21:一死1・3塁。スクイズプレイは一塁手前方のポップフライとなった。捕球した投手は一塁に送球して3OUT、三塁走者は一塁手が捕球する前に本塁ベースを駆け抜けていた。

1、状況:

8回裏同点で一死1・3塁。スクイズプレイは一塁手前方のポップフライとなった。投手がフライを捕り、ピンチをしのいだと身体いっぱいで表現しながら一塁に送球し3死となった。3塁走者は帰塁せずに一塁手が捕球する前に本塁ベースを駆け抜けていた。守備側の選手がベンチ前に帰ると、スコアボードに8回裏1点が掲示されたので、『スコアボード間違っています』と、伝令が球審の所へ訂正を求めてきた。

2、ポイント:

一塁走者の帰塁(タイムプレイ)と三塁走者の本塁到達が確認できる位置取り、スクイズプレイで小飛球の場合、捕球の確認とスタートを切っている走者の帰塁に特に注意をはらわなければならない。球審は三塁走者がいるときの打球判定はすべてが確認できる位置で行う。

3、ジェスチャー:

① 投手の投球前に、4人の審判員が左手首を指さすシグナル(腕時計をたたくようにしぐさ)を送り、タイムプレイのケースであることを確認しあいます。
② 球審は一塁フライの判定(アウト)を行う。
③ 球審は、3塁走者の本塁到達が、1塁走者のアウトよりも早かったと判断した瞬間に、アピールプレイが残っているか否かに関係なく、本塁を右手で指さしながら『1点』“ That run scores !” を宣告する。
④ 球審は守備側のアピール権の消滅を確認した後、本塁前方に進み公式記録員に向かって『1点』 “ Score that run !”と明示する。

◇ 守備側がアピールにより三塁走者をアウトにした場合(第4アウトと第3アウトに置き換え)球審は、公式記録員に向かって頭上で腕を大きく交差させながら、 『ノーラン・スコア』『ノーラン・スコア』 “ No run scores !” “ No run scores !”と明示します。

4、適用規則: 得点の記録【5.08a注1】アピールアウト【5.09c後段・注2】

第3アウトがフォースアウト以外のアウトで、そのプレイ中に他の走者が本塁に達した場合、審判員は、その走者にアピールプレイが残っているか否かに関係なく、本塁到達の方が第3アウトより早かったか否かを明示しなければならない。

次の場合、アピールがあれば、走者はアウトとなる。
本項規定のアピールは、投手が打者へ次の1球を投じるまで、または、たとえ投球しなくてもその前にプレイをしたりプレイを企てるまでに行なわなければならない。

イニングの表または裏が終わったときのアピールは、守備側チームのプレーヤーが競技場を去るまでに行なわなければならない。

第3アウトが成立した後、ほかにアピールがあり、審判員が、そのアピールを支持した場合には、そのアピールアウトが、そのイニングにおける第3アウトとなる。
また、第3アウトがアピールによって成立した後でも、守備側チームは、このアウトよりもほかに有利なアピールプレイがあれば、その有利となるアピールアウトを選んで、先の第3アウトと置きかえることができる。

〝守備側チームのプレーヤーが競技場を去る〟とあるのは、投手および内野手が、ベンチまたはクラブハウスに向かうために、フェア地域を離れたことを意味する。

【注2】攻守交代の場合と試合終了の場合との区別なく、いずれの場合でも投手および内野手が、フェア地域を離れたときに、アピール権が消滅することとする。
アマチュア野球では、試合終了の場合に限って、両チームが本塁に整列したとき、アピール権は消滅することとする

5、場内または伝令への説明

一塁でのアウトより先に三塁走者が本塁へ到達したことを確認しました。得点“1”を認め試合を継続します。

◎ タイムプレイの主な例
① 1死、走者2塁・3塁。打者が外野に飛球を打った。外野手が捕球すると二人の走者がタッグアップ。3塁走者は本塁に触塁したが、2塁走者は3塁でアウトになった。

② 1死、走者1塁・3塁。1塁走者が盗塁したが、同時に打者が外野に飛球を打った。1塁走者は1塁へ帰塁を始め、3塁走者はタッグアップして本塁へ向かった。外野からの返球で1塁走者はアウトになった。

③ 2死、走者1塁・2塁。打者がセンター前ヒットを打ち、2塁走者は本塁に生還したが、1塁走者は3塁でアウトになった。

④ 1死、走者1塁・3塁。打者が1塁ゴロを打ち、1塁手はまず1塁を踏み、その後2塁へと転送した。1塁走者は2塁でアウトになったが、その間に3塁走者は本塁に到達した。

◇ タイムプレイは1死からでも起こりますから、状況をしっかり把握して、必要ならシグナルを交わします。
◇ 球審または本塁をカバーした塁審が、タイムプレイに備える場合は、第3アウトの地点と本塁とを結ぶ直線の延長線上で、第3アウトのプレイと走者の本塁到達の両方を視野に入れられる場所に位置します。