過去、石川県で発生した事例を紹介します。審判員の皆さんはどう措置するか⁉  PDF一覧版


以下は公認野球規則、審判マニュアル、高校生のための野球規則のABC、競技者必携、その他文献の事例集をまとめたものです。2024年公認野球規則に適合しているかの検証は現在進行中です。

16オブストラクション (14)

措置:野手はフェアテリトリであればどこでも位置することができる(5.02(c))が、野手の行為が意図的に走者から投手の視界を遮ろうとしたと審判員が判断すれば、それはイリーガルであり、明らかにルールの精神に反する。一塁手にその行為を止めるように警告し、それでも繰り返せば、退場させる。

措置:これはオブストラクションである(6.01 (h)(2))。審判員は妨害を宣告し、適切な処置をする。

措置:ショートと打者走者が接触した時点でオブストラクションがコールされる。走塁を妨げられたときに走者にプレイが行われていたわけではないので、プレイはそのまま続けられる。走者が本塁でアウトになった後、審判員が、走者は妨害がなければ本塁に達していたと判断すれば(すなわち、オブストラクションのせいで本塁でアウトになった)、“タイム”となって打者走者には本塁が与えられる。(6.01 (h)(2))

措置: “タイム”がかけられ、打者走者には一塁が与えられる。二塁でのアウトは成立する。(6.01(h)(1)[注4])            

措置:走者には本塁が与えられる(悪送球がなされたときの位置から2個の塁(5.06 (b)(4)(G))。走塁を妨げられた走者にプレイが行われており、審判員はオブストラクション発生の瞬間に“タイム”をかける。しかし、規則6.01(h)(1)では、オブストラクションが宣告される前に、ボールがインフライトの状態にあれば、すべての走者には妨害がなければ達したであろう塁が与えられると同様に、悪送球によって与えられる塁が与えられる。つまり、走塁を妨げられた走者にプレイが行われていた場合でも、このケースの場合、送球がなされたときから2個の塁が与えられる。(オブストラクションが発生する前に占有していた塁より少なくとも1個ということではない。)

措置:ぶつかったときに、オブストラクションがコールされるが、走塁を妨げられた走者にプレイが行われていなかったので、プレイはそのまま続けられる。すべてのプレイが一段落してから“タイム”がかけられ、走塁を妨害された走者に、妨害がなければ達していたであろう三塁が与えられる。打者走者も妨害がなければ達していたであろう塁にまで進む。(一塁止まりか二塁かは審判員の判断による)。(6.01(h) (2))

注:このプレイで、もし一塁走者が二塁への返球でアウトになった場合、走者がタッグアウトになった時点で審判員は“タイム”をかける。そして、走者には(オブストラクションがなければ達したであろう)三塁が与えられ、打者走者もまたオブストラクションがなければ達したであろう塁にまで進むことができる。

措置:オブストラクションが発生した地点をポイントし、審判員は“ザッツ・オブストラクション”をコールする。しかし、プレイは一段落するまで、そのまま生かす。それから、オブストラクションの必要な措置を講ずる。もし飛球が捕らえられた場合は打者走者はアウトである。打球がフェアとなって捕らえられなかった場合は、打者走者は必ず最低一塁は与えられる。(6.01(h)(1))

措置:オブストラクションが故意でないかぎり、それはない。

注:打者走者がー・本間ではさまれて、打者走者が本塁方向に戻り、ホームプレートを踏んでしまえば、アウトが宣告される。(5.09 (b)(10)[注])

措置:外野手から直接打者走者に対するプレイがあった場合(“ライトゴロ”のケース)、内野ゴロのケースと同様、(1)項扱いとする。

①走塁を妨げられた走者に対してプレイが行われている場合(6.01 (h)(1))

たとえば次のような場合、

(1)ランダウンプレイ中に走塁を妨げられた

(2)野手が走者をアウトにしようと塁へ直接送球したときにその走者が走塁を妨けられた

(3)打者走者が内野ゴロを打ち、一塁へ到達する前に走塁を妨げられた

(4)打者がライト前に打ち、いわゆる“ライトゴロ”のようなケースで、打者走者が一塁へ到達する前に走塁を妨げられた

(5)その他走塁を妨げられた走者に対して直接プレイが行われているとき

この①項の場合、審判員は直ちに“タイム”(両手を頭上に)をかけ、“ザッツ・オブストラクション”とはっきりと大きな声で宣告し、妨害した野手を右手で指差す(ポイントする)。ただちに、ボールデッドになり、すべての走者はオブストラクションがなければ達したであろう塁まで進塁できる。また、妨害された走者は、妨害発生のときに占有していた塁よりも少なくとも1個の塁が与えられる。

①項は、送球がインフライトの状態にあるときにオブストラクションが発生した場合にも適用される。この場合、審判員は塁を与えるに当たって送球の結果を考慮に入れる。たとえば、オブストラクションが発生したとき(審判員はタイムをかけた)、送球はインフライトの状態にあり、そして送球が悪送球となってボールデッドの個所に入った場合、すべての走者には2個の塁が与えられる(5.06(b)⑷G)

(たとえボールデッドの前に審判員がタイムをかけていても)。こういうケースでは、審判員は、送球がオブストラクションの前になされたのか後なのかを判断しなければならない。審判員がオブストラクションの後に送球がなされたと判断した場合、妨害を受けた走者は妨害発生のときに占有していた塁から1個の塁が与えられるにすぎない。

措置:オブストラクションが発生した地点をポイントし、審判員は“ザッツ・オブストラクション”とコールする。しかし、プレイは一段落するまで継続する。その後、“タイム”をかけ、必要ならオブストラクションのペナルティの措置をとる。飛球が捕らえられたら打者走者はアウトである。もし打球が捕らえられずにフェアとなった場合、打者走者は必ず最低一塁は与えられる。

打者走者が一塁に到達する前に走塁を妨害された場合、どんな場合でも打者走者に一塁が与えられるわけではない。たとえば、打者走者が飛球またはライナーを打ち、それが捕らえられた場合、打者走者が一塁の手前で走塁を妨害されてもアウトはアウトである。それは、飛球を捕らえられたことはオブストラクションによってなんら影響を受けないからである。同様に、ファウルボールの場合も、捕らえられなかったら、たとえ一塁の手前で走塁を妨害されてもファウルボールである。その理由も、オブストラクションとファウルボールは関係ないからである。

打者走者が一塁に到達する前に走塁を妨害されるケースは、概して三つのケースがある。繰り返すが、ケースによって、必ずしも即座に“タイム”にはならず、また打者走者に一塁が与えられるわけではないということである。

措置:オブストラクションが発生した地点をポイントし、審判員は“ザッツ・オブストラクション”とコールする。しかし、ボールはインプレイの状態に置く。もしポップフライまたはライナーが捕らえられれば打者走者はアウトになる。しかし、それを落とした場合(フェアボール)かつこのときまだ打者走者が一塁に達していなかった場合は、“タイム”がコールされ、打者走者には一塁が与えられる。(6.01(h)(1))他の走者はもしオブストラクションがなかったら達したであろう塁に進塁できる。(このケースでは、例164の適用に戻る。)一方、飛球を落としたとき、打者走者が明らかに一塁ベースに到達するか、回っていた場合、プレイはそのまま続けられ、プレイが一段落してから必要ならオブストラクションを取り除く措置がとられる(このケースは、⑵項に該当する)。

打者走者が一塁に到達する前に走塁を妨害された場合、どんな場合でも打者走者に一塁が与えられるわけではない。たとえば、打者走者が飛球またはライナーを打ち、それが捕らえられた場合、打者走者が一塁の手前で走塁を妨害されてもアウトはアウトである。それは、飛球を捕らえられたことはオブストラクションによってなんら影響を受けないからである。同様に、ファウルボールの場合も、捕らえられなかったら、たとえ一塁の手前で走塁を妨害されてもファウルボールである。その理由も、オブストラクションとファウルボールは関係ないからである。

打者走者が一塁に到達する前に走塁を妨害されるケースは、概して三つのケースがある。繰り返すが、ケースによって、必ずしも即座に“タイム”にはならず、また打者走者に一塁が与えられるわけではないということである。

措置:このケースは、規則6.01(h)(1)でいうオブストラクションであり、直ちに“タイム”がかけられ、打者走者には一塁が与えられる。

打者走者が一塁に到達する前に走塁を妨害された場合、どんな場合でも打者走者に一塁が与えられるわけではない。たとえば、打者走者が飛球またはライナーを打ち、それが捕らえられた場合、打者走者が一塁の手前で走塁を妨害されてもアウトはアウトである。それは、飛球を捕らえられたことはオブストラクションによってなんら影響を受けないからである。同様に、ファウルボールの場合も、捕らえられなかったら、たとえ一塁の手前で走塁を妨害されてもファウルボールである。その理由も、オブストラクションとファウルボールは関係ないからである。

打者走者が一塁に到達する前に走塁を妨害されるケースは、概して三つのケースがある。繰り返すが、ケースによって、必ずしも即座に“タイム”にはならず、また打者走者に一塁が与えられるわけではないということである。

措置:オブストラクションが発生したとき、審判員は走者、打球および野手の位置を見て、当初打者走者は二塁止まりと予測したかもしれない。しかし、プレイは進み、もし一塁ベースを回ったところで妨害を受けなかったら打者走者は三塁に安全に到達していたであろうことが明らかになった。そこで、打者走者が三塁でタッダアウトになった瞬間、タイムをかけ、打者走者に三塁を与える。審判員はプレイが一段落するまでプレイを見届け、それからどこまで進塁を許すかを決定する。この例で、もし審判員が打者走者が三塁でアウトになったことがオブストラクションの影響はないと判断すれば、アウトは成立する。

②走塁を妨げられた走者に対してプレイがなされていなかつた場合(6.01(h) (2))

たとえば、

(1)打者走者がヒットを打って打球が外野にある間に一塁を回ったところで走塁を妨害された

(2)打者走者が外野にヒットを打って一塁に到達する前に走塁を妨害された

(3)一塁走者が二塁に盗塁。捕手の送球が悪送球となってセンターに抜けた。走者は三塁に進もうとしたところ走塁を妨害された。オブストラクションが発生したときボールは外野を転がっていた。

(4)二塁走者が外野へのヒットで三塁を回ろうとして走塁を妨害された

(5)三塁手がタッグアップしようとしている三塁走者の前に立ち視界をさえぎった

(6)その他オブストラクションが発生したときその走者に直接プレイがなされていない場合

 ②項の場合、審判員はオブストラクションが発生したところをポイントし、“ザッツ・オブストラクション”と声を出してはっきりとコールする。しかし、ボールデッドにはならす、プレイが一段落(すべてのプレイが止まり、次のプレイがないと思われる状態)してから審判員はタイムをかけ、オブストラクションの弊害を取り除く。②項では、すべてのプレイが’一段落するまで審判員はタイムをかけてはいけない。

注1. ②項の場合、たとえ、オブストラクションを受けた走者にプレイがなされていてもプレイは一段落するまで続けられる。しかし、オブストラクションを受けた走者がオブストラクションで与えられるであろう塁に到達する前にタッグアウトになった場合、審判員はタッグアウトになったときにタイムをかける。その後、審判員はその走者へのオブストラクションの弊害を取り除く。

注2.  ②項では、どの塁まで進塁を許すか、審判員は妨害発生のときの走者、ボールおよび野手の位置と走者のスピードを考慮に入れて決定する。しかし、最終決定はプレイが一段落するまでボールデッドにしではならない。またオブストラクシヨンを受けた走者はオブストラクションが発生しなければ行けたであろう塁まで進むことができる。

1、状況:

ライト前にヒット、前進守備をしていた右翼手は打者走者を一塁でアウトにしようと送球した。打者走者は一塁をカバーしようとした投手がファールラインをまたいでファールエリアに出ようとしたので減速してフォースアウトとなった。

2、ポイント:

打者走者が一塁に到達する前に走塁を妨害されるケースは、概して三つのケースがある。ケースによって、必ずしも即座に“タイム”にはならず、また打者走者に一塁が与えられるわけではないということである。

3、ジェスチャー:本事例のケース

① 球審が一塁でのフォースアウトを確認 → 球審は前方に進み出て大きく『タイム』 を宣告し、他の審判員も『タイム』を同調する。

② 球審は妨害した投手を右手で指さし『オブストラクション』“ That’s obstruction !”を宣告する。(1項扱い)

③ 次に打者走者を右手で指さして『打者走者、一塁へ』 “ You, first base!”と指示する。

◇ その他のケース

ケース1:本ケースで右翼手がボールをはじいたため、二塁へ送球した場合

① 球審は投手の走塁妨害を確認 → 球審は妨害した投手を右手で指さし『オブストラクション』“ That’s obstruction !”を宣告する。(2項扱い)(ボールインプレイの状態は続く)

② プレイが一段落した(二塁への送球を野手が確保した) → 打者走者が一塁に到達していない場合、球審は前方に進み出て大きく『タイム』 を宣告し、他の審判員も『タイム』を同調する。

③ 次に打者走者を右手で指さして『打者走者、一塁へ』 “ You, first base!”と指示する。
(他の走者はもしオブストラクションがなかったら達したであろう塁に進塁できる。

ケース2:打者走者が外野へのヒットを打ったときに、一塁に到達する前に走塁を妨げられた。

① 該当審判員は発生した地点を右手でポイントして『オブストラクション』“ That’s obstruction !”を宣告する。(2項扱い)プレイは一段落するまで継続する。

② 該当審判員は前方に進み出て大きく『タイム』 を宣告し、他の審判員も『タイム』を同調する。

③ 必要なら4人で協議しオブストラクションのペナルティの措置をとる。
(飛球が捕らえられたら打者走者はアウトである。もし打球が捕らえられずにフェアとなった場合、打者走者は必ず最低一塁は与えられる。)

ケース3:打者走者が内野へのポップフライまたはライナーを打ったときに、一塁に到達する前に走塁を妨げられた。

オブストラクションが発生した地点をポイントし、審判員は“ザッツ・オブストラクション”とコールする。しかし、ボールはインプレイの状態に置く。もしポップフライまたはライナーが捕らえられれば打者走者はアウトになる。しかし、それを落とした場合(フェアボール)かつこのときまだ打者走者が一塁に達していなかった場合は、“タイム”がコールされ、打者走者には一塁が与えられる(6.01h1)。他の走者はもしオブストラクションがなかったら達したであろう塁に進塁できる。一方、飛球を落としたとき、打者走者が明らかに一塁ベースに到達するか、回っていた場合、プレイはそのまま続けられ、プレイが一段落してから必要ならオブストラクションを取り除く措置がとられる(このケースは、(2)項に該当する)。

4、適用規則:オブストラクション【6.01h1】

走塁を妨げられた走者に対してプレイが行なわれている場合、または打者走者が一塁に触れる前にその走塁を妨げられた場合には、ボールデッドとし、塁上の各走者はオブストラクションがなければ達しただろうと審判員が推定する塁まで、アウトのおそれなく進塁することが許される。

5、場内または伝令への説明

   打者走者の一塁への走塁を投手が妨害したのでオブストラクションを適用し打者走者に一塁を与えます。