138:ワンアウト走者二塁。打者は三遊間にゴロを打った。三塁手、遊撃手ともに打球を追った。打球は三塁手がはじいて遊撃手の方に転がった。遊撃手が守備しようとしたが、三塁に向かっていた走者に打球が触れてしまい、守備することができなかった。どう措置するか?

措置:二塁走者はアウトにはならす、ボールインプレイである(故意ではない場合)。もし走者に触れなかったら遊撃手は守備ができたであろうが、打球は最初の野手に触れて進路が変わったので、走者には責めがない。

打球がいずれかの内野手(投手を含む)に触れた(あるいは触れて進路が変わった)後に、その打球が偶然走者に触れた場合、たとえ他の内野手に守備の機会があっても、ボールインプレイである。(5.06 (c)(6)、5.09(b)⑺、6.01 (a)(11))

この理由は、走者は走塁中に進路が変わった打球を避けることは求められていないので、その打球に触れたことでアウトにすべきではないからである。もちろん、内野手に触れて進路が変わった後でも、走者が故意に打球の進路を変えたり、避けられたにも拘らず打球に触れた場合、走者は故意の妨害とみなされる。打球が内野手によって進路が変わったことで走者が故意に妨害しても良いと言うことにはならない。(6.01 (a)(11))

Category: 07走者の守備妨害