過去、石川県で発生した事例を紹介します。審判員の皆さんはどう措置するか⁉ PDF一覧版
以下は公認野球規則、審判マニュアル、高校生のための野球規則のABC、競技者必携、その他文献の事例集をまとめたものです。2024年公認野球規則に適合しているかの検証は現在進行中です。
1、措置要約:2009年から規則6.01(g)[注3]が、「本条は、正規の投球、不正規の投球を問わず適用される」と改正になったことから、打者は打撃妨害で一塁へ、二塁走者、三塁走者ともボークで1個進塁し、得点1、走者ー・三塁で試合再開となる。 2、審判員アクション 3、適用規則 ④6.01g(スクイズプレイまたは本盗の妨害)【注1】【注2】【注3】 4、場内アナウンスまたは説明 よくあるボークの例 1、措置要約:一塁走者、三塁走者ともボークで1個進塁し、打者には打撃妨害で一塁が与えられる。得点1、走者ー・ニ塁で試合再開。(6.01 (g)) 2、審判員アクション 3、適用規則 ④6.01g(スクイズプレイまたは本盗の妨害)【注1】【注2】【注3】 4、場内アナウンスまたは説明 よくあるボークの例 1、措置要約:ボークにより三塁走者の得点を認め、打者には打撃妨害で一塁が与えられる。(6.01 (g)) 得点1、走者一塁で試合を再開する。 2、審判員アクション 3、適用規則 ④6.01g(スクイズプレイまたは本盗の妨害)【注1】【注2】【注3】 4、場内アナウンスまたは説明 よくあるボークの例 1、措置要約:打者は一塁に進んだが、走者が1個進んでいないので、ボークが適用され、走者三塁、打者カウント1B-1Sで打ち直しで試合再開となる。(6.02 (a)ペナルティ前段) 2、審判員アクション ※打者が安打、失策、四死球、その他で1塁に達し、かつ、他のすべての走者が少なくとも1個の塁を進んだときは、プレイをボークと関係なく進めます。このため、球審は、たとえボークを宣告しても、フォアボール目のボールの投球(走者が1塁、1塁・2塁、満塁または暴投のとき)には『ボール』をコールし、また、スリーストライク目の暴投など(振り逃げのケース)には『ストライク』をコールします。 3、適用規則 6.02aペナルティ前段 6.02aボーク ペナルティ前段 ただし、ボークにもかかわらず、打者が安打、失策、四球、死球、その他で一塁に達し、かつ、他のすべての走者が少なくとも1個の塁を進んだときには、このペナルティの前段を適用しないで、プレイはボークと関係なく続けられる。 もし打者走者および他のすべての走者が進塁できなかった場合は、ボークが適用され、ボークの投球はノーカウントで打者打ち直しとなり、走者はボークで1個の塁を進む(審判マニュアル 17ボークの罰則より) 4、場内アナウンスまたは説明 1、措置要約:二塁走者は三塁へ(記録は盗塁)、打者には打撃妨害で一塁が与えられ、走者ー・三塁で試合再開。盗塁の企てがあれば、規則5.06 (b) (3) (D)同様、その走者に盗塁を与えるとの解釈をとる。 2、審判アクション 3、適用規則 ※よくあるボークの例 ※ボークと打撃妨害 1、措置要約:ボークにより二塁走者は三塁へ。走者三塁、打者は打ち直しで試合再開(6.02(a)ペナルティ前段) 2、審判員アクション 3、適用規則 6.02(a)ボーク ペナルティ前段 ただし、ボークにもかかわらず、打者が安打、失策、四球、死球、その他で一塁に達し、かつ、他のすべての走者が少なくとも1個の塁を進んだときには、このペナルティの前段を適用しないで、プレイはボークと関係なく続けられる。 もし打者走者および他のすべての走者が進塁できなかった場合は、ボークが適用され、ボ ※ボーク 2020 年度の規則改正 4、場内アナウンスまたは説明 【よくあるボークの例】 【20.ボークと打撃妨害】 1、措置要約:打撃妨害で打者は一塁が与えられ、各走者は押し出されて1個進塁する(6.02 (a)ペナルティ後段)。 2、審判員アクション 3、適用規則 6.02 (a)ボーク ペナルティ後段) ただし、ボークにもかかわらず、打者が安打、失策、四球、死球、その他で一塁に達し、かつ、他のすべての走者が少なくとも1個の塁を進んだときには、このペナルティの前段を適用しないで、プレイはボークと関係なく続けられる。 その他 規則書には、あちこちに「その他」が出てくる。たとえば、この「その他」には打撃妨害は含むのかとか、含まないのかとかいった議論が長年規則委員会でなされてきた。しかし、現在は「その他」は何でもよいとの考え方をとっている。 それには暴投または捕逸+三振振り逃げ、暴投または捕逸+三振振り逃げ+捕手の悪送球も含まれる。 ※ボーク後の”タイム”(ボークのあと、どこでプレイを止めるか) 4、場内アナウンスまたは説明 【よくあるボークの例】 【ボークと打撃妨害】 1、措置要約:③が正しい処置である。 塁への牽制がボークとなって、それが悪送球となった場合、走者は自分のリスクでボークで与えられた塁以上に進むことができる(6.02(a)[規則説明1])。 この場合、通常どおりの方法でボークをコールするが、審判員は、すべてのプレイが止まる(走者が進塁をストツブし、かつ野手が内野でボールを保持した状態)まで“タイム”をかけてはいけない。 2、審判員アクション ①当該審判員は、投手を右手で指さして『ザッツ・ボーク』 “That’s a balk !” を宣告する。 3、適用規則 ボーク(6.02(a)[規則説明1]) 作成中 措置:得点は認められない。なぜなら投球が打者の身体に当たった時点でボールデッドとなり、ワンアウト走者満塁で試合再開となる。打者は一塁へ、一塁走者、二塁走者とも押し出されて1個進むので、6.02 (a)ペナルティにより、プレイはボークと関係なく続けられる。また、死球以外で、たとえば四球目の投球がワイルドピッチになって上記のように転々とした場合もプレイはボークと関係なく続けられ、一塁走者の三塁、二塁走者の得点は認められることになる。 このように四球と死球の場合とで対応が変わってくる場合があるので、従来の「四死球」という表記を、四球と死球にできるだけ分けて表示することとした。 措置:投手は投球動作を起こしながら、それを中断した場合、たとえ投手が軸足を投手板から前方または後方にはずしても、投球を中断した時点で即ボークとなり、ボールデッドとなって、以後のプレイはすべて無効にする。したがって、例題のケースは、ボークで三塁走者は本塁が与えられる。投球動作を中断した時点で即ボークでボールデッドになっているので、打者が打つことが出来ないのはもちろん、本塁への送球、および仮にそれが悪送球になったとしても、それらボールデッド後のプレイはすべて無効となる。(6.02 (a)(1)) 措置:ボークである。しかし一塁走者が二塁に盗塁しようとしたのを防ぐ目的で、第1動作で二塁の方向に正しく自由な足を踏み出せば、ボークにならない。なお投手が投手板を正規に外せば、ステップをしないで送球してもかまわない。6.02a(4)【原注】問 【原注】投手が走者のいない塁へ送球したり、送球するまねをした場合、審判員は、それが必要なプレイかどうかを、走者がその塁に進もうとしたか、あるいはその意図が見られたかで判断する。 措置:たとえ顔の前で両手を接触させても、そのままの連続したモーションで、胸の前に下ろして静止すれば、ボークにはならない。しかし、いったん顔の前で停止すれば、そこでボールを保持したことになるから、その姿勢から両手を下に下ろせばボークとなる。5.07a(2)問 1、状況: 一死走者1塁、左投手がステップせずに1塁へ送球した。一塁手は送球を捕球、走者は追い出されたので、そのまま2塁へ走った。一塁手の2塁への送球がワンバウンドし外野方向に逸れたのを見て走者は3塁を狙った。3塁塁審は2塁塁審がシグナルしたボークのジェスチャーが確認できていなかったので、三塁での触球プレイでアウトを宣告した。 2、心得: 投手が走者を意図的にだまそうとする行為を防がなければなりません。もし、投手に意図を感じたら、厳重に規則を適用しなければなりません。ボークを宣告した後、どこでプレイを止めるかを確認しなければなりません。(一塁手が送球を捕球したときにボールデッドになる) 3、ジェスチャー: ① 当該審判員は、投手を右手で指さして『ザッツ・ボーク』 “That’s a balk !” を宣告する。 4、適用規則:ボーク【5.02a、5.06c3、6.01g、6.02a、定義3、定義38】 ペナルティ 各規定によってボークが宣告されたときは、ボールデッドとなり、各走者は、アウトにされるおそれなく、1個の塁が与えられる。 【6.02a原注】ボークルールの目的は、投手が走者を意図的に騙そうとするのを防ぐためであることを、審判員は心に銘記しなくてはならない。もし、審判員の判断で投手の〝意図〟に疑いを抱いたら、審判員は厳重に規則を適用すべきである。 5、場内または伝令への説明 投手の一塁牽制に対し二塁審判が“ボーク”を宣告しましたので、一塁手が投手の送球を捕球した時点でボールデットとなります。一塁走者には一個の塁が与えられますので一死走者2塁で再開いたします。 1、状況: 一死走者1塁、左投手がステップせずに1塁へ送球した。(球審がボークを宣告)送球がワンバウンドでファールエリアを転々とし、一塁走者はそのまま3塁へ走り間一髪セーフとなった。 2、ポイント: 投手が走者を意図的にだまそうとする行為を防がなければなりません。もし、投手に意図を感じたら、厳重に規則を適用しなければなりません。ボークを宣告した後、どこでプレイを止めるかを確認しなければなりません。(プレイが一段落するのを待ちアドバンテージを適用する) 3、ジェスチャー: ① 当該審判員は、投手を右手で指さして『ザッツ・ボーク』 “That’s a balk !” を宣告する。 ② 悪送球を確認して、プレイが一段落(ボールが内野手に戻り、走者が進塁を止めた状態)するのを待つ。 ③ 一塁走者が二塁へ進塁した場合:そのままプレイを進める。(インプレイ) A)3塁(もしくは本塁)でのプレイ(アウト、セーフ)は認められる。 一塁走者が一塁に留まっていた場合(ボールデッド): A)当該審判は『タイム』を宣告する。他の審判員も『タイム』を同調する。 B)1塁走者を右手で指さして『1塁走者、2塁へ』 “ You, second base !”と指示する。 ④ 一死走者2塁で試合を再開する。 4、適用規則:ボーク【5.02a、5.06c3、6.01g、6.02a、定義3、定義38】 ペナルティ 各規定によってボークが宣告されたときは、ボールデッドとなり、各走者は、アウトにされるおそれなく、1個の塁が与えられる。 ただし、ボークにもかかわらず、打者が安打、失策、四球、死球、その他で一塁に達し、かつ、他のすべての走者が少なくとも1個の塁を進んだときには、このペナルティの前段を適用しないで、プレイはボークと関係なく続けられる。 【規則説明1】投手がボークをして、しかも塁または本塁に悪送球(投球を含む)した場合、塁上の走者はボークによって与えられる塁よりもさらに余分の塁ヘアウトを賭して進塁してもよい。 5、場内または伝令への説明 投手の一塁牽制に対し球審が“ボーク”を宣告しました。ボークによって与えられる塁を越えて余分に進もうとしたときには、ボークと関係なくプレイは続けられます。 1、状況: 一死走者1塁、カウント0B-1S、左投手がセットポジションで静止せずに投球し捕手は捕球した。一塁走者は盗塁して二塁でアウトになった。一塁審判はボークのシグナルを出していた。 2、ポイント: 投手が走者を意図的にだまそうとする行為を防がなければなりません。もし、投手に意図を感じたら、厳重に規則を適用しなければなりません。ボークを宣告した後、どこでプレイを止めるかを確認しなければなりません。(捕手が投球を捕球したときにボールデッドになる) 3、ジェスチャー: ① 当該審判員は、投手を右手で指さして『ザッツ・ボーク』 “That’s a balk !” を宣告する。 4、適用規則:ボーク【5.02a、5.06c3、6.01g、6.02a、定義3、定義38】 ペナルティ 各規定によってボークが宣告されたときは、ボールデッドとなり、各走者は、アウトにされるおそれなく、1個の塁が与えられる。 5、場内または伝令への説明 投手の投球に対し一塁審判が“ボーク”を宣告しましたので、ボールデットとなり一塁走者には一個の塁が与えられます。投球はカウントしませんので、0B-1S、一死走者2塁で再開いたします。 1、状況: 一死走者1塁、カウント3B-1S、左投手がセットポジションで静止せずに投球し捕手は捕球した。投球判定は『ボール』(四球)。一塁審判はボークのシグナルを出していた。 2、ポイント: 投手が走者を意図的にだまそうとする行為を防がなければなりません。もし、投手に意図を感じたら、厳重に規則を適用しなければなりません。ボークを宣告した後、どこでプレイを止めるか継続させるかを判断しなければなりません。 3、ジェスチャー: ① 当該審判員は、投手を右手で指さして『ザッツ・ボーク』 “That’s a balk !” を宣告する。 ② 球審は投球判定『ボール』を宣告し、四球で打者走者を一塁に進める。 走者が一塁、一塁二塁、満塁のとき(フォースの状態)、ボークの投球が四球(死球)にあたった場合、ボークと関係なくプレイを進める。 ③ 一死走者1塁2塁で試合を継続する。 4、適用規則:ボーク【5.02a、5.06c3、6.01g、6.02a、定義3、定義38】 ペナルティ 各規定によってボークが宣告されたときは、ボールデッドとなり、各走者は、アウトにされるおそれなく、1個の塁が与えられる。 ただし、ボークにもかかわらず、打者が安打、失策、四球、死球、その他で一塁に達し、かつ、他のすべての走者が少なくとも1個の塁を進んだときには、このペナルティの前段を適用しないで、プレイはボークと関係なく続けられる。 【6.02a原注】ボークルールの目的は、投手が走者を意図的に騙そうとするのを防ぐためであることを、審判員は心に銘記しなくてはならない。もし、審判員の判断で投手の〝意図〟に疑いを抱いたら、審判員は厳重に規則を適用すべきである。 5、場内または伝令への説明 投手の投球に対し一塁審判が“ボーク”を宣告しましたが、打者および走者が一個の塁を進んだので、そのままプレイを継続します。 タイトル:よくあるボークの例 ① 投球に関連する動作を起こしながら、投球を中断する。 捕手のサインを見ながらストレッチを開始したが、途中でやめる。 軸足の膝を折った後に、反動をつけて塁へ送球する。 けん制しようとする塁と反対方向に肩を動かし、投球動作に入ったように見せかけて塁へ送球する。 自由な足をゆっくり上げながら一瞬止めた後に、投球または塁へ送球する。 自由な足を振って投手板の後縁線を越えた後に、1塁または3塁へ送球する。 ② 塁に送球する前に、足を直接その方向に踏み出さない。 自由な足を本塁方向に踏み出して、塁へ送球する。 自由な足を上げたが、そのままもとの位置に下ろして塁へ送球する。 自由な足のつま先は塁に向いているが、かかとはほとんど地面から離れず足を回転させて、塁へ送球する。 ③ セットポジションから完全に動作を静止しないで投球する。 両手を顔の前で接触させながらベルトのあたりまで下したが、完全に動作を静止しないで投球する。
02ボーク (20)
①当該審判員は、投手を指さして(球審は発声のみ)『ザッツ・ボーク』“That’s a balk!”
②塁審が宣告した場合は、打者が打つかもしれないので、ハンズ・オン・ニーズ・セットポジションにもどる
③捕手がホームベース上に出て(打撃妨害)キャッチ → ボークを宣告した審判員は、前方に進み出て大きく『タイム』、他の審判員も『タイム』
④ボークを宣告した審判員は、投手を指さして『ザッツ・ボーク』“That’s a balk!” 、球審は捕手を指さして『インターフェアランス』“That’s interference!”
⑤次に、3塁走者を指さして『3塁走者、本塁へ』“You, score!”と指示
⑥次に、2塁走者を指さして『2塁走者、3塁へ』“You, third base!”と指示
⑦次に、打者走者を指さして『バッター、1塁へ』“You, first base!”と指示
2020 年度の規則改正において、5.07(a)(1)①、5.07(a)(2)②、5.07(a)(2)
【注 2】、6.02(a)(1)が改正されました。
①5.07(a)(1)①および 5.07(a)(2)②
打者への投球動作を起こしたならば、中断したり、変更したりしないで、その投球を完了しなければならない。
②5.07(a)(2)【注 2】
(1)(2)項でいう〝中断〟とは、投手が投球動作を起こしてから途中でやめてしまったり、投球動作中に一時停止したりすることであり、〝変更〟とは、ワインドアップポジションからセットポジション(または、その逆)に移行したり、投球動作から塁への送球(けん制)動作に変更することである。
③6.02(a)(1)
投手板に触れている投手が、5.07(a)(1)および(2)項に定める投球動作に違反した場合。
※この改正により、走者が塁にいるときに、投手が投球するときに自由な足を上げてから一時的に止めたり、自由な足を上げるとき意図的に段階をつけたりした場合(いわゆる「2段モーション」)、次のような取り扱いとなりました。
・自由な足を上げてから一時的に止めた:ボーク
・自由な足を上下させてから投球した:ペナルティなし
・自由な足を上下させてからけん制動作に移行した:ボーク
【注1】捕手がボールを持たないで本塁の上またはその前方に出るか、あるいは打者または打者のバットに触れた場合は、すべて捕手のインターフェアとなる。
【注2】すべての走者は、盗塁行為の有無に関係なく、ボークによって1個の塁が与えられる。
【注3】本項は、投手の投球が正規、不正規にかかわらず適用される。
⑤6.02aボーク
(1) 投手板に触れている投手が、5.07(a)(1)および(2)項に定める投球動作に違反した場合。
ペナルティ (a)項各規定によってボークが宣告されたときは、ボールデッドとなり、各走者は、アウトにされるおそれなく、1個の塁が与えられる。
投手のボークにより3塁走者を本塁へ、二塁走者を三塁へ、捕手のインターフェアにより打者を一塁へ、得点1、走者1塁・3塁で試合を再開します。
◎ ボークは、塁上に走者がいるときの、投手の反則行為のことです。
◎ ボークルールの目的は、投手が走者を意図的にだまそうとするのを防ぐことです。審判員は、投手の“意図”に疑いを抱いたら、厳重に規則を適用しなければなりません。
◎ よくあるボークの例
① 投球動作を起こしながら、投球を中断または変更する。
⚫ 捕手のサインを見ながらストレッチを開始したが、途中でやめる。
(準備動作の中断)
⚫ 軸足の膝を折った後に、反動をつけて塁へ送球する。
⚫ けん制しようとする塁と反対方向に肩を動かし、投球動作に入ったように見せ
かけて塁へ送球する。
⚫ 自由な足をゆっくり上げながら一瞬止めた後に、投球または塁へ送球する。
⚫ 自由な足を振って投手板の後縁線を越えた後に、1塁または3塁へ送球する。
② 塁に送球する前に、足を直接その方向に踏み出さない。
⚫ 自由な足を本塁方向に踏み出して、塁へ送球する。
⚫ 自由な足を上げたが、そのままもとの位置に下ろして塁へ送球する。
⚫ 自由な足のつま先は塁に向いているが、かかとはほとんど地面から離れず足を
回転させて、塁へ送球する。
③ セットポジションから完全に動作を静止しないで投球する。
⚫ 両手を顔の前で接触させながらベルトのあたりまで下したが、完全に動作を静
止しないで投球する
①当該審判員は、投手を指さして(球審は発声のみ)『ザッツ・ボーク』“That’s a balk!”
②塁審が宣告した場合は、打者が打つかもしれないので、ハンズ・オン・ニーズ・セットポジションにもどる
③捕手がホームベース上に出て(打撃妨害)キャッチ → ボークを宣告した審判員は、前方に進み出て大きく『タイム』、他の審判員も『タイム』
④ボークを宣告した審判員は、投手を指さして『ザッツ・ボーク』“That’s a balk!” 、球審は捕手を指さして『インターフェアランス』“That’s interference!”
⑤次に、3塁走者を指さして『3塁走者、本塁へ』“You, score!”と指示
⑥次に、2塁走者を指さして『2塁走者、3塁へ』“You, third base!”と指示
⑦次に、打者走者を指さして『バッター、1塁へ』“You, first base!”と指示
2020 年度の規則改正において、5.07(a)(1)①、5.07(a)(2)②、5.07(a)(2)
【注 2】、6.02(a)(1)が改正されました。
①5.07(a)(1)①および 5.07(a)(2)②
打者への投球動作を起こしたならば、中断したり、変更したりしないで、その投球を完了しなければならない。
②5.07(a)(2)【注 2】
(1)(2)項でいう〝中断〟とは、投手が投球動作を起こしてから途中でやめてしまったり、投球動作中に一時停止したりすることであり、〝変更〟とは、ワインドアップポジションからセットポジション(または、その逆)に移行したり、投球動作から塁への送球(けん制)動作に変更することである。
③6.02(a)(1)
投手板に触れている投手が、5.07(a)(1)および(2)項に定める投球動作に違反した場合。
※この改正により、走者が塁にいるときに、投手が投球するときに自由な足を上げてから一時的に止めたり、自由な足を上げるとき意図的に段階をつけたりした場合(いわゆる「2段モーション」)、次のような取り扱いとなりました。
・自由な足を上げてから一時的に止めた:ボーク
・自由な足を上下させてから投球した:ペナルティなし
・自由な足を上下させてからけん制動作に移行した:ボーク
【注1】捕手がボールを持たないで本塁の上またはその前方に出るか、あるいは打者または打者のバットに触れた場合は、すべて捕手のインターフェアとなる。
【注2】すべての走者は、盗塁行為の有無に関係なく、ボークによって1個の塁が与えられる。
【注3】本項は、投手の投球が正規、不正規にかかわらず適用される。
⑤6.02aボーク
(1) 投手板に触れている投手が、5.07(a)(1)および(2)項に定める投球動作に違反した場合。
ペナルティ (a)項各規定によってボークが宣告されたときは、ボールデッドとなり、各走者は、アウトにされるおそれなく、1個の塁が与えられる。
投手のボークにより3塁走者を本塁へ、一塁走者を二塁へ、捕手のインターフェアにより打者を一塁へ、得点1、走者1塁・2塁で試合を再開します。
◎ ボークは、塁上に走者がいるときの、投手の反則行為のことです。
◎ ボークルールの目的は、投手が走者を意図的にだまそうとするのを防ぐことです。審判員は、投手の“意図”に疑いを抱いたら、厳重に規則を適用しなければなりません。
◎ よくあるボークの例
① 投球動作を起こしながら、投球を中断または変更する。
⚫ 捕手のサインを見ながらストレッチを開始したが、途中でやめる。
(準備動作の中断)
⚫ 軸足の膝を折った後に、反動をつけて塁へ送球する。
⚫ けん制しようとする塁と反対方向に肩を動かし、投球動作に入ったように見せ
かけて塁へ送球する。
⚫ 自由な足をゆっくり上げながら一瞬止めた後に、投球または塁へ送球する。
⚫ 自由な足を振って投手板の後縁線を越えた後に、1塁または3塁へ送球する。
② 塁に送球する前に、足を直接その方向に踏み出さない。
⚫ 自由な足を本塁方向に踏み出して、塁へ送球する。
⚫ 自由な足を上げたが、そのままもとの位置に下ろして塁へ送球する。
⚫ 自由な足のつま先は塁に向いているが、かかとはほとんど地面から離れず足を
回転させて、塁へ送球する。
③ セットポジションから完全に動作を静止しないで投球する。
⚫ 両手を顔の前で接触させながらベルトのあたりまで下したが、完全に動作を静
止しないで投球する
①当該審判員は、投手を指さして(球審は発声のみ)『ザッツ・ボーク』“That’s a balk!”
②塁審が宣告した場合は、打者が打つかもしれないので、ハンズ・オン・ニーズ・セットポジションにもどる
③捕手がホームベース上に出て(打撃妨害)キャッチ → ボークを宣告した審判員は、前方に進み出て大きく『タイム』、他の審判員も『タイム』
④ボークを宣告した審判員は、投手を指さして『ザッツ・ボーク』“That’s a balk!” 、球審は捕手を指さして『インターフェアランス』“That’s interference!”
⑤次に、3塁走者を指さして『3塁走者、本塁へ』“You, score!”と指示
⑥次に、打者走者を指さして『バッター、1塁へ』“You, first base!”と指示
2020 年度の規則改正において、5.07(a)(1)①、5.07(a)(2)②、5.07(a)(2)
【注 2】、6.02(a)(1)が改正されました。
①5.07(a)(1)①および 5.07(a)(2)②
打者への投球動作を起こしたならば、中断したり、変更したりしないで、その投球を完了しなければならない。
②5.07(a)(2)【注 2】
(1)(2)項でいう〝中断〟とは、投手が投球動作を起こしてから途中でやめてしまったり、投球動作中に一時停止したりすることであり、〝変更〟とは、ワインドアップポジションからセットポジション(または、その逆)に移行したり、投球動作から塁への送球(けん制)動作に変更することである。
③6.02(a)(1)
投手板に触れている投手が、5.07(a)(1)および(2)項に定める投球動作に違反した場合。
※この改正により、走者が塁にいるときに、投手が投球するときに自由な足を上げてから一時的に止めたり、自由な足を上げるとき意図的に段階をつけたりした場合(いわゆる「2段モーション」)、次のような取り扱いとなりました。
・自由な足を上げてから一時的に止めた:ボーク
・自由な足を上下させてから投球した:ペナルティなし
・自由な足を上下させてからけん制動作に移行した:ボーク
【注1】捕手がボールを持たないで本塁の上またはその前方に出るか、あるいは打者または打者のバットに触れた場合は、すべて捕手のインターフェアとなる。
【注2】すべての走者は、盗塁行為の有無に関係なく、ボークによって1個の塁が与えられる。
【注3】本項は、投手の投球が正規、不正規にかかわらず適用される。
⑤6.02aボーク
(1) 投手板に触れている投手が、5.07(a)(1)および(2)項に定める投球動作に違反した場合。
ペナルティ (a)項各規定によってボークが宣告されたときは、ボールデッドとなり、各走者は、アウトにされるおそれなく、1個の塁が与えられる。
投手のボークにより3塁走者を本塁へ、捕手のインターフェアにより打者を一塁へ、得点1、走者1塁で試合を再開します。
◎ ボークは、塁上に走者がいるときの、投手の反則行為のことです。
◎ ボークルールの目的は、投手が走者を意図的にだまそうとするのを防ぐことです。審判員は、投手の“意図”に疑いを抱いたら、厳重に規則を適用しなければなりません。
◎ よくあるボークの例
① 投球動作を起こしながら、投球を中断または変更する。
⚫ 捕手のサインを見ながらストレッチを開始したが、途中でやめる。
(準備動作の中断)
⚫ 軸足の膝を折った後に、反動をつけて塁へ送球する。
⚫ けん制しようとする塁と反対方向に肩を動かし、投球動作に入ったように見せ
かけて塁へ送球する。
⚫ 自由な足をゆっくり上げながら一瞬止めた後に、投球または塁へ送球する。
⚫ 自由な足を振って投手板の後縁線を越えた後に、1塁または3塁へ送球する。
② 塁に送球する前に、足を直接その方向に踏み出さない。
⚫ 自由な足を本塁方向に踏み出して、塁へ送球する。
⚫ 自由な足を上げたが、そのままもとの位置に下ろして塁へ送球する。
⚫ 自由な足のつま先は塁に向いているが、かかとはほとんど地面から離れず足を
回転させて、塁へ送球する。
③ セットポジションから完全に動作を静止しないで投球する。
⚫ 両手を顔の前で接触させながらベルトのあたりまで下したが、完全に動作を静
止しないで投球する
①当該審判員は、投手を指さして(球審は発声のみ)『ザッツ・ボーク』“That’s a balk!”
②塁審が宣告した場合は、打者が打つかもしれないので、ハンズ・オン・ニーズ・セットポジションにもどる
③打者がエラーで1塁に生きる、二塁走者は二塁を確認 → ボークを宣告した審判員は、前方に進み出て大きく『タイム』
④他の審判員も『タイム』
⑤ボークを宣告した審判員は、投手を指さして『ザッツ・ボーク』“That’s a balk!”
⑥次に、2塁走者を指さして『2塁走者、3塁へ』“You, third base!”と指示
⑦次に、一塁塁上にいる打者走者を指さして『バッター、打ち直し』“You, back at bat!”と指示
⑧塁審が宣告した場合は、球審に向かって『ボールカウント1B-1S』(今の投球はボークのためカウントしないことを伝える)
⑨球審は、公式記録員に向かって、頭上でジェスチャーをしながら『ボールカウント1B-1S』
◎ 2020 年度の規則改正
①2020 年度の規則改正において、5.07(a)(1)①、5.07(a)(2)②、5.07(a)(2)
【注 2】、6.02(a)(1)が改正されました。
②5.07(a)(1)①および 5.07(a)(2)②
打者への投球動作を起こしたならば、中断したり、変更したりしないで、その投球を完了しなければならない。
③5.07(a)(2)【注 2】
(1)(2)項でいう〝中断〟とは、投手が投球動作を起こしてから途中でやめてしまったり、投球動作中に一時停止したりすることであり、〝変更〟とは、ワインドアップポジションからセットポジション(または、その逆)に移行したり、投球動作から塁への送球(けん制)動作に変更することである。
④6.02(a)(1)
投手板に触れている投手が、5.07(a)(1)および(2)項に定める投球動作に違反した場合。
※この改正により、走者が塁にいるときに、投手が投球するときに自由な足を上げてから一時的に止めたり、自由な足を上げるとき意図的に段階をつけたりした場合(いわゆる「2段モーション」)、次のような取り扱いとなりました。
・自由な足を上げてから一時的に止めた:ボーク
・自由な足を上下させてから投球した:ペナルティなし
・自由な足を上下させてからけん制動作に移行した:ボーク
ペナルティ (a)項各規定によってボークが宣告されたときは、ボールデッドとなり、各走者は、アウトにされるおそれなく、1個の塁が与えられる。
二塁走者が進塁できませんでしたのでボークを適用し三塁へ、ボークの投球はノーカウントで打者打ち直しとなります。走者三塁、打者カウント1B-1Sで試合を再開します。
①当該審判員は、投手を指さして(球審は発声のみ)『ザッツ・ボーク』“That’s a balk!”
②塁審が宣告した場合は、打者が打つかもしれないので、ハンズ・オン・ニーズ・セットポジションにもどる
③捕手が打者を妨害 → 球審は、捕手を右手で指さして「インターフェアランス」
“That’s a interference!”
④打者が1塁でアウト、二塁走者の三塁盗塁を確認 → 球審は、前方に進み出て大きく『タイム』
⑤他の審判員も『タイム』
⑥球審は、捕手を右手で指さして「インターフェアランス」“That’s a interference!”
⑦打者走者を指さして『バッター、1塁へ』“You, first base!”と指示
⑧次に、公式記録員に向かって左手の甲を右手でたたき、打撃妨害があったことを切らせる。
①盗塁した二塁走者 5.06b(3)(D)準用(走者の進塁)
(3)次の場合、打者を除く各走者は、アウトにされるおそれなく1個の塁が与えられる。
(D)走者が盗塁を企てたとき、打者が捕手またはその他の野手に妨害(インターフェア)
された場合。
②打者への打撃妨害 6.01c(捕手の妨害)
捕手またはその他の野手が、打者を妨害(インターフェア)した場合、打者は走者とな
り、アウトにされるおそれなく、安全に一塁が与えられる。(ただし、打者が一塁に進ん
で、これに触れることを条件とする)
4、場内アナウンスまたは説明
捕手の打撃妨害により、盗塁行為のあった二塁走者を三塁へ、打者は一塁へ進み1アウト
一塁・三塁で試合を再開します。
◎ ボークは、塁上に走者がいるときの、投手の反則行為のことです。
◎ ボークルールの目的は、投手が走者を意図的にだまそうとするのを防ぐことです。審判員は、投手の“意図”に疑いを抱いたら、厳重に規則を適用しなければなりません。
◎ よくあるボークの例
① 投球動作を起こしながら、投球を中断または変更する。
⚫ 捕手のサインを見ながらストレッチを開始したが、途中でやめる。(準備動作の中断)
⚫ 軸足の膝を折った後に、反動をつけて塁へ送球する。
⚫ けん制しようとする塁と反対方向に肩を動かし、投球動作に入ったように見せかけて塁へ送球する。
⚫ 自由な足をゆっくり上げながら一瞬止めた後に、投球または塁へ送球する。
⚫ 自由な足を振って投手板の後縁線を越えた後に、1塁または3塁へ送球する。
② 塁に送球する前に、足を直接その方向に踏み出さない。
⚫ 自由な足を本塁方向に踏み出して、塁へ送球する。
⚫ 自由な足を上げたが、そのままもとの位置に下ろして塁へ送球する。
⚫ 自由な足のつま先は塁に向いているが、かかとはほとんど地面から離れず足を回転させて、塁へ送球する。
③ セットポジションから完全に動作を静止しないで投球する。
⚫ 両手を顔の前で接触させながらベルトのあたりまで下したが、完全に動作を静止しないで投球する
ボーク後の投球に捕手または野手による打撃妨害があつた場合を考えてみるが、まず次の点を頭にいれておくと理解がしやすい。
・打者は打撃妨害で一塁に行くケースと打ち直しのケースとがある。
・最低でも走者はボークで1個進塁できる。
・走者が、打者が一塁へ進んだことで押し出されるような場合は、そのままプレイは続く。
・走者に盗塁行為があったときは盗塁が認められる。
・打者が打撃妨害で一塁へ行けたとしても、走者が1個進んでいなかったような場合は、ボ
ークが適用され、打者は打ち直しとなる。(ただし、規則6.01(g)のケースを除く)
・時間的にもボークが先に発生しているので、打者、走者ともに1個進んでいないような場
合は、ボークの処置が優先される。
・打者も走者も各1個進塁したときは、そのままプレイは続く。
①当該審判員は、投手を指さして(球審は発声のみ)『ザッツ・ボーク』“That’s a balk!”
②塁審が宣告した場合は、打者が打つかもしれないので、ハンズ・オン・ニーズ・セットポ
ジションにもどる
③捕手が打者を妨害 → 球審は、捕手を右手で指さして「インターフェアランス」
”That’s interference!”
④1塁でアウト → ボークを宣告した審判員は、前方に進み出て大きく『タイム』
⑤他の審判員も『タイム』
⑥ボークを宣告した審判員は、投手を指さして『ザッツ・ボーク』“That’s a balk!”
⑦球審は二塁走者に盗塁行為がなかったことを確認
⑧次に、2塁走者を指さして『2塁走者、3塁へ』“You, third base!”と指示
⑨次に、打者走者を指さして『バッター、打ち直し』“You, back at bat!”と指示
⑩塁審が宣告した場合は、球審に向かって『ボールカウント1B-1S』
(今の投球はボークのためカウントしないことを伝える)
⑪球審は、公式記録員に向かって、頭上でジェスチャーをしながら『ボールカウント1B-
1S』
ペナルティ (a)項各規定によってボークが宣告されたときは、ボールデッドとなり、各走者は、アウトにされるおそれなく、1個の塁が与えられる。
ークの投球はノーカウントで打者打ち直しとなり、走者はボークで1個の塁を進む
(審判マニュアル 投手の規則 17ボークの罰則より)
◎2020 年度の規則改正において、5.07(a)(1)①、5.07(a)(2)②、5.07(a)(2)【注 2】、6.02(a)(1)が改正されました。
・5.07(a)(1)①および 5.07(a)(2)②
打者への投球動作を起こしたならば、中断したり、変更したりしないで、その投球を完了しなければならない。
・5.07(a)(2)【注 2】
(1)(2)項でいう〝中断〟とは、投手が投球動作を起こしてから途中でやめてしまったり、投球動作中に一時停止したりすることであり、〝変更〟とは、ワインドアップポジションからセットポジション(または、その逆)に移行したり、投球動作から塁への送球(けん制)動作に変更することである。
・6.02(a)(1)
投手板に触れている投手が、5.07(a)(1)および(2)項に定める投球動作に違反した場合。
◎この改正により、走者が塁にいるときに、投手が投球するときに自由な足を上げてから一時的に止めたり、自由な足を上げるとき意図的に段階をつけたりした場合(いわゆる「2段モーション」)、次のような取り扱いとなりました。
・自由な足を上げてから一時的に止めた:ボーク
・自由な足を上下させてから投球した:ペナルティなし
・自由な足を上下させてからけん制動作に移行した:ボーク
ボークの規則を適用して二塁走者は三塁へ、ボークの投球はノーカウウトとなり打者打ち直しとなります。走者三塁、打者のカウント1B-1Sで試合を再開します。
◎ ボークは、塁上に走者がいるときの、投手の反則行為のことです。
◎ ボークルールの目的は、投手が走者を意図的にだまそうとするのを防ぐことです。審判員は、投手の“意図”に疑いを抱いたら、厳重に規則を適用しなければなりません。
◎ よくあるボークの例
① 投球動作を起こしながら、投球を中断または変更する。
⚫ 捕手のサインを見ながらストレッチを開始したが、途中でやめる。(準備動作の中断)
⚫ 軸足の膝を折った後に、反動をつけて塁へ送球する。
⚫ けん制しようとする塁と反対方向に肩を動かし、投球動作に入ったように見せかけて塁
へ送球する。
⚫ 自由な足をゆっくり上げながら一瞬止めた後に、投球または塁へ送球する。
⚫ 自由な足を振って投手板の後縁線を越えた後に、1塁または3塁へ送球する。
② 塁に送球する前に、足を直接その方向に踏み出さない。
⚫ 自由な足を本塁方向に踏み出して、塁へ送球する。
⚫ 自由な足を上げたが、そのままもとの位置に下ろして塁へ送球する。
⚫ 自由な足のつま先は塁に向いているが、かかとはほとんど地面から離れず足を回転させ
て、塁へ送球する。
③ セットポジションから完全に動作を静止しないで投球する。
⚫ 両手を顔の前で接触させながらベルトのあたりまで下したが、完全に動作を静止しない
で投球する
ボーク後の投球に捕手または野手による打撃妨害があつた場合を考えてみるが、まず次の点を頭にいれておくと理解がしやすい。
・打者は打撃妨害で一塁に行くケースと打ち直しのケースとがある。
・最低でも走者はボークで1個進塁できる。
・走者が、打者が一塁へ進んだことで押し出されるような場合は、そのままプレイは続く。
・走者に盗塁行為があったときは盗塁が認められる。
・打者が打撃妨害で一塁へ行けたとしても、走者が1個進んでいなかったような場合は、ボークが適用され、打者は打ち直しとなる。(ただし、規則6.01(g)のケースを除く)
・時間的にもボークが先に発生しているので、打者、走者ともに1個進んでいないような場合は、ボークの処置が優先される。
・打者も走者も各1個進塁したときは、そのままプレイは続く。
①当該審判員は、投手を指さして(球審は発声のみ)『ザッツ・ボーク』“That’s a balk!”
②塁審が宣告した場合は、打者が打つかもしれないので、ハンズ・オン・ニーズ・セットポ
ジションにもどる
③捕手が打者を妨害 → 球審は、捕手を右手で指さして『インターフェアランス』
”That’s interference!”
④二塁でアウト → 球審は、前方に進み出て大きく『タイム』
⑤他の審判員も『タイム』
⑥球審は、捕手を右手で指さして『インターフェアランス』”That’s interference!”
⑦球審は、二塁でアウトになった一塁走者を指さして『一塁走者、二塁へ』
”You, second base!”
⑧次に、打者走者を指さして『バッター、一塁へ』“You, first base!”と指示
⑨次に、公式記録員に向かって左手の甲を右手でたたき、打撃妨害があったことを知らせる
ペナルティ (a)項各規定によってボークが宣告されたときは、ボールデッドとなり、各走者は、アウトにされるおそれなく、1個の塁が与えられる。
打者とすべての走者がボーク後の投球で(たとえば実際の投球を打者が打った結果)1個の塁を進めば、ボークと関係なくプレイは続けられる。審判員はボークの後プレイが止まるまで“タイム”をかけてはいけない。問題はどの時点で“タイム”をかけるかである。次のケース
が、プレイが“止まった”と思われるときおよび“夕イム”をかけるときの参考となる。
(6.02 (a)ペナルティ)
(1)投手がボークをして、投げなかった。そのときは、“ザッツ・ア・ボーク” “夕イム”、そしてボークを適用する。
(2)ボークのボールが打たれた場合は、打者とすべての走者の進塁は明らかにないと思われるまでプレイは続けられる。その後、“タイム”がかけられ、ボークが適用となる。しかし、打者が一塁に達し、すべての走者が少なくとも1個の塁を進んだ場合は、プレイはボークと関係なく続けられる。
捕手の打撃妨害により打者を一塁へ、一塁走者を二塁へ、1アウト走者一塁・二塁で試合を再開します。
◎ ボークは、塁上に走者がいるときの、投手の反則行為のことです。
◎ ボークルールの目的は、投手が走者を意図的にだまそうとするのを防ぐことです。審判員は、投手の“意図”に疑いを抱いたら、厳重に規則を適用しなければなりません。
◎ よくあるボークの例
① 投球動作を起こしながら、投球を中断または変更する。
⚫ 捕手のサインを見ながらストレッチを開始したが、途中でやめる。(準備動作の中断)
⚫ 軸足の膝を折った後に、反動をつけて塁へ送球する。
⚫ けん制しようとする塁と反対方向に肩を動かし、投球動作に入ったように見せかけて塁
へ送球する。
⚫ 自由な足をゆっくり上げながら一瞬止めた後に、投球または塁へ送球する。
⚫ 自由な足を振って投手板の後縁線を越えた後に、1塁または3塁へ送球する。
② 塁に送球する前に、足を直接その方向に踏み出さない。
⚫ 自由な足を本塁方向に踏み出して、塁へ送球する。
⚫ 自由な足を上げたが、そのままもとの位置に下ろして塁へ送球する。
⚫ 自由な足のつま先は塁に向いているが、かかとはほとんど地面から離れず足を回転させ
て、塁へ送球する。
③ セットポジションから完全に動作を静止しないで投球する。
⚫ 両手を顔の前で接触させながらベルトのあたりまで下したが、完全に動作を静止しない
で投球する
ボーク後の投球に捕手または野手による打撃妨害があつた場合を考えてみるが、まず次の点を頭にいれておくと理解がしやすい。
・打者は打撃妨害で一塁に行くケースと打ち直しのケースとがある。
・最低でも走者はボークで1個進塁できる。
・走者が、打者が一塁へ進んだことで押し出されるような場合は、そのままプレイは続く。
・走者に盗塁行為があったときは盗塁が認められる。
・打者が打撃妨害で一塁へ行けたとしても、走者が1個進んでいなかったような場合は、ボ
ークが適用され、打者は打ち直しとなる。(ただし、規則6.01(g)のケースを除く)
・時間的にもボークが先に発生しているので、打者、走者ともに1個進んでいないような場合
は、ボークの処置が優先される。
・打者も走者も各1個進塁したときは、そのままプレイは続く。
②悪送球を確認して、プレイが一段落(ボールが内野手に戻り、走者が進塁を止めた状態)する
までランダウンプレイを見守る。
③二塁に到達する前に走者がアウトになったことを確認した。
④ボークを宣告した審判員は、前方に進み出て大きく『タイム』 を宣告する。他の審判員も『タ
イム』を同調する。
⑤当該審判員は、投手を右手で指さして『ザッツ・ボーク』 “That’s a balk !” を再度宣告す
る。
⑥アウトになった1塁走者を右手で指さして『1塁走者、2塁へ』 “ You, second base !”と
指示する。
⑦ 一死走者2塁で試合を再開する。
② 1塁手がキャッチ → ボークを宣告した審判員は、前方に進み出て大きく『タイム』 を宣告する。他の審判員も『タイム』を同調する。
③ 当該審判員は、投手を右手で指さして『ザッツ・ボーク』 “That’s a balk !” を再度宣告する。
④ 1塁走者を右手で指さして『1塁走者、2塁へ』 “ You, second base !”と指示する。
⑤ 一死走者2塁で試合を再開する。
ただし、ボークにもかかわらず、打者が安打、失策、四球、死球、その他で一塁に達し、かつ、他のすべての走者が少なくとも1個の塁を進んだときには、このペナルティの前段を適用しないで、プレイはボークと関係なく続けられる。
② 捕手がキャッチ → ボークを宣告した審判員は、前方に進み出て大きく『タイム』 を宣告する。他の審判員も『タイム』を同調する。
③ 当該審判員は、投手を右手で指さして『ザッツ・ボーク』 “That’s a balk !” を再度宣告する。
④ 1塁走者を右手で指さして『1塁走者、2塁へ』 “ You, second base !”と指示する。
⑤ 塁審が宣告した場合は、球審にカウントしないことを伝える。
⑥ 一死走者2塁、カウント0B-1Sで試合を再開する。
ただし、ボークにもかかわらず、打者が安打、失策、四球、死球、その他で一塁に達し、かつ、他のすべての走者が少なくとも1個の塁を進んだときには、このペナルティの前段を適用しないで、プレイはボークと関係なく続けられる。
【6.02a原注】ボークルールの目的は、投手が走者を意図的に騙そうとするのを防ぐためであることを、審判員は心に銘記しなくてはならない。もし、審判員の判断で投手の〝意図〟に疑いを抱いたら、審判員は厳重に規則を適用すべきである。