30:審判員の明らかに間違った裁定:R1,カウント3-1から盗塁、球審がボール判定(四球)にもかかわらず2Uが誤ってアウトを宣告8.02(c)

状況:走者一塁で、打者のボールカウントが3ボール1ストライクのとき、盗塁をした。投球はボールだった(四球)が、捕手は二塁に送球し、二塁塁審は誤ってアウトを宣告してしまった。そのため、走者はアウトと思って、塁を離れてしまい、ふたたび野手にタッグされた。

判断:走者は、審判員がアウトを宣告したので塁を離れたわけだから、走者は二塁ベースに戻すべきである。これは正すことのできる審判員のエラーである。

ただし、大前提として、規則8.02(c)のとおり、「裁定を下した審判員から相談を受けた場合を除いて、審判員は、他の審判員の裁定に対して、批評を加えたり、変更を求めたり、異議を唱えたりすることは許されない。」

明らかに間違った裁定を下した審判員に対し、協議を勧める場合、「協議した方がいい」というサイン(その審判員に近づいていく、目立たない手の動作など)を、試合前に確認しておく必要がある。しかし、いうまでもなく、裁定を変えるかどうかの最終判断は、裁定を下した審判員にある。

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