併殺(ダブルプレイ)を容易に完成させるのを防ぐ目的で設けられたものだ。外野手が故意落球した場合も打者はアウトという規定が加えられたのは、一九三九年のことだが、以来、内外野手を問わず、無死か一死で走者が一塁にいさえすれば、飛球(バントの飛球も含む)でも直球(ライナー)でも、打球に触れてから故意に落とした場合に適用されてきた。打者はアウトになるが、塁上の走者は〝リタッチ〟しないでも、アウトになる危険を承知でなら、進塁することもできた。これが何故、内野手だけに限定されたのか、その理由は明らかにされていないが、現在のように改められたわけだ。同時に、ボールデッドとなり、各走者は進塁できないことに変わった。

故意落球が宣告されてもホールインプレイだったのが、ボールデッドに変わった理由は、これも明らかにされているわけではないが、大体想像はつく。一例をあげてみると、走者一塁で打者のバントが投手前の小飛球になったとする。投手は前進してグラブに一度打球をおさめたが、一塁走者が帰塁しようとするのを見て故意に地上に落とした。ここで球審なら球審がいち早く「打者アウト」を宣告すればなんでもないのだが、その宣告がおくれるか、あるいは一塁走者に聞こえなかったとすると、一塁走者はあわてて二塁へ進む。守備側も球審の宣告がおくれるか、あるいは宣告がわからなかったとしてもボールインプレイだから二塁へ送球する。遊撃手が一塁走者に触球する。二塁塁審が球審の宣告に気づかず、アウトを宣告したとする。こんなときは必ずもめる。攻撃側は「故意落球の宣告が早ければ走者は二塁へ走らなかった」と抗議するだろう。これがボールデッドだったら、球審の宣告後のことは、すべて無効、一塁走者のアウトを取り消して、一塁へ帰すという処置がとれることになる。ボールインプレイからボールデッドに変えたのは、こんな埋由なのだろう。

とにかく、飛球を故意に落球したことで生まれる混乱は、これで完全に避けられることになったわけである。

故意かどうかを判断する基準は【付記】(注8参照)に出ている。内野手が打球に触れないで落としたときには、故意であっても、打者はアウトにならないと規定してあるのがそれだ。ほかに判定の基準になるのは、規則本文の「内野手」という字句だ。内野手という条件から考えられるのは、内野フライ、内野手が容易に捕球できるものに限られるということである。

内野手が容易に捕球できるフライに、一度片手または両手を触れて捕球すると見せかけて、地上に落としたのが故意落球ということになる。これでもわかるように、捕球が容易であるかどうかを判断するには、その飛球に最も近い審判員が最適だ。故意落球が行なわれたときには、その飛球に最も近い審判員があらかじめ申し合わせておいたサインで球審に知らせ、球審はサインを見たら直ちに打者アウトを宣告するのが理想的なアンパイアリングといえる。

【付記】に、「インフィールドフライの規則が適用された場合は、このかぎりではない」と但し書きがついているが、これは無死または一死で、走者一・二塁、一・二・三塁の場合に、内野飛球(バントの飛球を除く)があがったときには、内野手が捕球してもしなくても、打者はアウトになるということを念を押しているにすぎない。

なお、故意落球の条文には、「内野手が」とだけしか書いてないが、投手、捕手、それに外野手が、内野飛球に対して内野で守備したときは(外野手なら内野に走ってきて)、内野手と同様に取り扱うことになっている(公認野球規則にもその旨の注がある)。

Category: 17故意落球

18安全進塁権 (19)

措置:ボールを蹴るか、進路を変えたときから2個の塁が与えられる。

(5.06 (b) (4)(F)、(G))

Category: 18安全進塁権

措置:ボールを落としたときの走者の位置から2個の塁が与えられる。

(5.06 (b) (4)(F)、(G))

Category: 18安全進塁権

措置:ボールが蹴られたり、進路が変えられたりしたときの走者の位置から2個の塁が与えられる。(5.06 (b) (4)(F)、(G))

Category: 18安全進塁権

措置:投球当時から2個の塁が与えられる。5.06(b)⑷(F)①

Category: 18安全進塁権

措置:投球当時から2個の塁が与えられる。 (5.06(b)⑷(F)①)

Category: 18安全進塁権

措置:それはホームランである。(5.06 (b)(4)(A)、定義41)

Category: 18安全進塁権

措置:送球のときから2個の塁が与えられる。5.06 (b)(4)(G)

Category: 18安全進塁権

措置:投球当時から2個の塁が与えられる。5.06 (b)(4)(G)

 

Category: 18安全進塁権

措置:投球当時の塁から2個の塁が与えられる。もし蹴られなかったら、あるいは進路が変えられなかったら、ボールはボールデッドの個所に入ったかどうかは関係ない。 (5.06 (b) (4) (H)[規則説明])

21.ボールの進路が変わって(Deflected) ボールデッドの個所に入った

投球を捕手がそらし直接ボールデッドの個所に入った場合、投球当時の塁から1個の塁が与えられる。(5.06 (b)(4)(H))

同様に、投手板上からの投手の送球を野手がそらし直接ボールデッドの個所に入った場合も1個の塁が与えられる。

しかし、規則説明では、投球または投手板上からの投手の送球が捕手または野手を通過し、プレイングフィールド内に残っている状態で、野手によって蹴飛ばされたり、進路が変わったりしてボールデッドの個所に入った場合は、投球当時から2個の塁が与えられるとしている。

規則5.06 (b) (4) (H)[規則説明]は、2018年の規則改正によりOBRと同じ記述に変更されたが、その内容には変わりはない。

この規定は、進路が変わったことが野手の故意でない場合に適用される。もし、野手が打球または送球のボールを故意に蹴ったり、進路を変えた結果、ボールデッドの個所に入ったと審判員が判断すれば、ボールが蹴られたときまたは進路が変えられたときから2個の塁が与えられる。

Category: 18安全進塁権

措置:送球のときから1個の塁が与えられる。5.06 (b)(4)(H)

投球を捕手がそらし直接ボールデッドの個所に入った場合、投球当時の塁から1個の塁が与えられる。(5.06 (b)(4)(H))

同様に、投手板上からの投手の送球を野手がそらし直接ボールデッドの個所に入った場合も1個の塁が与えられる。

しかし、規則説明では、投球または投手板上からの投手の送球が捕手または野手を通過し、プレイングフィールド内に残っている状態で、野手によって蹴飛ばされたり、進路が変わったりしてボールデッドの個所に入った場合は、投球当時から2個の塁が与えられるとしている。

規則5.06 (b) (4) (H)[規則説明]は、2018年の規則改正によりOBRと同じ記述に変更されたが、その内容には変わりはない。

この規定は、進路が変わったことが野手の故意でない場合に適用される。もし、野手が打球または送球のボールを故意に蹴ったり、進路を変えた結果、ボールデッドの個所に入ったと審判員が判断すれば、ボールが蹴られたときまたは進路が変えられたときから2個の塁が与えられる。

Category: 18安全進塁権

措置:投球当時から1個の塁が与えられる。5.06 (b)(4)(H)

21.ボールの進路が変わって(Deflected) ボールデッドの個所に入った

投球を捕手がそらし直接ボールデッドの個所に入った場合、投球当時の塁から1個の塁が与えられる。(5.06 (b)(4)(H))

同様に、投手板上からの投手の送球を野手がそらし直接ボールデッドの個所に入った場合も1個の塁が与えられる。

しかし、規則説明では、投球または投手板上からの投手の送球が捕手または野手を通過し、プレイングフィールド内に残っている状態で、野手によって蹴飛ばされたり、進路が変わったりしてボールデッドの個所に入った場合は、投球当時から2個の塁が与えられるとしている。

規則5.06 (b) (4) (H)[規則説明]は、2018年の規則改正によりOBRと同じ記述に変更されたが、その内容には変わりはない。

この規定は、進路が変わったことが野手の故意でない場合に適用される。もし、野手が打球または送球のボールを故意に蹴ったり、進路を変えた結果、ボールデッドの個所に入ったと審判員が判断すれば、ボールが蹴られたときまたは進路が変えられたときから2個の塁が与えられる。

Category: 18安全進塁権

措置:2人の走者に本塁を与える。規則5.06 (b)(4)(G)

規則5.06 (b)(4)(G)に規定する悪送球による安全進塁権を与える基準は次のとおり整理される。

(1)送球が内野手によるファーストプレイで、かつ送球がなされたとき打者走者がまだ一塁に達していなかった場合、進塁は投球当時を基準とする。

(2)送球が内野手によるファーストプレイで、かつ打者走者を含むすべての走者が1個の塁を進んでいた場合は、悪送球がなされたときの走者の位置が基準となる。

(3)送球が内野手によるファーストプレイでない場合、あるいは送球が外野手によってなされた場合は、悪送球がなされたときの走者の位置が基準となる。

内野手が打球をはじいた場合、以前「内野手が打球をはじいてもすぐ拾えばその後のプレイは“最初のプレイ”とする」とか「内野手がワンステップ (内野手の“リーチ”の範囲内)の範囲内でのプレイを“最初のプレイ”とする」といった解釈をとった時期もあったが、現在は打球をはじいた範囲に関係なく、その後の打球処理は“最初のプレイ”としている。

規則5.06 (b) (4) (G)[規則説明]では、内野手によるファーストスローであっても、打者走者を含むすべての走者が1個の塁を進んでいた場合には、送球のときを基準に2個の塁が与えられる、と規定している(上記(2))。 このケースは高いフライのときに起こり得る。内野手がバックして捕ろうとしたが落としてしまった。この間、明らかに打者も走者も1個進んでいた。野手は一塁を回っていた打者走者を刺そうと送球したが、送球はスタンドに入ってしまった。これは内野手によるファーストスローであるが、打者走者を含むすべての走者が1個進んでいたので、悪送球がなされたときに占有していた塁を基準に2個の塁が与えられる。2個の塁を与えるに当たり、審判員は打者走者を含むすべての走者が1個進んでいたことを確認する必要がある。

“悪送球がなされたとき”とは、その送球が実際に野手の手を離れたときを言い、送球が地面に当たったり、受けようとした野手を通過したり、送球がスタンドに入りボールデッドになったときを言うのではない。また、日本では、“悪送球が野手の手を離れたときの走者の位置”については、走者の占有塁を基準にするのではなく、“各走者の立っているところ”との解釈をとっている。(1980年プロ ・アマ合同野球規則委員会の結論を2015年に同委員会にて再確認)

ボールがボールデッドの個所に入って、走者がアウトの恐れなく進塁できる場合でも、走者は正規に塁を踏んでいかねばならない。

塁を与えるに当たって、正確を期すため、複数の走者がいるときは、審判員は他の審判員と協議することを勧める。協議に当たっては、進塁の基準が“投球当時”か、 あるいは“悪送球がなされたとき”か、そして打者走者を含む走者がどこにいたかを確認し、素早く走者に進塁を指示することが肝要である。協議にだらだらと時間をかけてはいけない。

Category: 18安全進塁権

措置:できない。タイムが宣告され、各走者は野手がスタンドに入り込んだときの占有塁から1個の進塁が認められる。
5.06 (b)(3)(C)[原注] 

規則5.06 (b)(3)(C)野手が飛球を捕らえた後、ボールデッドの個所に踏み込んだり、 倒れ込んだ場合。

規則5.06 (b)(3)(C)[原注] 野手が正規の捕球をした後、ボールデッドの個所に踏み込んだり、倒れ込んだ場合、ボールデッドとなり、各走者は野手がボールデッドの個所に入ったときの占有塁から1個の進塁が許される。

規則5.09 (a)(1)[原注1] 野手は捕球するためにダッグアウトの中に手を差し伸べることはできるが、足を踏み込むことはできなぃ。野手がボールを確捕すれば、それは正規の捕球となる。ダッグアウトまたはボールデッドの個所(たとえばスタンド)に近づいてファウル飛球を捕らえるためには、野手はグラウンド(ダッグアウトの縁を含む)上または上方に片足または両足を置いておかなければならず、 またいずれの足もグッグアウトの中またはボールデッドの個所の中に置いてはならない。正規の捕球の後、野手がダッグアウトまたはボールデッドの個所に踏み込んだり、倒れ込んだ場合、ボールデッドとなる。走者については5.06 (b)(3)(C)[原注]参照。

Category: 18安全進塁権

措置:そ正規の捕球である。タイムが宣告され、各走者にはダッグアウトに入り込んだときの占有塁から1個の塁が与えられる。
5.06(b)(3)(c)【原注】

規則5.06 (b)(3)(C)野手が飛球を捕らえた後、ボールデッドの個所に踏み込んだり、 倒れ込んだ場合。

規則5.06 (b)(3)(C)[原注] 野手が正規の捕球をした後、ボールデッドの個所に踏み込んだり、倒れ込んだ場合、ボールデッドとなり、各走者は野手がボールデッドの個所に入ったときの占有塁から1個の進塁が許される。

Category: 18安全進塁権

措置:ファウルボール。5.06 (b)(3)(C)[原注] 

規則5.06 (b)(3)(C)[原注] 野手が正規の捕球をした後、ボールデッドの個所に踏み込んだり、倒れ込んだ場合、ボールデッドとなり、各走者は野手がボールデッドの個所に入ったときの占有塁から1個の進塁が許される。

規則5.09 (a)(1)[原注1] 野手は捕球するためにダッグアウトの中に手を差し伸べることはできるが、足を踏み込むことはできなぃ。野手がボールを確捕すれば、それは正規の捕球となる。ダッグアウトまたはボールデッドの個所(たとえばスタンド)に近づいてファウル飛球を捕らえるためには、野手はグラウンド(ダッグアウトの縁を含む)上または上方に片足または両足を置いておかなければならず、 またいずれの足もグッグアウトの中またはボールデッドの個所の中に置いてはならない。正規の捕球の後、野手がダッグアウトまたはボールデッドの個所に踏み込んだり、倒れ込んだ場合、ボールデッドとなる。走者については5.06 (b)(3)(C)[原注]参照。

5.12 (b)(6)野手が飛球を捕らえた後、ボールデッドの個所に踏み込んだり、倒れ込んだ場合。各走者は、アウトにされるおそれなく、野手がボールデッドの個所に入ったときの占有塁から1個の進塁が許される。

Category: 18安全進塁権

措置:正規の捕球である。タイムが宣告され、各走者には捕手がダッグアウトに踏み込んだときの占有塁から1個の塁が与えられる。
5.06(b)(3)(c)【原注】

Category: 18安全進塁権

措置:正規の捕球である。タイムが宣告され、各走者は、捕手がダッグアウトに入ったときを基準に1個の塁が与えられる。
5.06(b)(3)(c)【原注】

Category: 18安全進塁権

二塁に達していた走者は得点となる。(このようなプレイで、送球がなされたとき、打者走者が一塁に達していなかったときは、打者走者は二塁が許される)5.06b(g)

規則説明 〝悪送球がなされたとき〟という術語は、その送球が実際に野手の手を離れたときのことであって、地面にバウンドした送球がこれを捕ろうとした野手を通過したときとか、スタンドの中へ飛び込んでプレイから外れたときのことではない。

内野手による最初の送球がスタンドまたはダッグアウトに入ったが、打者が走者となっていない(三塁走者が捕逸または暴投を利して得点しようとしたときに、アウトにしようとした捕手の送球がスタンドに入った場合など)ような場合は、その悪送球がなされたときの走者の位置を基準として2個の進塁が許される。(5.06b4Gの適用に際しては、捕手は内野手とみなされる)

Category: 18安全進塁権

状況:2アウト満塁、打者四球、二塁走者が勢いこんで、三塁を回って本塁の方へ向かってきたが、捕手からの送球で触球アウトとなった。

措置:たとえ2アウト後であっても、四球と同時に三塁走者が本塁に押し出されたので、すべての走者に次塁へ進んで触れる必要が生まれたという理論に基づいて得点が記録される。5.06(b)(3)【原注】【注】

【原注】安全進塁権を得た走者が、与えられた塁に触れた後さらに進塁することはさしつかえないが、その行為の責任はその走者自身が負うだけで、たとえ与えられた塁に触れた後にアウトになった場合でも、他の走者の安全進塁権に影響を及ぼすことはない。

【注】 本項〔原注〕は、打者が四球を得たために、塁上の各走者に次塁への安全進塁権が与えられた場合だけに適用される。

Category: 18安全進塁権

19アピールプレイ (31)

措置:送球はボールデッドの個所に入ったので、走者には本塁が与えられ、本塁を踏み直すことができる。ただし、走者がダッグアウトに入ってしまえばもう踏み直しはできない。

ボールデッド中の塁の踏み直し
塁を空過した場合も、飛球が捕らえられた際のリタッチの場合も、走者が「次の塁」に達してしまえば、ボールデッド中の塁の踏み直しはできない。(5.09 (c)(2)[規則説明](B)関連)

措置:二塁走者は踏み直しに戻る正当な理由があるので、いずれの場合も三塁および本塁を踏み直しに戻り、進塁することが認められる。ただしaの場合は、ダッグアウトに入ってしまえば、もう踏み直しに戻ることはできない。

ボールデッド中の塁の踏み直し
塁を空過した場合も、飛球が捕らえられた際のリタッチの場合も、走者が「次の塁」に達してしまえば、ボールデッド中の塁の踏み直しはできない。(5.09 (c)(2)[規則説明](B)関連)

措置:アマチユア野球では次のとおりの解釈をとっている。

①送球がボールデッドの個所に入ったとき、まだ走者が三本間にいた場合には、その走者の「次の塁」は本塁であるから、「次の塁」に到達していない三塁走者は三塁の踏み直しに戻ることができる。

②しかし、ボールデッドの間に、「次の塁」である本塁に触れてしまえば、三塁の踏み直しはもはや許されない。

③三塁走者が本塁に達した後に、送球がボールデッドの個所に入った場合は、その走者には「次の塁」がないことから、その走者がダッグアウトに入ってしまわない限り、三塁の踏み直しに戻ることは許される。

ボールデッド中の塁の踏み直し
塁を空過した場合も、飛球が捕らえられた際のリタッチの場合も、走者が「次の塁」に達してしまえば、ボールデッド中の塁の踏み直しはできない。(5.09 (c)(2)[規則説明](B)関連)

 

措置:二塁走者が本塁に達してしまえば、もう二塁の踏み直しはできないが、まだ本塁に達していない場合は、三塁を踏み直し、二塁に戻り、二塁を踏み直すことができる。このケースでの走者の「次の塁」は本塁である。

ボールデッド中の塁の踏み直し
塁を空過した場合も、飛球が捕らえられた際のリタッチの場合も、走者が「次の塁」に達してしまえば、ボールデッド中の塁の踏み直しはできない。(5.09 (c)(2)[規則説明](B)関連)

 

措置:第一義的には得点は認められる(走者は第3アウトになる前に本塁に達したので)。しかしながら、守備側のアピールが認められ、二塁走者はアウトが宣告される。なぜなら第3アウトの後の得点は認められないからである。(5.08 (a))

規則5.08にアピールプレイに関連する説明が記載されてぃる。特に、公認野球規則が強調している考え方は次の3点である。

(1)打者走者が一塁に触れる前にアウトにされ、それが第3アウトに当たる場合は、打者走者によって起きたプレイで走者が本塁に進んでも得点にはならない。

(2)第3アウトがフォースアウトに当たる場合得点にはならない。

(3)後位の走者は、ツーアウト以前の場合、前位の走者の行為による影響は受けない。

a

106:ノーアウト走者一塁でヒットエンドラン。打者は投手の背中を直撃するライナーを放ち、それが空中にはね、三塁手がそれを捕らえてアウトとなった。打球が捕球されたとき、一塁走者は二塁ベース寸前まで来ていた。三塁手はダブルプレイを狙って一塁に送球した。しかし、それが悪送球となってスタンドに入ってしまった。悪送球が野手の手を離れたとき、一塁走者は二塁ベースには達していなかったが、ボールデッドになったときは、一塁走者は二塁を回って(二塁に触れて)いた。(a)どこまで進塁できるか。(b)悪送球が野手の手を離れたとき走者が二塁ベースを越えていたらどうなるか。本塁が与えられるのか?(c)オリジナルプレイに関してボールデッド中に走者は一塁に戻り、踏み直すことができるか。(d)走者は三塁に触れた後に一塁を踏み直すことができるか。(e)走者が三塁に触れた後に一塁に戻ろうとしたらどうするか。審判員はそれを止めるべきか。(f )このプレイで、ボールデッドになったとき、走者はすでに二塁を回っていた。走者は離塁の早かった塁の先の塁(すなわち次の塁)にいるのではないか。したがって、走者は(次の塁である)二塁に達していたので一塁には戻れないのではないか。(g)このケースで、一塁ベースの離塁が早かったのを走者が訂正するにはどうしたらよいか。(h)走者が安全進塁権を得た三塁に直接行ってしまった場合(ボールデッド中に一塁を踏み直さずに)、守備側は一塁の離塁が早かったことに対してアピールができるか。(i)ボールインプレイになったとき、守備側は二塁ベースでアピールして走者をアウトにすることができるか。(j )三塁手がボールデッドの個所に送球した行為は引き続きアピールすることを無効にするのではないか。(k)守備側が二塁でアピールし、審判員がセーフを宣告(守備側のアピールを確認済み)した場合、その後一塁でアピールできるか。(l)守備側が一塁でアピールしようとして、投手がアピールのときにボークを犯した場合は?(m)守備側がアピールしようとして、投手がスタンドに送球を投げ込んでしまった場合は?(n)二塁手は一塁でのアピールプレイをバックアップ(カバー)できるか。(o)守備側が一塁でアピールしようとして、投手が悪送球、そのボールがライト線を転々とした場合は?(p)アピールの前に、投手は投手板をはずし、走者にブラフをかけるため、送球するまねをした。これはプレイの企てか。(q)投手がアピールのために投手板をはずしたとき、走者が本塁に向かった。そのため、投手は捕手に送球、ランダウンになったが、結局三塁でセ—フとなった。その後、一塁へのアピールは可能か。(r)走者は第3アウトの後空過した塁を踏み直しに戻ることはできるか。

(a)どこまで進塁できるか。
――― 三塁まで。このプレイは内野手のファーストプレイであるから投球当時に占有してぃた塁から二個が与えられる。(5.06 (b)(4)(G))

(b)悪送球が野手の手を離れたとき走者が二塁ベースを越えていたらどうなるか。本塁が与えられるのか?
――― 違う。内野手のファーストプレイである限り、三塁しか与えられない。

注:悪送球が野手の手を離れたときの走者の位置を基準に二個が与えられる状況にありながら、オリジナルベースから二個与えられるケース。 (5.06 (b)(4)(Ⅰ) [原注2])

(c)オリジナルプレイに関してボールデッド中に走者は一塁に戻り、踏み直すことができるか。
――― 三塁に触れる前なら踏み直しができる。(進塁も帰塁も正しい順序で各塁に触れなければならなぃ)。5.09 (c)(2)[規則説明](B)参照。これは非常に大事なポイントである。走者は離塁が早すぎたため、一塁を踏み直さなければならない。また、ボールデッド中だから走者は次の塁に触れる前に一塁に帰塁しなければならない。走者の“次の塁”はボールデッドになったときの走者の位置によって決まる。ボールデッドになったとき、走者はニ・三塁間にいた。したがって、走者は(次の塁である)三塁に触れる前に一塁に戻り踏み直さないといけない。

(d)走者は三塁に触れた後に一塁を踏み直すことができるか。
――― できない。

(e)走者が三塁に触れた後に一塁に戻ろうとしたらどうするか。審判員はそれを止めるべきか。
――― 違う。審判員は、走者が三塁に触れた後の一塁の踏み直しは意味がないことを自覚する以外何もできない。三塁ベースに触れた後、もし走者がボールデッド中に順に帰塁し、そして一塁から順に三塁まで進もうとしても、審判員は走者のその動きを止めることはできない。しかしながら、この行為が、走者の離塁が早かったという事実を修正することにはならない。なぜなら、ボールデッド中に走者は次の塁に触れる前に走塁のミスを正さないといけないからである。(5.09 (c)(2)[規則説明](B))

(f )このプレイで、ボールデッドになったとき、走者はすでに二塁を回っていた。走者は離塁の早かった塁の先の塁(すなわち次の塁)にいるのではないか。したがって、走者は(次の塁である)二塁に達していたので一塁には戻れないのではないか。――― 違う。“先の塁”または“次の塁”はボールデッドになったときの走者の位置で決まる。この例では、走者の“次の塁”は三塁である。

(g)このケースで、一塁ベースの離塁が早かったのを走者が訂正するにはどうしたらよいか。
――― ボールデッドになったとき、走者は三塁への進塁を止め、逆順で正しく二塁、一塁と踏み直すことである(三塁ベースに達する前に)。その後、二塁を踏んで、安全進塁権を得た三塁まで進む。

(h)走者が安全進塁権を得た三塁に直接行ってしまった場合(ボールデッド中に一塁を踏み直さずに)、守備側は一塁の離塁が早かったことに対してアピールができるか。
――― できる。ボールインプレイになったとき、守備側は走者または一塁に触球することでアピールが可能である。(5.09 (c)(1))

(i)ボールインプレイになったとき、守備側は二塁ベースでアピールして走者をアウトにすることができるか。
――― できない。走者をアウトにするには、走者にタッグするか、離塁が早かった一塁ベースに触球しなければならない。(5.09 (c)(1))

(j )三塁手がボールデッドの個所に送球した行為は引き続きアピールすることを無効にするのではないか。
――― 違う。三塁手による悪送球は、打球処理直後に生じた一連のプレイの一部であり、プレイがとまった後の連続アピールを無効にするものとは違う。

(k)守備側が二塁でアピールし、審判員がセーフを宣告(守備側のアピールを確認済み)した場合、その後一塁でアピールできるか。
――― できる。なぜならアピールそのものは、プレイまたはプレイの企てとはならないからである。

(l)守備側が一塁でアピールしようとして、投手がアピールのときにボークを犯した場合は?
――― ボークはプレイとみなされるので、以後アピールは認められない。(5.09(c)[原注])

(m)守備側がアピールしようとして、投手がスタンドに送球を投げ込んでしまった場合は?
――― これはプレイの企てとみなされ、以後アピールは認められない。

(n)二塁手は一塁でのアピールプレイをバックアップ(カバー)できるか。
――― ボールインプレイになった後に二塁手はファウルテリトリに走りこむことはできるが、審判員はすべての野手(捕手を除く)がフェアテリトリに位置するまでインプレイにしてはならない。(5.02)

(o)守備側が一塁でアピールしようとして、投手が悪送球、そのボールがライト線を転々とした場合は?
――― その悪送球を拾ってすぐに一塁に返球すれば(つまりプレイの介在はない)、アピールは可能である。

(p)アピールの前に、投手は投手板をはずし、走者にブラフをかけるため、送球するまねをした。これはプレイの企てか。
――― プレイの企てとはならない。

(q)投手がアピールのために投手板をはずしたとき、走者が本塁に向かった。そのため、投手は捕手に送球、ランダウンになったが、結局三塁でセ—フとなった。その後、一塁へのアピールは可能か。
――― できない。

(r)走者は第3アウトの後空過した塁を踏み直しに戻ることはできるか。
――― できない0 (5.08 (a))

措置:できる。本塁でのプレイ後、引き続き三塁に向かっている二塁走者をアウトにしようと三塁に送球したのであれば、打球が打たれた後の一連のプレイは続いているので、その後の三塁でのアピールは可能となる。「プレイが止まった」状態で、三塁でのプレイが行われたのなら、アピールの前に「(他の)プレイをした」をしたことになり、その後のアピールはできないが、それにはこのケースは当たらない。

措置:できない。投手のアピールのための送球がボールデッドの個所に入った場合、それはプレイの企てとみなされる。その後のいずれの走者、いずれの塁に対するアピールは認められない。

措置:できる。走者が三塁へ進んだプレイは打球後に生じた一連の動きであるからアピール権の消滅にはならない。三塁走者への投手のブラフ(踏み出して腕を振ったこと)はプレイまたはプレイの企てにはならない。したがって、二塁でのアピールは認められる。

措置:できる。ボールはインプレイで生きているから、もしボールが拾われて直ちに一塁に投げ返されれば(すなわちプレイの介在はない)、アピールは認められる。

措置:できない。二塁走者を本塁で、または打者走者を二塁でアウトにしようとしたプレイは、打球後に生じた一連の動きの間に起こったものであり、守備側のアピール権を消滅することにならない。しかしながら、三塁でアピールの際に生じた守備側のミス(すなわち送球がボールデッドの個所に入った)は守備側のアピール権を消滅させる。この場合、送球がボールデッドの個所に入ったことは一連の動きが明らかに中断したあとに生じたプレイの企てとみなされる。

投手または守備側のいずれかの野手がアピールのために送球して、それが悪送球となってボールデッドの個所に入った場合、それはアピールの企てとみなされる。その後、プレイ再開後、いずれの塁、いずれの走者へのアピールは許されない。

規則5.09 (c)では、「投手がアピールのために塁に送球し、スタンドの中などボールデッドの個所にボールを投げ込んだ場合には、同一走者に対して、 同一塁についてのアピールを再びすることは許されない。」とある。この文章からは、それなら他の塁、あるいは他の走者に対してはアピールができるように読み取れる。その誤解を避けるためにも日本野球規則委員会はかつて条文の改正をMLB規則委員会に申し入れたが残念ながら採用されるまでには至らなかった。

措置:できない。三塁でのプレイは打球後に生じた一連の動きであるから、守備側の三塁に達した走者へのアピール権の消滅にはならない。しかし、ボークはプレイまたはプレイの企てとみなされ、守備側はプレイまたはプレイの企てをした後は、アピールすることはできないから、投手のボークは守備側のアピール権を消滅させることになる。

注:投手はアピールのため塁に送球する際にプレートを外す必要はない。(6.02 (a)⑷)

措置:できない。守備側の本塁で走者をアウトにしようとしたプレイは、打球後に生じた一連のプレイが明らかに中断された後に行われたものである。したがって、守備側が本塁でプレイを行った途端にアピール権は消滅し、二塁その他の塁でアピールすることはできない。

規則5.09 (c)のアピールは、次の投球または、プレイまたはプレイの企ての前に行われなければならない。

措置:できる。守備側の一塁走者に対する三塁ならびに本塁でのプレイは、暴投後に生じた一連の動きであるから、アピール権の消滅にはならず一塁走者を二塁でアピールすることは可能である。

規則5.09 (c)のアピールは、次の投球または、プレイまたはプレイの企ての前に行われなければならない。

措置:できる。三塁でのプレイは、けん制球から生じた一連の動きである。したがって、アピール権は残り、守備側は三塁に達した走者にアピールすることができる。

規則5.09 (c)のアピールは、次の投球または、プレイまたはプレイの企ての前に行われなければならない。

措置:できる。捕手の打者走者に対する三塁でのプレイは、打球後に生じた一連の動きである。したがって、本塁に達した走者または三塁に達した打者走者に対する守備側のアピール権は残り、本塁でのアピールも依然可能である。

規則5.09 (c)のアピールは、次の投球または、プレイまたはプレイの企ての前に行われなければならない。

措置:アピールは認められない。守備側は得点を防止するためにタイムをかけたのであり、タイムはうっかり認められたからである。

走者が本塁を空過したので踏み直しに戻ろうとしたらタイムがかかってしまつた。次のようなケースが考えられる。(5.09(b)(12)、5.09 (c)(2)、5.09 (c) (4))

・走者が戻ろうとしていたときに塁審が不注意にもタイムをかけてしまった

・攻撃側が、守備側にアピールさせないようタイムを求めた

・守備側が、走者が本塁に戻るのを防ぐためにタイムを求めた

走者が塁を空過した場合、または本塁を通過していた場合、その走者または攻撃側がタイムをかけ、タイムになった場合、走者はアピールの状態におかれる。しかしながら、タイムが不注意で認められたとき、または守備側が得点を防ぐ意図で夕イムをかけたときは、タイムがかけられなかったらスコアになっていたかどうかを判断して、アピールを認めるか、または却下の処置をとる。

措置:アピールは認められる。その理由は、走者が踏み直しに戻ろうとしておらず、またチームの一員がタイムをかけたからである。

走者が本塁を空過したので踏み直しに戻ろうとしたらタイムがかかってしまつた。次のようなケースが考えられる。(5.09(b)(12)、5.09 (c)(2)、5.09 (c) (4))

・走者が戻ろうとしていたときに塁審が不注意にもタイムをかけてしまった

・攻撃側が、守備側にアピールさせないようタイムを求めた

・守備側が、走者が本塁に戻るのを防ぐためにタイムを求めた

走者が塁を空過した場合、または本塁を通過していた場合、その走者または攻撃側がタイムをかけ、タイムになった場合、走者はアピールの状態におかれる。しかしながら、タイムが不注意で認められたとき、または守備側が得点を防ぐ意図で夕イムをかけたときは、タイムがかけられなかったらスコアになっていたかどうかを判断して、アピールを認めるか、または却下の処置をとる。

措置:アピールは認められず、得点1となる。

走者が本塁を空過したので踏み直しに戻ろうとしたらタイムがかかってしまつた。次のようなケースが考えられる。(5.09(b)(12)、5.09 (c)(2)、5.09 (c) (4))

・走者が戻ろうとしていたときに塁審が不注意にもタイムをかけてしまった

・攻撃側が、守備側にアピールさせないようタイムを求めた

・守備側が、走者が本塁に戻るのを防ぐためにタイムを求めた

走者が塁を空過した場合、または本塁を通過していた場合、その走者または攻撃側がタイムをかけ、タイムになった場合、走者はアピールの状態におかれる。しかしながら、タイムが不注意で認められたとき、または守備側が得点を防ぐ意図で夕イムをかけたときは、タイムがかけられなかったらスコアになっていたかどうかを判断して、アピールを認めるか、または却下の処置をとる。

措置:打者走者の帰塁は認められない。打者走者はアピールがあればアウトになる。

走者が塁を空過した場合、または本塁を通過していた場合、その走者または攻撃側がタイムをかけ、タイムになった場合、走者はアピールの状態におかれる。しかしながら、タイムが不注意で認められたとき、または守備側が得点を防ぐ意図で夕イムをかけたときは、タイムがかけられなかったらスコアになっていたかどうかを判断して、アピールを認めるか、または却下の処置をとる。

措置:結論から言えば、「得点ゼロ」となる。なぜなら、フォースの状態で走者が塁を空過しても、フォースの状態は依然残るので、第3アウトのアピールアウトはフォースアウトとなり、したがって得点は認められない。参考までに、規則5.09 (b)(6)は、2008年の改正で次のようになっている。

「打者が走者となったために、進塁の義務が生じた走者が次の塁に触れる前に、野手がその走者またはその塁に触球した場合。(このアウトはフォースアウトである。)ただし、後位の走者がフォースアウトで先にアウトになれば、フォースの状態でなくなり、前位の走者には進塁の義務がなくなるから、身体に触球されなければアウトにはならない。」

措置:MLBのアンパイア・マニュアルでは、「審判員の正しいメカニクスとしては打者走者の足が早かったのでセーフをコールする。守備側が、打者走者が一塁に戻る前に、走者または塁に触球してアピールすれば、打者走者はアウトが宣告される。」とある。

しかし、日本では、ベースを踏んでないのにセーフを出すのは抵抗があるし、かえってセーフを出すことで混乱を招きかねないので、何もせずにその後のアクションで判定することにしている。本塁での触塁もなし、触球もなしというプレイと同じ取り扱いをする。

なお、このケースは、打者走者が一塁ベースを踏まずに通り越し、一塁手もベースに触れていない場合に起こる。打者走者が一塁ベースを踏まずに通り越した状態で、一塁手がベースに触れ捕球すれば、打者走者はアウトになることはいうまでもない。

措置:正しくは、②の一塁走者はフォースの状態におかれているので、本塁整列前に守備側からアピールがあれば、一塁走者はアウトになる。ツーアウトであれば、得点は認められない。なお、このケースのように決勝点に当たるような場合は、ボールデッド中でも守備側は球審にボールを要求してアピールすることが可能である。(5.09 (b) (2)[注]、アマチュア内規⑦)

措置:本塁整列でアピール権が消滅、得点を認める。本塁に整列する前にアピールすれば得点は認められない。

「7.08 (a) (2)(現5.09 (b)(2))は、進塁の義務のある走者が、次の塁へ進むのをやめた場合にも適用するのではないか」という疑問が持ち上がった。そこで、1985年1月のプロ ・アマ合同野球規則委員会では、「7.08 (a) (2)は特殊な場合にだけ適用される。フォースプレイの走者が“明らかに進塁の意思を放棄”したとしても、それだけでは“アウト”にならず、守備側のアピールが必要である。」ということを明確にするために、[注3](現5.09 (b)(2)[注])を追加した。

なお、アマチュア野球では、「試合終了の場合に限って、両チームが本塁に整列したとき、アピール権は消滅することとする。」と規定されている。(5.09(c)[注3])

措置:打者が走者となったために前位の走者が押し出されてフォースの状態になり進むべき塁をその走者が空過したときには、その塁へのアピールは常にフォースアウトである。

打者走者のアピールアウトは一塁走者が二塁を空過したときフォースの状態であったという事実を取り消すものではない。フォースは連続したプレイ中でのみ消える。一塁走者のアピールアウト(スリーアウト)はフォースアウトである。したがって、二塁走者および三塁走者の得点は認められない。((5.05 (b)(1)[原注])

措置:守備側が二塁でアピールしない限り、二塁走者の得点は認められる。しかし、守備側は、アピールによる第3アウトの成立後であっても、このアウトよりも有利となるアピールアウトを先の第3アウトと置きかえることができるから、二塁でアピールすれば、リタッチを果たしていない二塁走者はアウトになり、得点とはならない。5.09c問

措置:得点は認められる。しかし守備側が最初から一塁でアピールしておれば、得点は認められない。また二塁から一塁に転送球して再びアピールすれば、一塁でのアピールアウトを、先の第3アウトと置きかえることができるから、得点とはならない。5.09c問

措置:走者に触球するか、二塁または一塁に触球してアピールすればよい。5.09c問

措置:ダブルプレイではない。その走者が一塁に帰るためには二塁を通る必要があるからといって、二塁に触球してもアウトにはできない。その走者に触球するか、または進塁の起点となる塁、すなわち一塁に触球しなければ、アウトにはできない。【5.09c原注】問

状況:打者が遊撃手にゴロを打ち、遊撃手はスタンドに飛び込む悪送球をした(ボールデッド)。打者は一塁を空過したが、悪送球によって二塁が与えられた。

措置:打者走者は、審判員によって二塁が与えられても、二塁に進む前に一塁に触れなければならない。いずれもアピールプレイである。5.09c(2)【原注】

【規則説明】塁を空過した走者は、

(A)後位の走者が得点してしまえば、その空過した塁を踏み直すことは許されない。

(B)ボールデッドのもとでは、空過した塁の次の塁に達すれば、その空過した塁を踏み直すことは許されない。

【注1】本項〔規則説明〕(A)は、ボールインプレイとボールデッドとを問わず適用される。
【注2】本項〔規則説明〕の場合、塁を空過した走者は、アピールがなければアウトにはならない。
【注3】本塁を空過した走者は、ボールデッドのもとでは、投手が新しいボールか、元のボールを持って正規に投手板に位置すれば、本塁を踏み直すことは許されない。
【注4】本項〔規則説明〕は、飛球が捕らえられたときのリタッチが早かった走者にも適用される。

状況:打者が内野にゴロを打ち、内野手の悪送球がスタンドに飛び込んだ。打者走者は一塁を踏まないで二塁に進んだ。打者走者は二塁を許されたわけだが、ボールインプレイになった後、一塁でアピールされればアウトになるか。

措置:ボールインプレイになった後、一塁でアピールされればアウトになる。5.06b【原注1】

【原注1】走者がアウトにされることなく1個またはそれ以上の塁が与えられたときでも、与えられた塁またはその塁に至るまでの途中の塁に触れる義務を負うものである。

20得点 (3)

状況:これはフオースプレイーか。打者が一塁でアウトになったとき、フォースプレイでなくなったのか。このプレイ中に、二塁で走者がアウトにされて第3アウトになる前に、本塁に入っていた走者の得点は認められるか。

措置:フォースプレイではなく、タッグプレイであるから、得点は記録される。5.09b(6)【原注】

後位の走者がフォースプレイで先にアウトになれば、フォースの状態でなくなり、前位の走者には進塁の義務がなくなるから、身体に触球されなければアウトにはならない。

また、走者が塁に触れた後、余勢でオーバースライドまたはオーバーランした場合には、塁に触れた瞬間に進塁の義務を果たしたことになるから、その走者は身体に触球されなければアウトにはならない。(このアウトはフォースアウトではなく、タッグアウトである)

Category: 20得点

措置:一塁走者と打者の得点は認められる。【5.08原注】

規則説明 2アウト以前であれば、前位の走者の行為によって後位の走者が影響を受けることはない。

一般的にアピールと得点の関係は以下のとおりとなる。

塁を踏み損ねた走者または飛球が捕らえられたときにリタッチを果たさなかった走者に対して、守備側がアピールした場合、審判員がそれを認めたときにその走者はアウトになる。

2アウトのとき、後位の走者がアピールによって第3アウトとなった場合、前位の走者はそのアウトよりも先に正しい走塁を行って本塁に触れていれば得点となる。

また、フォースの状態での塁の空過や打者走者の一塁空過がアピールによって第3アウトになった場合、すべての走者は正しい走塁を行っていても得点とはならない。

Category: 20得点

状況:1アウト走者一・二塁のとき打者が安打したので、二塁走者は本塁に達したが、一塁走者は本塁への送球でアウトにされて2アウトとなった。この間、打者走者は二進していたが、途中一塁を踏んでいなかったので一塁でアピールされて打者はアウトになり、3アウトとなった。

措置:二塁走者は〝打者走者が一塁に触れる前のアウトで、しかも第3アウトにあたる場合〟のプレイ中に本塁に触れたのであるから、その得点は記録されない。【5.08原注】

【5.08原注】

規則説明 打者走者のアウトが一塁に触れる前のアウトの形をとり、それが第3アウトにあたったときは、たとえ他の走者がそのアウトの成立前か、あるいはそのアウトが成立するまでのプレイ中に本塁に触れていても得点は記録されない。

Category: 20得点

21走者アウト(進塁放棄) (2)

措置:走者は進塁を放棄したという理由でアウトを宣告される。

【注】フォースの状態におかれている走者に対しては、本項を適用しない。

状況:0アウトまたは1アウトで、同点の最終回、走者一塁のとき、打者が競技場の外ヘサヨナラ本塁打を打った。一塁走者は、二塁を過ぎてから、本塁打で自動的に勝利が決まったと思い込み、ダイヤモンドを横切って自分のベンチに向かった。この間、打者は、本塁に向かって進んでいたような場合、最終的に各塁に触れ本塁に触れた。

措置:走者は、〝次塁に進もうとする意思を放棄した〟という理由で、アウトを宣告され、打者走者は各塁を踏んで行って本塁打を生かすことが許される。もし、2アウト後ならば、本塁打は認められない(5.09d参照)。これはアピールプレイではない。5.09b(2)【原注】

【原注】一塁に触れてすでに走者となったプレーヤーが、もはやプレイは続けられていないと思い込んで、ベースパスを離れてダッグアウトか守備位置の方へ向かったとき、審判員がその行為を走塁する意思を放棄したとみなすことができると判断した場合、その走者はアウトを宣告される。この際、たとえアウトが宣告されても、他の走者に関しては、ボールインプレイの状態が続けられる。

22ランナーコーチの守備妨害 (1)

措置:妨害を宣告するかどうかは審判員の判断による。コーチが妨害を避けようとしたが避けきれなかったと判断すれば、妨害を宣告してはならない。6.01【原注】

【原注】本項で除かれている攻撃側メンバーまたはベースコーチが、打球または送球を守備しようとしている野手を妨害した場合については6.01(b)参照。

23走者アウト(同一塁上に二人の走者) (3)

状況:走者一塁で、打者が一塁手の後方に小フライを上げた。一塁走者は捕られるものと思い、一塁ベースについていた。ところが二塁手は落球し、すぐボールを拾って一塁に送球した。一塁ベースには一塁走者がついていたが、打者走者は一塁に達していなかった。野手がどう行動するかで走者に対する処置が変わってくる。つまり、一塁手が先にベースを踏んでから一塁走者にタッグしたときは、打者走者が一塁でアウトになるだけで、一塁走者は、先に打者走者がアウトになっているので(フォースアウトの状態は消える)次塁に進む必要はなくなり、そのまま一塁に残ることができる。

しかし、一塁手が先に一塁走者(ベースを踏んでいると否とを問わず)にタッグしてから、打者走者が一塁に到達する前に一塁ベースを踏めば、二人ともアウトになる。規則5.09(b)(6)

フォースの状態で進塁を余儀なくされた走者が元の塁に触れたままの場合は、その塁の占有権は後位の走者(本例題の場合は打者走者)にある。

規則5.09(b)(6) 打者が走者となったために、進塁の義務が生じた走者が次の塁に触れる前に、野手がその走者またはその塁に触球した場合。(このアウトはフォースアウトである)ただし、後位の走者がフォースプレイで先にアウトになれば、フォースの状態ではなくなり、前位の走者には進塁の義務がなくなるから、身体に触球されなければアウトにはならない。

措置:三・本間で挟撃された走者が妨害によってアウトを宣告された場合には、後位の走者はその妨害発生以前に、たとえ三塁を占めることがあっても、その占有は許されず二塁に帰らなければならない。また、二・三塁間で挟撃された走者が妨害によってアウトになった場合も同様、後位の走者は一塁に帰らなければならない。妨害が発生した場合にはいずれの走者も進塁できないこと、および走者は正規に次塁に進塁するまでは元の塁を占有しているとみなされることがその理由である。(6.01(a)[原注2])

【注】走者一・三塁のとき三塁走者が三・本間で挟撃され、妨害によってアウトを宣告された場合、一塁走者がその妨害発生以前に二塁を占めていれば、一塁走者には二塁の占有が許される。(6.01(a)[原注2][注])

措置:野手がボールを持って二塁走者に触球すれば、二塁走者はたとえ三塁ベースに触れていても、そのベースの占有権は三塁走者にあるので、アウトとなる。

14. 同一塁上に二人の走者

規則5.06(a)(2) 2走者が同時に一つの塁を占有することは許されない。ボールインプレイの際、2走者が同一の塁に触れているときは、その塁を占有する権利は前位の走者に与えられているから、後位の走者はその塁に触れていても触球されればアウトとなる。

24打球または送球が偶然選手のユニフォームの中に入る (1)

措置:定義15にいう正規の捕球とは言いがたく、ファウルボールとするのが妥当である。

22.打球または送球が偶然選手のユニフォームの中に入る 

打球または送球が偶然選手またはコーチのユニフオームの中に入ったり、あるいは捕手のマスクまたは用具の中に入り込んだりしたら(捕手のマスクまたは用具の中に挟まって止まった場合を含む)、審判員は“タイム”を宣告する。そして、審判員の判断で、走者を次塁に進めるか、その塁に留めるかの処置をする。走者にアウトが宣告されることはない。(定義15)

なお、送球によってこのような事態が生じた場合、進塁させる基準は、送球が(最後の)野手の手を離れたときとする。

25打球または送球がグラブにはさまる (1)

措置:打者アウト。ボールがはさまったグラブを受け取ることは正規のキヤッチとなる。定義15

23.打球または送球がグラブにはさまる 

打球または送球がグラブにはさまった場合、ボールはライブでインプレイである。野手はグラブにライブのボールがはさまったまま、そのグラブを他の野手に投げることは正規のプレイである。ボールがはさまったグラブを受け取った野手は規則どおりにボールを保持したとみなされる。たとえば、野手は、ボールがはさまったグラブを持って走者または塁にタッグすることができる。これは正規のプレイである。

26正規の走者 (2)

措置:規則5.09 (b)(10)[原注]で、「走者がまだ占有していない塁に到達した後、飛球が捕えられたと思ったり、元の占有塁に帰るようおびき出されて元の塁に帰ろうとした場合、途中で触球されればアウトになる。しかし、元の占有塁に帰りついたら、その塁についている限り、触球されてもアウトにはならない。」とある。

Category: 26正規の走者

措置:もし、得点した走者の離塁が早かったならば審判員は後位の走者(二塁走者)のアウトを宣告すべきである。なぜなら、三塁の占有権はもともと占有していた走者(三塁走者)にあるからである。しかし、もし三塁走者が捕球後リタッチしていたならば、審判員は前位の走者(三塁走者)にただ塁からはなれるように命令すべきである。なぜなら、彼は正規に得点しているからである。(5.08 (a)[原注]、 5.06 (a)(2))

規則5.08 (a)に次のような[原注]がある。

「たとえば、三塁走者が、飛球が捕えられてから、離塁して本塁を踏んだ後、離塁が早かったと誤信して、三塁に帰ろうとした場合のように、走者が正規の走塁を行なって本塁に触れたならば、その走者のそれ以後の行為によって、その得点は無効とはならない。」

この[原注]から最終塁は他の塁とは違うということがわかる。

Category: 26正規の走者

27フォースプレイか? (2)

措置:得点は認められない。なぜなら二塁を踏んだ後に、元の塁の方へ離れた場合は、再びフォースの状態におかれるので、野手にその身体または進塁すべき塁に触球されれば、その走者はアウトとなる。したがって、このアウトはフオースアウトであるから、三塁走者の得点は認められないことになる。(5.09 (b) (6))

類似例:同じようなケースで、打者が今度は外野飛球を打ち上げた。捕球されそうなので、一塁走者は一塁ベースの方へ戻っていた。しかし、外野手はその飛球を落としてしまった。このとき、打者走者は一塁を回って打球を見ていた一塁走者を追い越してしまい、追い越しアウトとなってしまった。一塁走者の二塁でのプレイは?

措置:シンプルに言えば、打者走者がアウトになった時点ですべての走者のフォースの状態は消えるわけである。ただし、フォースの状態で走者が塁を空過した場合は、後位の走者がアウトになっても、フォースの状態は残る。(5.09 (b)(6))

この二つの例は、いずれも後位の走者がフォースプレイでアウトになったわけではないので前位の走者のフォースの状態は消えず、フォースの状態が残っているのかという疑問が生じる。しかし、野球の常識からいって、どうみても一塁走者の二塁でのプレイはフォースプレイではない。理論的には次のように解釈する。

「後位の走者がアウト(アウトの性質を問わず)になった時点で、フォースの状態で追い出された前位の走者が進むベき次の塁に到達していない場合でも、前位の走者には進塁の義務がなくなるから前位の走者のフォースの状態は消え、その走者は触球されなければアウトにならない。」

28選手の交代 (1)

措置1:球審はAを試合から除き、Bの出場は認められる。
措置2:球審はAを試合から除き、Bも退かせ、代わりの者を二塁につかせる。打者のカウントは1Sから再開される。
措置3:球審はAを試合から除き、Bも退かせ、代わりの者を二塁につかせる。それまでのプレイはすべて有効とされ、打者のカウントは1Sから再開される。

5.10 (d)[原注]:すでに試合から退いているプレーヤーが試合に出場中に起こったプレイは、いずれも有効である。プレーヤーが試合から退いたことを知っていながら再出場したと審判員が判断すれば、審判員は監督を退場させることができる。

この規則は、OBRでは2010年に追加された。日本野球規則委員会では2011年の規則改正の際に、この規則の採用について検討したが、この規則が分かりづらいこと(OBRの “substitute player” と “substituted-for player” の訳し方が難しい)、また、再出場は考えられないことなどから、改正を見送った経緯がある。しかし、アマチュア野球では過去に交代したプレーヤーが再出場して問題となったケースがあり、また、最近になって大学の公式戦で実際に起こったことから、「原文に忠実に」の方針から、2018年に日本の規則書に追加することとされた。なお、“substitute player”を「退いたプレーヤーに代わって出場しているべきプレーヤー」、“substituted-for player”を「すでに試合から退いているプレーヤー」と訳した。

Category: 28選手の交代

29投球カウントの誤り (2)

措置:守備側チームのすべての内野手がフェア地域から離れるまでに、誤りに気づいて訂正を申し出れば、正しい状態に戻せる。訂正を申し出るのは、監督や選手、審判員など誰でもできる。また、公式記録員は9.01(b) (2)【注】に定めるように誤りを知らせることができる。

2019年の改正で8.02 (c)の末尾に次の一文が追加された。

「投球カウントの誤りの訂正は、投手が次の打者に1球を投じるまで、または、イニングや試合の最終打者の場合には、守備側チームのすべての内野手がフェア地域から離れるまでに行わなければならない。」

措置:その打者の次の打者に対して投手が1球を投じる前に、誤りに気づいて訂正を申し出れば、正しい状態に戻せる。訂正を申し出るのは、監督や選手、審判員など誰でもできる。また、公式記録員は9.01(b) (2)【注】に定めるように誤りを知らせることができる。

2019年の改正で8.02 (c)の末尾に次の一文が追加された。

「投球カウントの誤りの訂正は、投手が次の打者に1球を投じるまで、または、イニングや試合の最終打者の場合には、守備側チームのすべての内野手がフェア地域から離れるまでに行わなければならない。」

30審判員の明らかに間違った裁定 (3)

状況:2アウトのとき、3ボール後の投球がボールとなったが、打者が一塁に行かずプレイが続行され、打者は次の投球を打ってアウトとなった。

措置:守備側チームのすべての内野手がフェア地域から離れるまでに、誤りに気づいて訂正を申し出れば、正しい状態に戻せる。訂正を申し出るのは、監督や選手、審判員など誰でもできる。また、公式記録員は 9.01(b)(2)【注】に定めるように誤りを知らせることができる。

状況:2ストライク後の投球を打者が見逃してストライクが宣告されたが、打者はそのまま打者席に残り、守備側も審判員も気づかずプレイが続けられ、打者は次の投球を打ってヒットとなった。

措置:その打者の次の打者に対して投手が 1 球を投じる前に、誤りに気づいて訂正を申し出れば、正しい状態に戻せる。訂正を申し出るのは、監督や選手、審判員など誰でもできる。また、公式記録員は 9.01(b)(2)【注】に定めるように誤りを知らせることができる。

状況:走者一塁で、打者のボールカウントが3ボール1ストライクのとき、盗塁をした。投球はボールだった(四球)が、捕手は二塁に送球し、二塁塁審は誤ってアウトを宣告してしまった。そのため、走者はアウトと思って、塁を離れてしまい、ふたたび野手にタッグされた。

判断:走者は、審判員がアウトを宣告したので塁を離れたわけだから、走者は二塁ベースに戻すべきである。これは正すことのできる審判員のエラーである。

ただし、大前提として、規則8.02(c)のとおり、「裁定を下した審判員から相談を受けた場合を除いて、審判員は、他の審判員の裁定に対して、批評を加えたり、変更を求めたり、異議を唱えたりすることは許されない。」

明らかに間違った裁定を下した審判員に対し、協議を勧める場合、「協議した方がいい」というサイン(その審判員に近づいていく、目立たない手の動作など)を、試合前に確認しておく必要がある。しかし、いうまでもなく、裁定を変えるかどうかの最終判断は、裁定を下した審判員にある。