153:走者三塁で、打者が一塁ゴロを打った。一塁手は本塁に送球し、三・本間でランダウンが始まった。打者は一塁手が一塁ベースを踏んだ、したがって自分はアウトだと思って、走るのを止めたが、一塁ベースコーチが、その打者走者を押して一塁に触れさせた。 措置は?

措置:このケースは、肉体的援助があった打者走者に対して直接プレイが行われていないので、即ボールデッドにするのではなく、三・本間でのランダウンプレイが落ち着いてから、審判員はタイムをかけ、肉体的援助のあった打者走者をアウトにする。これは、直接プレイが行われていないのに(よそでプレイが’行われている)、即ボールデッドにしてプレイを止めてしまうのは不自然だとの考え方による。

ベースコーチの肉体的援助        

三塁または一塁ベースコーチが、走者に触れるか、または支えるかして、走者の三塁または一塁への帰塁、あるいはそれらの離塁を、肉体的に援助したと審判員が認めた場合、(守備の対象であった)走者の守備妨害として、その走者にはアウトが宣告される。(6.01 (a)(8))

1972年までは、走者に対してプレイが行われている場合という条件付きだったが、1973年からはプレイがあったか否かに関係なく、援助そのものが罰せられるようになった。

塁に複数の走者がいる場合、1走者に対するベースコーチの肉体的援助があったとき、その走者に対して送球されるなど直接プレイが行われていた場合は、即ボールデッドとするが、直接プレイが行われていない場合には、即ボールデッドとするのではなく、すべてのプレイが落ち着いてからタイムをかけ、その後に審判員は肉体的援助のあった走者をアウトにするなどして適切な処置をとる。ただし、ツーアウト後にベースコーチの肉体的援助があった場合には、即アウトにする。なお、即ボールデッドにしないケースでは、アンパイアリングとして、オブストラクシヨン(2)項のように、肉体的援助があったことを示すために右手で小さくポイントしておくことが望ましい。