61:走者一塁で、打者が一塁手の後方に小フライを上げた。一塁走者は捕られるものと思い、一塁ベースについていた。ところが二塁手は落球し、すぐボールを拾って一塁に送球した。一塁ベースには一塁走者がついていたが、打者走者は一塁に達していなかった。守備側の行動で走者の処置がどう変わるか。

状況:走者一塁で、打者が一塁手の後方に小フライを上げた。一塁走者は捕られるものと思い、一塁ベースについていた。ところが二塁手は落球し、すぐボールを拾って一塁に送球した。一塁ベースには一塁走者がついていたが、打者走者は一塁に達していなかった。野手がどう行動するかで走者に対する処置が変わってくる。つまり、一塁手が先にベースを踏んでから一塁走者にタッグしたときは、打者走者が一塁でアウトになるだけで、一塁走者は、先に打者走者がアウトになっているので(フォースアウトの状態は消える)次塁に進む必要はなくなり、そのまま一塁に残ることができる。

しかし、一塁手が先に一塁走者(ベースを踏んでいると否とを問わず)にタッグしてから、打者走者が一塁に到達する前に一塁ベースを踏めば、二人ともアウトになる。規則5.09(b)(6)

フォースの状態で進塁を余儀なくされた走者が元の塁に触れたままの場合は、その塁の占有権は後位の走者(本例題の場合は打者走者)にある。

規則5.09(b)(6) 打者が走者となったために、進塁の義務が生じた走者が次の塁に触れる前に、野手がその走者またはその塁に触球した場合。(このアウトはフォースアウトである)ただし、後位の走者がフォースプレイで先にアウトになれば、フォースの状態ではなくなり、前位の走者には進塁の義務がなくなるから、身体に触球されなければアウトにはならない。

Category: 23走者アウト(同一塁上に二人の走者)