116:走者三塁。投手が投手板を踏んでワインドアップで投球動作を開始し、両腕を頭上に持ってきたところ、三塁走者が本塁に向かって走ったので、投手は慌てて軸足を投手板の後方にはずし、または投手板の前方にはずし、本塁に投げた。(1)これは正当なプレイか。投球とすれば打者は打つことができるのか。(2)あるいは送球とすればもし打者がこのボールを打てば妨害になるのか。

措置:投手は投球動作を起こしながら、それを中断した場合、たとえ投手が軸足を投手板から前方または後方にはずしても、投球を中断した時点で即ボークとなり、ボールデッドとなって、以後のプレイはすべて無効にする。したがって、例題のケースは、ボークで三塁走者は本塁が与えられる。投球動作を中断した時点で即ボークでボールデッドになっているので、打者が打つことが出来ないのはもちろん、本塁への送球、および仮にそれが悪送球になったとしても、それらボールデッド後のプレイはすべて無効となる。(6.02 (a)(1))

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