81:走者が二塁と三塁にいて打者が左翼深くにフライを打ち上げた。三塁走者は捕球後やすやすと得点して、二塁走者も三塁に進んだ。ところが一度得点した三塁走者は、三塁を早く離れすぎたと思い込んで三塁に駆け戻った。三塁手はボールを要求して、三塁上に立っている走者二人に触球した。正しい裁定はどうか?

措置:もし、得点した走者の離塁が早かったならば審判員は後位の走者(二塁走者)のアウトを宣告すべきである。なぜなら、三塁の占有権はもともと占有していた走者(三塁走者)にあるからである。しかし、もし三塁走者が捕球後リタッチしていたならば、審判員は前位の走者(三塁走者)にただ塁からはなれるように命令すべきである。なぜなら、彼は正規に得点しているからである。(5.08 (a)[原注]、 5.06 (a)(2))

規則5.08 (a)に次のような[原注]がある。

「たとえば、三塁走者が、飛球が捕えられてから、離塁して本塁を踏んだ後、離塁が早かったと誤信して、三塁に帰ろうとした場合のように、走者が正規の走塁を行なって本塁に触れたならば、その走者のそれ以後の行為によって、その得点は無効とはならない。」

この[原注]から最終塁は他の塁とは違うということがわかる。

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