26:捕手が投球を後逸したときのチェックスイングの確認(1)一死、走者一塁・二塁、右打者のカウント1B-2S、次のショートバウンド投球に対しハーフスイング、投球はバックネットまで転がり走者はそれぞれ二塁、三塁へ進塁
1、状況:一死、走者一塁・二塁、右打者のカウント1B-2S、次のショートバウンド投球に対しハーフスイング、投球はバックネットまで転がり走者はそれぞれ二塁、三塁へ進塁した。ボールを持ち帰った捕手が球審に「振った」とアピールしたので球審は一塁審判へ確認、一塁審判は振ったと感じていたが間延びの確認であったためノースイングと球審に合わせた。打者は一死、走者一塁のため打者席にいた。
2、ポイント:塁審がストライクの裁定に変更する場合があるから、打者、走者、野手を問わず、状況の変化に対応できるよう常に注意していなければならない。
3、ジェスチャー:
① 球審は投球に対して「ボール」を宣告した。
② ボールを持ち帰った捕手が球審に「振った」とアピール → 球審は一塁の方向に1~2歩踏み出して、左手で振ったか
どうかを一塁塁審に聞く。“Did he Go?”
③ 一塁塁審は、振っていないと判断しセーフと同じ形で『ノー・スイング』“No,he didn’t go”と発声する。
(振った場合は、アウトと同じ形で『スイング』“Yes he went!”と発声する)
4、適用規則: 審判員の裁定【8.02c原注2】
ハーフスイングの際、球審がストライクと宣告しなかったときだけ、監督または捕手は、振ったか否かについて、塁審のアドバイスを受けるよう球審に要請することができる。球審は、このような要請があれば、塁審にその裁定を一任しなければならない。
塁審は、球審からの要請があれば、ただちに裁定を下す。このようにして下された塁審の裁定は最終のものである。
ハーフスイングについて、監督または捕手が前記の要請を行なってもボールインプレイであり、塁審がストライクの裁定に変更する場合があるから、打者、走者、野手を問わず、状況の変化に対応できるよう常に注意していなければならない。
ハーフスイングの要請の期限を、アピールの規定に合わせて明記された。なお、投球に続いて、たとえば、捕手が盗塁を刺そうとして二塁に送球したとか、あるいは飛び出した走者を刺そうとして塁に送球するプレイは、投球に続く一連のプレイだからアピール消滅のプレイには当たらず、その直後にチェックスイングの要請をすることは可能である。しかし、ボールが一旦投手のもとに戻り、投手がプレイをしてしまうなど、アピール権が消滅するような状況になれば、もうチェックスイングの要請はできない。
5、場内または伝令への説明
特になし