12:守備妨害(打者が打者席内でバントの打球をもう一度打つ)

1、状況:

無死、走者一塁・二塁、0B-0Sで打者がバントした打球がその場で地面につき飛び跳ね(バントした打球が真下に落ちそのまま垂直に上がる状態(フェア打球))捕手が打球を取ろうとしたとき、打者が(打者はバントをした状態のまま)飛び跳ねた打球をもう一度打ちに行った。球審は打者走者が捕手の守備を妨害したと判断し、その場で打者走者をアウトにした。攻撃側からアウトの確認があったため、球審は塁審を集め四人で協議し、結果をマイクで観衆に説明した。

2、ポイント:

打撃(バント)を完了した打者走者がなぜもう一度打ちに行ったのか。意図的に捕手の守備を妨害した。このケースでは普通の守備行為で2(捕手)-5(三塁)-3(一塁)、2(捕手)-4(二塁)-3(一塁)、打者走者にタッグ-5(三塁)または4(二塁)で走者にタッグで併殺が成り立つか判断する。

3、ジェスチャー:打者走者が捕手の守備を妨害した。

① 球審は打球の判定(フェア)を行い、捕手および打者走者の行動を確認する。
② 打者走者が捕手の守備を妨害したと判断 → 球審は前方に進み出て大きく『タイム』を宣告し、他の審判員も『タイム』を同調する。
③ 球審は打者走者を右手で指さし『インターフェアランス』 “ That’s interference !”  続いて、『打者走者、アウト』 “ Runner is out !”を宣告する。
④ 次に本塁に最も近い走者(二塁走者)を右手で指さし『二塁走者、打者走者の守備妨害でアウト』を宣告する。

4、適用規則: 打者または走者の妨害【6.01a7】

打者走者が、明らかに併殺を行なわせまいとして故意に打球を妨げるか、または打球を処理している野手を妨害したと審判員が判断したとき、審判員は打者走者に妨害によるアウトを宣告するとともに、どこで併殺が行なわれようとしていたかには関係なく、本塁に最も近い走者に対してもアウトを宣告する。
この場合、ボールデッドとなって他の走者は進塁することはできない。

5、場内または伝令への説明

打者走者が、明らかに併殺を行なわせまいとして捕手の守備を妨害したので打者走者と本塁に最も近い2塁走者をアウトに二死走者一塁で試合を再開します。

◇このケースでバントした打球が、ファウルエリア上空の時(まだフェアかファウルかが決まっていない)に打者走者がもう一度打ちに行った。この場合は6.01a2(5.09a9参照)により打者走者アウトでボールデッドになる。

【6.01a2】打者または走者の妨害
打者または走者が、まだファウルと決まらないままファウル地域を動いている打球の進路を、どんな方法であろうとも、故意に狂わせた場合。(5.09a9参照)
【5.09a9】打者アウト
打者が、打つか、バントした後、一塁に走るにあたって、まだファウルと決まらないままファウル地域を動いている打球の進路を、どんな方法であろうとも故意に狂わせた場合。ボールデッドとなって、走者の進塁は認められない。