86:ツーアウト満塁で打者は三遊間のヒット、三塁走者はホームイン。打者は一塁に進んだが、一塁走者、二塁走者とも次塁への進塁を完了せず途中で引き返してしまった。両チームが本塁に整列したためサヨナラゲームとなった。措置は?

措置:本塁整列でアピール権が消滅、得点を認める。本塁に整列する前にアピールすれば得点は認められない。

「7.08 (a) (2)(現5.09 (b)(2))は、進塁の義務のある走者が、次の塁へ進むのをやめた場合にも適用するのではないか」という疑問が持ち上がった。そこで、1985年1月のプロ ・アマ合同野球規則委員会では、「7.08 (a) (2)は特殊な場合にだけ適用される。フォースプレイの走者が“明らかに進塁の意思を放棄”したとしても、それだけでは“アウト”にならず、守備側のアピールが必要である。」ということを明確にするために、[注3](現5.09 (b)(2)[注])を追加した。

なお、アマチュア野球では、「試合終了の場合に限って、両チームが本塁に整列したとき、アピール権は消滅することとする。」と規定されている。(5.09(c)[注3])

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