10:守備妨害(1OUT、満塁、スクイズで本塁アウト後、一塁への送球を打者が妨害)

1、状況:

9回裏同点で一死満塁。スクイズプレイは投手前にゴロが転がった。すばやいグラブトスで3塁走者はフォースアウトになったが、ダブルプレイを狙った捕手の一塁への送球がファールラインの内側を走っていた打者走者の背中に当たり、ボールはファールグランドを転々とした。
2塁走者はサヨナラで勝ったと思い万歳をしながら本塁を踏んだ。

2、ポイント:

球審は本塁でのプレイを判定後、捕手の一塁への送球に対して打者走者が本塁一塁間後半(スリーフットレーン)を出て一塁の守備を妨げていないか確認しなければならない。

3、ジェスチャー:

スリーフットレーンをはみ出し一塁の守備を妨害した。
① 打者走者が一塁の守備を妨害したことを確認したら、球審は前方に進み出て大きく『タイム』を宣告し、他の審判員も『タイム』を同調する。
② 球審は、打者走者を右手で指さして『インターフェアランス』 “ That’s interference !” を宣告する。
③ 続いて、『バッター、アウト』 “ Batter is out !” を宣告する。
④ 3塁走者はフォースアウト(二死)、打者走者アウト(三死)、攻守交替で試合を継続する。

4、適用規則:

プレイの介在【6.01aインターフェアに対するペナルティ、5.09a11】

打者走者が一塁に到達しないうちに妨害が発生したときは、すべての走者は投手の投球当時占有していた塁に戻らなければならない。
ただし、0アウトまたは1アウトのとき、本塁でのプレイで走者が得点した後、打者走者がスリーフットレーンの外を走って守備妨害でアウトが宣告されても、その走者はそのままセーフが認められて、得点は記録される。

【注】前記の〝打者走者が一塁に到達しないうち〟以下の段は、プレイが介在した後に妨害が発生した場合には適用しない。

<打者アウト>

一塁に対する守備が行なわれているとき、本塁一塁間の後半を走るに際して、打者がスリーフットラインの外側(向かって右側)またはファウルラインの内側(向かって左側)を走って、一塁への送球を捕らえようとする野手の動作を妨げたと審判員が認めた場合。

この際は、ボールデッドとなる。
ただし、打球を処理する野手を避けるために、スリーフットラインの外側(向かって右側)またはファウルラインの内側(向かって左側)を走ることはさしつかえない。

プレイの介在の『プレイ』とは
内野手(投手と捕手を含む)の「送球を果たす行為」、走者や塁への「触球行為」、そして、「走者をアウトにしようと走者に向かっていく行為」を示します。

<三塁走者がセーフとなり(プレイの介在)その後、打者走者が守備妨害でアウトになった場合>

A)三塁走者の得点は記録されます。ただし、二死の場合は、三塁走者の得点は記録されません。
B)この妨害のとき塁上に他の走者がいた場合は、妨害発生の瞬間の占有塁を与えます。

5、場内または伝令への説明

打者走者が一塁に対する守備を妨害したので“アウト”とします。三塁走者及び打者走者がアウトとなるため、攻守交代で試合を続行します。