15:守備妨害(一塁走者が二塁手の守備を妨害)
1、状況:
二死走者一塁、打者が二塁ベース右横にゴロを放った。二塁手はゴロを捕球するため前進してきたが、一塁から二塁へ向かっていた一塁走者と接触しそうになりながらも捕球したがどこにも送球することができなかった。結果的に一塁走者、打者走者とも生きた。守備側からインターフェアー(守備妨害)ではないかと抗議があった。
2、ポイント:
打球を処理しようとしている野手の妨げになったかの判断をする。審判員が認めれば、故意であったか故意でなかったかの区別はなくアウトである。
3、ジェスチャー:
① 一塁走者が二塁手の守備を妨害 → 二塁塁審は前方に進み出て大きく『タイム』を宣告し、他の審判員も『タイム』を同調する。
② 二塁塁審は一塁走者を右手で指さし『インターフェアランス』 “That’s interference !” 続いて、『一塁走者、アウト』 “First-Runner is out !”を宣告する。
3OUTで攻守交代になります。
0OUTまたは1OUTの場合は
③ 次に、打者走者を右手で指さして『バッター、1塁へ』 “ You, first base !”と指示する。
4、適用規則: 走者アウト【5.09b3】打者または走者の妨害【6.01a10】
走者が、送球を故意に妨げた場合、または打球を処理しようとしている野手の妨げになった場合。
ペナルティ 走者はアウトとなり、ボールデッドとなる。〔6.Ola妨害に対するペナルティ〕参照。
【注1】〝野手が打球を処理する〟とは、野手が打球に対して守備しはじめてから打球をつかんで送球し終わるまでの行為をいう。したがって、走者が、前記のどの守備行為でも妨害すれば、打球を処理しようとしている野手を妨げたことになる。
打球(フェアボールとファウルボールとの区別なく)を処理しようとしている野手の妨げになったと審判員によって認められた走者は、それが故意であったか故意でなかったかの区別なく、アウトになる。
5、場内または伝令への説明
一塁走者が二塁手の守備を妨げたため一塁走者をアウトとします。スリーアウト、攻守交替で試合を継続します。