500-44試合の進行:狭い運動場などでグラウンドルールを決める場合、”エンタイトル・ ワンベース”という決め方があるが、これはどういうことか。

措置:普通正規の球場で適用されているグラウンドルールは ”エンタイトル・ツーベース”である。これはボールインプレイ中に野手の送球がボールデッドになる個所に入った場合、「打球処理直後の内野手の最初の悪送球」「その他の送球」の区分によって走者(打者走者を含む)に2個の塁を与えることである。
 狭い運動場等では、このような悪送球がなされた場合、走者(打者走者を含む)に2個の塁を与えることは守備側に極めて不利になるので、1個の塁しか与えないという規定である。この場合、野手が送球に触れたかどうかには関係なく適用されるものである。
 したがってこのような特別ルールは、試合前に大会主催者、審判員、チームの代表者によって決めておくのが’よい。(5.06b⑷(G)関連)

(例1)内野ゴロを打った打者走者をアウトにしようとした内野手が一塁に悪送球し、スタンドまたはベンチに入った場合、打者には一塁を与えるに過ぎない。
(例2)一塁走者に対するけん制球が同様の個所に入った場合、投手板上からの送球も、投手板をはずした場合も同じく二塁に進める。
(例3)ニ・三塁間でランダウンプレイ中、野手の送球が前記の個所に入った場合も三塁に留める。ただし、送球が野手の手を離れたとき走者がすでに三塁に達していたら本塁を与える。
(例4)外野に長打した打者走者が二塁を回ったとき、外野手がアウトにしようとした送球(中継した場合はその野手の送球)が前記の個所に入った場合三塁を与える。

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